中村義洋監督が時代劇に本格初挑戦!
殿、利息でござる!
何を観ようか? 久々に鑑賞作品を迷った。
ほぼ鑑賞作品を決めてから劇場に向かうのだが
たま~に フッ と劇場に来ちゃって... どうしようと悩むワタクシ
今回は どの作品観ても良かったのだが
恐らく 心が疲れていたんだろうなぁ・・・ワタクシ
社会派の重量感ある作品や‘泣く’って分かるような作品。
憂さを晴らすようなアクション作品は
どうも...。遠慮したい気分になっちゃって
笑えそうで 面白そうな作品にした。『殿、利息でござる!』に決定!
STORY ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・ ~ ・
江戸中期 財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では
破産や夜逃げが相次ぎ 小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。
このままではダメだと考える 造り酒屋を営む穀田屋十三郎と同志たちは
藩に金を貸し付け利息を巻き上げ
毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。
計画が明るみになれば打ち首は免れないが
町の存続を図るために私財を投げ打ち
前代未聞の金貸し事業を成功させるべく計画を進めるが・・・。
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『武士の家計簿』の原作者・磯田道史による
「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を
『白ゆき姫殺人事件』、『予告犯』などの
中村義洋監督が映画化。中村監督は時代劇に本格初挑戦!
また 物語の舞台となる仙台出身のオリンピック金メダリスト
フィギュアスケート羽生結弦 選手が
仙台藩の第7代藩主・伊達重村役で
映画に初出演が話題になっている作品だ役者デビュー
他の出演者も なかなかの曲者役者さん揃い
主役である造り酒屋を営む穀田屋十三郎には
個性派俳優 阿部サダヲさん。
「宿場救済計画」の発案者である菅原屋篤平治には瑛太クン。
造り酒屋を営む穀田屋十三郎とは因縁(!?)関係である
同じく造り酒屋の浅野屋甚内には 妻夫木聡クン。
その他、松田龍平クン、寺脇康文サン、西村雅彦サン、
きたろうサン、千葉雄大クン etc
また 原作にはない登場人物で 居酒屋おかみ とき役で
竹内結子サンが 男性登場人物が多い作品において
見事な華になっている
個人的には 山崎努サンは...やはりインパクト、大 デカッ!
この作品の最初と最後に この方を持ってくるとは...。
番宣だったか?...何かのインタビューで中村監督が
今作品において 一番最初にキャスティングしたのは
山崎努サンだった...とか。重要な役なので
この役は 山崎努サンしか考えられなかった...らしい。
その意味が すごくわかるわぁ~ナットク
特に最後の山崎サンのお顔は素晴らしい
すご~い
時代劇なんだけれど なんとも現・代・的
よく考えてみれば 登場人物も現代人に当てはめられるのよねぇ
実に人間的
愛すべき登場人物の皆様
この辺りは 時代劇に本格初挑戦である中村監督の手腕なのかな
‘無私’っていう言葉がテーマになっているみたいなんだけれど
‘利害の計算をしたりしないこと。私心がないこと’なんて
欲にまみれたワタクシには チョット無理ムリ。ムリ。
だけど ‘無私’だけのお話ではないよっ
何よりも 親子愛・兄弟愛にも泣かされてしまう
泣く予定じゃなかったけれど 勝手に涙が出てしまうから
チョット困っちゃったエヘヘ
笑いあり 涙あり
すてきな娯楽作品
ものすごく 面白くて 愛すべき作品
‘人間’の一生懸命な姿...は
美しいけれど 滑稽
でもあるんだぁ
‘人間’って とっても愛おしい生き物なんだ...てっ ★★★★☆ <★ 星4.5ツ>