通訳案内士の気ままな生活

現役通訳ガイドのブログです。プライベートから気になる収入などの話まで!?包み隠さずお話します!

車いす(スクーター)のツアー

2014-10-08 21:52:20 | ガイド日記
今週は車いすお客様をご案内しました。
車いすといっても電動スクータータイプのものです。
日本ではほとんど見かけませんが
普通の車いすと違い、サイズも大きいので
車いすが乗れるような公共交通機関でも断られてしまうことがあるようです。
日本でスクーター利用の方は事前に届け出をしていて
ステッカーを貼っているようです。
つまりステッカーの無い外国人のスクーターはまず乗車できません。


お客様から予約の問い合わせがあったときに
色々調べた結果、これは大変難しそうだということが分かりました。
検索しただけでも乗車拒否の例が多数出てきました。
アメリカのお客様で、ヨーロッパなどを旅してきたけど、
何も問題なかったと。
でも、アジアの国には行ったことないとのこと。
色々日本の状況を説明しましたが
いまいち深刻さが分かってもらえず。
まあ、なにより僕にガイドをしてほしいということだったので
色々と不安ですが引き受けることにしました。


結果としてはお客様の持っていたスクーターは
折りたたむと非常に小さくなるし
タクシーのトランクにも収まるので
比較的問題なくツアーを進めることができました。
ただし、やはり普通のスクーターはダメそうです。
スクーターというとまずダメと言われます。
でもサイズを見て、「ああ、それなら」と言ってもらえることも多かったです。


JRやメトロ、都営地下鉄などは
係りの方も親切で、
改札で行先を伝えると
到着先の駅まで案内してもらえました。
皆さんもよく車いすが乗下車するときに
係りの方が板を敷いているのを見たことがあると思います。
やはりあれがあるので、黙って乗るわけにはいきません。
しかし比較的新しい大江戸線などは、ホームと車両間の段差、隙間もないように設計されているので
特に手助けが無くても自由に乗り降りできるようでした。すばらしい!

乗車側と下車側の駅の打ち合わせ都合もあり
2本ほど列車をやり過ごさなければいけない時もありましたが
最短ルートでエレベーターを案内してくれるので安心でした。

あとはやはり電気で動くものなので
坂道を登ったりすると、一日バッテリーが持たないこともあります。
ランチの時などにお店に充電をさせてもらいたいと
お願いしましたが、軽く拒否られました。
お店がダメなら施設の人に聞いてくれてもいいのになぁと思います。
その後いくらその人が笑顔で接客してくれても
作り笑顔にしか見せませんでしたよ

一番問題になったのが東京湾の観光船です。
最初、車いすで乗りますと言っておいたのですが
スクーターだと分かったとたんに難しいと言われました。
しかし、粘って、粘って、折りたたんで見せて
あちらの方も上司を説得してくれて、ようやくOKをもらいました。
こういうのはやはり忍耐ですね。

こちらが折りたたまれて乗船するスクーターです。
そのままだと重いのですが、バッテリーと椅子を外すと
結構大丈夫です。
まあ、このために男性ガイドを希望したのかな~とも思いますが

カナダでスクーターと言えば
ちょっと体重オーバーで歩けない(たくない)人も沢山乗っている感じがしましたが
そんな感じで誰でも、電車に乗ってこられたら確かに困りますよね。
だからスクーターを一律ダメと言ってしまう会社の気持ちもわからなくはないです。

ただやはりその中でも、今回のお客様のように、半身不随で自分で車いすを動かせなくて
本当に電動スクーターじゃないと移動できない人もいます。
そのあたりの認識を改めて、改善していくこことも
東京オリンピック&パラリンピックのホストとしては必要なことかなと思います。

でも、今回のツアーは皆さんの手助けなしでは到底できませんでした。
規則に縛られている部分もありますが
色んな方の親切に触れられたことは良かったです。

さて、このお客さん
クルーズから帰ってきたら、今度は箱根にご案内です。
どうなることやら

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iphone 6

2014-09-30 22:46:31 | オフ日記
以前から使っていた携帯が2年経ったので、さっそく買い替えをと思っていたのですが
なかなか決められず。
基本的にガイドとしては日本独特の携帯を使用したいので
外国人がみんなが持ってるiphoneは自然と対象外としていました。

