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くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(236) アポゴン4種 Apogonidae

2016-06-17 10:18:14 | シパダン図鑑
バラクーダポイントのタートルロック。
昔はコーラルもりもりで、ハダカハオコゼ御殿だったのに、前回のエルニーニョ後、今ではすっかり不毛岩。
不毛になっても、まだまだ楽しいロック。
かわりに干潮時には、ロックのてっぺんは、アオウミガメのクリーニングステーション会場と化す。
大きなアオウミガメが次から次へと飛来して、場所取り合戦。
不毛になっても、今なおシロガヤはたくさんついているので、油断していると、チクっ!イタっ!となる。
そしてロック下は、昔も今も、常時アポゴン御殿。
いろんなアポゴンが暮らしている。


ネオンテンジクダイにアオハナテンジクダイにキンセンイシモチが絶賛混泳中。
彼らは皆、「スズキ目テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科スジイシモチ族スジイシモチ属」なので、まとめて観察。
近づいてみると…。

アオハナテンジクダイ、Apogon apogonides 。

アポゴン界を背負ったような学名…。
青鼻天竺鯛。
鼻は青いかなぁ?
英名はShort-tooth cardinalfish、Goldbelly cardinalfish。
歯は見えないけれど、ゴールドの腹に、ブルーのラインがなかなか美しい。

少数派だけれど、尾の付け根が黒いアオスジテンジクダイも。Apogon aureus 。

青筋天竺鯛より、英名のRing-tail cardinalfishが特徴をとらえている。

ネオンテンジクダイ、Apogon parvulus。

Red-spot cardinalfish。
尾の付け根の赤い点が特徴。
細くって、透明で反射しやすく、コンデジ撮影は常に失敗。
体の中央に入るブルーのラインがネオンのようで、ネオンテンジクダイと言うとか。

キンセンイシモチ、Apogon properuptus。

英名は、Southern orange-lined cardinal fishだけれど、オレンジよりは黄色に見える。
金線石持だもの。

というように、ここはシパダンで最もよく行くスジイシモチ属コロニー。





ちっちゃなアポゴンたちが、ダイバーのテリトリーの侵害にムッとしながら、こっちをにらみつけてくる様子がけなげ。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(235)ホウセキキントキ Priacanthus hamrur

2016-06-16 09:24:43 | シパダン図鑑
スズキ目キントキダイ科のホウセキキントキ。


英文の図鑑では、「BIGEYES」でくくられる、仲間のアカネキントキ、ウスベニキントキ、キビレキントキたちと、パッと見は皆、同じようにみえる。
ホウセキキントキと見分けるポイントは、尾びれの形。
英名の「Moontail bullseye」や「Lunar-tailed bigeye」が表すように、その尾びれは三日月がかった形をしていて、ほかのキントキーずと一線を画する。

TG-4の内蔵ストロボをあたると、ありがちだけど、ちょっとホラー。



Bullseyeというのは、半球レンズだそうで、確かに。

Goggle eye、そのぎょろ目が物語るように、夜行性とはいうけれど、昼もうろうろ。


めちゃめちゃこっち見てる。


「よく体側に縞模様を出す」と言うけれど、このときは、ひたすら赤でいた。
ルビーのような色合いだから宝石、金時は坂田金時に由来して宝石金時。
派手なのに地味な存在である。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(234)シロオビイソハゼ  Eviota atriventris

2016-06-15 08:58:12 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科イソハゼ属のシロオビイソハゼ。


マクタンでおなじみのちびハゼちゃん。
シパダンにも、ひっそりと、でもたくさん。
およそ、この魚にとって、地に足がつくというか、腹びれが岩か砂かコーラルにつくところなら、どこにでもいる。
でも、シパダンでそうそう悠長にマクロしているわけにもいかないので、なかなか写真を撮ることはない。
他の物かげ住人と一緒に写りこんだとか、見かけたときに1枚お願いしまーす、とあわててスナップな感じ。


日本はおなかの白に注目した名まえなのに、西洋はクロに注目でBlackbelly Dwarfgoby。
どう見ても、白が目立つので、和に一票!

ピグミーやドワーフと言われる極小ハゼは、肉眼では色も吸収されて地味で細いだけだが、拡大すれば皆かわいらしいので、シパダンで潜るダイバーも、是非止まって、ひとときでも観察してほしいものだ。

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まりん・らいふ・いん・しぱだん(233) ヘラヤガラ Aulostomus chinensis

2016-06-13 11:59:38 | シパダン図鑑
トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヘラヤガラ科のヘラヤガラ。

リーフ上に浮かんでいるのをときどき見かける。
ユニークな形なのに、写真を撮る気にはあまりなれない。
ここ2~3年、シパダンではどれだけの種類の魚に会えるのか、ということに関心が移って、見たもの手当たりしだいに撮ってみているので、やっとヘラヤガラショットも加わった。

のっそりしているが、寄るとだいたいお尻を向けられるし、遠くからコンデジズームではこの有様。
しかもヘイズで太陽光が入らず、真昼の水深5m以浅でもどんよりという悪条件。


黄色版。




黄色くなっているときの方が、より警戒心が強く、物かげに入りがち!?