そもそもあまりiphoneの良さが分かりません。
確かに最初はインパクトありましたが
最近はマイナーチェンジのみ。
日本独特のワンセグ、お財布ケータイ、緊急速報メールが無いだけでなく
なぜか今時防水でもない。
また画面が大きくなって割れやすくなったとのうわさも聞きます。
ipadは使用していますが、ただ大きさの違うシリーズをどんどん出してきている気が。

ただし、国際的に活躍する人にとっては
多少iphoneは使用価値があるかもしれません。
他の国に行くと同じシステムを使っていても周波数が違っていたりして
その国のSIMでは使えなかったりしますが
世界展開しているiphoneならカバーしている周波数も多い。

それでもやはり国産でと思っていたのですが、
そもそも僕が使用しているソフトバンクでは
新しい機種が出ていないところが難点でした。
それも決めきれない理由の一つです。

まあ、ソフトバンクにこだわる理由もないんですけどね。
長年使ってて、メールアドレス変わるのヤダからって思ってましたが
最近はメールアドレスも交換しなくなりましたしね。
番号があればやLINEでつながるし、フェイスブックでメッセージも送れるし。

そう考えると他社に乗り換えて
過剰に競争してる割引合戦に乗ってみるのも悪くない。
すでにパケットも通話も放題が主流になってきていて
あまりプランなどで節約できるところが無くなってきました。
今できる節約と言えば、乗り換えの割引やiphoneの下取りなどの
競争に乗ることしかないのかなと思います。

日本中の電波の弱いところを駆け回るガイドとしてははやりYmobileや格安SIMは不安なところです。
ソフトバンクでも十分不安ですが、まあ最低限の仕事はしてくれています。

そうやってだらだら考えてるうちになんとソフトバンクがまた新しいことはじめましたね。
なんとアメリカ放題というサービス。
アメリカでのパケット、通話も無料という前代未聞のサービスです。
あくまでSprint社の圏内だけなのでこれが世界に広がっていくとは思いませんが
ハワイで不便な思いをしてきたばかりの時になんてタイムリーな提案でしょう。
孫さんやることが憎いです。
これは他社に対してBigAdvantageですね(一部の人にとっては)

しかもこれがiphone6のみ対応と来た。
そこで一気に買い替え候補にiphone6が浮上です。
今日実物を触ってみましたが
相変わらずな感じです。
おなじみのインターフェース。
目新しいこと何もなしです。
多少巨大化してバッテリーの持ちが良くなったぐらいかなぁ。
しかし、ほかのアンドロイドの対応機種が出るのは
早くても来年春以降なんじゃないかな。
それまでは待てません。
今の携帯もう限界ですから。
悩めるところです。

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Free Wifi と免税などなど

2014-09-28 22:21:58 | オフ日記
さて先日お休みをいただきハワイに行ってきました。
今回のメインはハワイ島。
頑張って車運転しましたー。

さて最近日本では外国人観光客誘致のためにFreeWifi導入だとか免税品拡大だとか色々やっていますが
果たしてそんなに必要なの?と思うこともしばしば。

ハワイと比べてみたいと思います。

まずFreeWiFiですが、Honolulu空港にはありません。
2時間で約$9で有料です。
町の中Freeなところは
ホテルの客室(滞在客のみ)
ホテルのロビー(ごく少数)
大きなショッピングモールの一部
マクドナルド
スターバックス
ぐらいでしょうか。

Honolulu空港にいたってはカートも$5で有料です。


そして免税品。
町の中の買い物は普通に消費税がかかります。
免税になるのは免税店での買い物だけでしょうか。

あくまで印象なので間違ってたらすみません。


という感じですので
特に日本が遅れているわけではないですね。


では日本はどうでしょうか?
成田ではFreeWifiを提供しています。
ホテルでWifi使えないのは論外ですが、
まだまだそういうところはあると思います。
あとはお客さんに来てほしいお店が独自にFreeWifiを提供しているという点では
ハワイとの差は無い気がします。

前に旅行者のインタビューで
「雷門のとろろで撮った写真をすぐにアップしたいけどできない」
といかにも不備のような感じで報道されていましたが
そりゃあいつでもどこでもFreeWifiってわけにはいかないですよね。
ちなみに仲見世ではFreeWifiを提供していますが。
旅行者の勝手な感想と、誘導的な取材の結果かなぁーと思います。


まあ強いて言えば決して旅行者は必ずしも無料の物を求めているわけでは無いです。
格安SIMカードなどが手軽に手に入ればそれを利用するまでです。
なんでも無料で提供するのではなくうまく商売につなげるべきですね。


さて10月1日から免税拡大が話題になっていますが
観光庁のHPによるとこんな感じです。

1).免税対象品目について

 現在免税対象となっている家電、装飾品、衣類、靴、かばん等のほか、現在免税対象から除外されている食品類、飲料類、たばこ、薬品類及び化粧品類等も含め、全ての品目が免税対象となります。

免税品目は多種多様
•新規免税対象品目については、これらのみで、1人1日1店舗あたり「5千円超50万円以下の購入」が免税対象となります。
•新規免税対象品目は、旅行中に消費されないように、店舗にて定められた方法で包装していただきます。
•購入後30日以内の国外への持ち出しを購入誓約書において誓約していただきます。
•既存の免税対象品目については、1人1日1店舗あたり「1万円超の購入」が免税対象です。(変更なし)


これって制度的には無理がありますよね。
良くお世話になっていお土産屋さんでも免税手続きをしたいそうですが
ただでさえ買い物時間はツアー中には20分ぐらいしかないのに
現行の手書きの書類を書いてパスポートに張り付けるという手順に加えて
さらに特別な方法で包装するという手順まで加わりました。
はっきり言って個人商店には無理ですね~。
ただ、ヨーカドーなどの大手の会社はレジをアップグレードして
専用のカウンターを設けて対応するみたいですね。

免税の買い物って免税店だけじゃダメなんですかね?
街中のスーパーとかで免税とかやってる国ってあるのかな?


観光立国ってことは
観光を通じてお金を稼ぐということですから
なんでも無料にしたり、免除にしたりすることは違いますよね。

たとえばNTT東日本は旅行者にWifiアクセスを14日間無料で提供していますが
特定の場所に行ってパスポートを提示してパスワードを入手しなければなりません。
これって普通にネットで2000円とかで購入してもらって
その場でパスワードを提供するんじゃだめなんでしょうか?
しかもNTT西日本と協力して全国でやってほしい。

また意外に知られてないですが
ソフトバンクWifiなどは一日504円で利用できます。
一週間で2000円とかでもっと格安だといいですが
悪くないと思います。

そういう他の国ではやってないことをやるといいのになぁ。

あと何をやるにも日本は複雑です。
いちいちメールアドレス登録させたり
ペーパーワークがあったり。
やはり国民性しょうかね。
旅行者にとってもサービス提供者にとっても
分かりやすくて簡単な感じで行きたいものですね。

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スポーツのお仕事

2014-09-02 21:28:23 | ガイド日記
久々に泊りのお仕事をしました。
毎年夏に担当させていただいている東京都主催の中学生以下の国際スポーツ親善大会です。
もともとは東京オリンピック招致活動の一環でしたが
招致成功後も続行が決定し東京オリンピックに向けた強化も兼ねています。
http://www.sports-tokyo.info/eventblog/2014/8/BM_14072201.html
アジア大都市ネットワーク21に加入する各国の大都市から選手たちが来日しますが
やはりほとんどがジュニアレベルの国を代表する選手たちです。
震災後は日本の東北被災4県も招待されています。