漢字で「箆矢柄」と書くそうで。
箆って漢字知らなかった…
英語はChinese trumpetfish。
学名もchinensisなのに、他にもPacific Trumpetfish、Tahiti Cornetfish、なんて名まえもある。
さらにPainted Flutemouth、Spiny-back Trumpetfishなどなど。
トランペットにコルネットにフルート、どのみち管楽器な英名。
私には、楽器ならクラリネットに似ていると思うし、裁縫のヘラや靴べら、スパチュラと、「箆」系がしっくり来る。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(232) アオヤガラ Fistularia commersonii

2016-06-10 09:20:46 | シパダン図鑑
トゲウオ目ヨウジウオ亜目ヤガラ科ヤガラ属のアオヤガラ。


インパクトなく、ぬぼーっと漂っている。
近づきやすいけれど、1.5メートル級なので、全身入れようとしたら、いっぱいいっぱい。

青矢柄。
矢柄は、矢のやじりと羽根をとった部分を言うそうで。
英名は、Bluespotted cornetfish、Smooth cornetfish、Smooth flutemouth。
どっちみち楽器?

食べるところがあまりなさそうだけれど、実は美味だとか、いや臭みがあるとか。
仲間のアカヤガラは高級魚で、アオヤガラは安いけれど市場に出回らないとか。
味は食べた人によって意見が分かれているみたい。
ハタやアジを見れば、うまそーそ思うが、この細っこいのがあらわれても、私には食べるイメージはわかない。

通り過ぎたら次の瞬間には忘れてしまう、希薄な存在…。
バラクーダポイントで、バラクーダがやってこないかなぁ…なんて視線を向けた先にはアオヤガラの群れ。
なんか脱力。


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まりん・らいふ・いん・しぱだん(231) オグロクロユリハゼ Ptereleotris heteroptera

2016-06-09 09:02:47 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ亜目クロユリハゼ科のクロユリハゼ属のオグロクロユリハゼ。




Blacktail goby、尾のまわりが黄色いものとそうでないものがいるが、図鑑上はどちらもオグロクロユリさん。
バラクーダポイントのガレ場にたくさん。
Tailspot dart goby、アケボノやヘルフリッチ同様ダーツ型のゴビーなのに、みんなスルー。
私も通りすがりに、着底することなく、とりあえず1枚、なので、寄った写真はない。
ダーツ仲間のハタタテハゼも、よく近くに棲んでいる。

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まりん・らいふ・いん・しぱだん(230) アカハチハゼ Valenciennea strigata

2016-06-08 08:14:07 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科クロイトハゼ属のアカハチハゼ。


バラクーダポイントの砂地にだいたいペアでいる。
砂の中のバクテリアを食べるので、砂をもぐもぐもぐ、エラからぽろぽろぽろ。

赤鉢…
黄鉢なのに赤鉢。
英名はしっかりGolden head Sleepergoby。
確かに眠そうで緩慢なイメージ。
ふだんはペアでいるのに、私の接近で相方は避難後。
こちらも腰がひけているのがみてとれる!?
Blueband goby、Blue-streak gobyとも呼ばれるように、頬の青いラインが特徴。
黄色もブルーも鮮やかなのに、スターだらけのシパダンでは地味な存在の、ほのぼの系ハゼ。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(229) アオギハゼ Trimma tevegae

2016-06-07 14:21:53 | シパダン図鑑
ハゼ科ベニハゼ属のアオギハゼ。


全貌がわかる写真があれば良いのだけれど…

blue-striped cave gobyの英名どおり、プチ穴をのぞけば、仰向けで浮いている。


bluestripe pygmygobyとも呼ばれ、ちっこいハゼ。
こんどはタートルトムの向かいあたりで、顕微鏡モードで迫りたい。
気に入ったショットをGETするまで粘ったら、グループからロストすること間違いなし。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(228) アカスジウミタケハゼ Pleurosicya micheli

2016-06-02 10:58:04 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科ウミショウブハゼ属のアカスジウミタケハゼ。


ハードコーラルに、たくさんついている。
英名は、Michel's ghost gobyが一般的だが、棲み家にちなんでか、Stony Coral Ghostgobyとも呼ばれる。




こちらも小さくって、細っこくて、スースー動くので、撮りにくい。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(227) ホテイベニハゼ Trimma yanoi

2016-06-01 08:29:32 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科ベニハゼ属のホテイベニハゼ。

赤いスティッチがポイント。
目立たない子もいるけれど…

学名のYanoiと英名のYano's dwarf goby、このハゼを新種として提供した、西表のダイブサービスYANOの矢野さんの名まえをもらっている、2008年にやっと標準和名のついたハゼ。
とはいっても、シパダンのカベには、昔からたくさんくっついている。
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