その中で数年にわたりチーム福島のお世話を担当させていただいていますが
何と今年は悲願の初優勝を果たしました
ジャカルタ、バンコク、台北などの強豪を抑えての堂々の優勝です。
新聞記事はこちら。
http://www.minyu-net.com/news/news/0901/news10.html
今は15歳の選手たちも6年後にはA代表で活躍しているかもしれません。
非常に楽しみな選手たちです。
このチームを担当できて本当にラッキーだと思います。
もちろん試合をするだけではなく交流プログラムも盛んですので
これから国際試合で会うたびに選手たちは再開を楽しむことでしょう。
とても有意義なプログラムだと思います。

また大会運営には非常に国際色豊かなスタッフが勢ぞろいしますので
毎年その再会も楽しみの一つです。

観光ツアーのお仕事も楽しいですが
こういった一人の力ではできない大きな目的がある仕事も
違ったやりがいがあります。


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カジノ、日本人はNGに

2014-08-22 09:19:26 | ガイド日記
厚生労働省がギャンブル依存症の増加を心配し、カジノが合法化された場合も
日本人の利用を不可にするようにと、政府関係者に求めているという。
まあ、厚生労働省のお役人さんとすれば当然のお仕事をしているだけなので構わないと思いますが
やはりカジノはレジャーですから地元に受け入れられないレジャー施設は
成功しないというのが観光業にかかわるものとしての意見です。
大成功を収めている東京ディズニーリゾートも外国人の利用率はは3%程だとか。
以前専門学校のツアーでディズニーホテルの方とお話ししましたが
確か外国人のホテル利用率についても同程度の数字をおっしゃっていました。

地元の人の利用を禁止すれば当然地元の理解も得られず
盛り上がりにもかけるでしょう。政府が期待している起爆剤としての効果なんてきっとありません。
ねずみ花火程度になってしまうのでは。
それよりなにより、時代錯誤な気がします。
1ドル300円の時代なら、外貨獲得の為の事業としてそれもありかもしれませんが
誰でも個人で海外のカジノに行ける時代に、そんなことをやっても無意味です。
やるならやる。
中途半端が一番いけません。
やるならせめてこのあたりの地域で一番のカジノリゾートを目指しましょう。
それには地元の盛り上がりは不可欠です。

また全面解禁することで
日本でIR事業に携わる優秀な人材が増えて
将来的には日本型IRを輸出する時代が来るのではと考えています。
日本のゲームセンターのコインゲームなんかを見るだけでも独特なカジノマシーンができるんじゃないかと
可能性を感じますが、
一部解禁みたいなことをやってしまうと
結局外資の会社が入ってきて日本でお金儲けをして終わりな気がします。

そもそも依存症の心配をするのであれば
パチンコ店を閉鎖して調整すればいいのではないでしょうか。
少なくともIR施設の周囲50Kmはパチンコ禁止にするとか。
パチンコこそ百害あって一利なしですね。
ガス抜きの必要悪としてのメリットはあるのかもしれませんが
その役割は大きなカジノが一つあれば十分です。
誰もが“ギャンブル”であると認識しているのにもかかわらず
放置されていて、脱税やら、背後の黒い影だとかもささやかれていますし
そもそも公営ギャンブルではないから客に勝たせる義務もない。
駅前の繁華街で高校生でも気軽に入れてしまう状況はどう考えても異常です。

もちろんパチンコ業界も黙っては見ていないでしょうし、
カジノ合法化を新たなチャンスとして見ているはずです。
小さなホールなんかは淘汰されていくでしょうが
大手ホールやメーカーは今まで築いた富や色んな人脈を駆使して
金儲けに絡んでくるでしょうね。
でも、システムをきちんと合法化して
裏のシステムを暗躍させないということが重要だと思います。

カジノ合法化はパチンコ業界の整理を促す意味でも重要だと思います。
やはりカジノが合法化されれば、「じゃあパチンコはどうなの?」
という議論も活発化するでしょうし、国も放置できなくなるでしょうね。
しかしカジノを日本人禁止にすることでパチンコ業界とカジノ業界は共存可能になってしまいます。
ひょっとしたら厚生労働省のお役人さんはすでにパチンコ業界が買収済みなのかもしれませんが…

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