折々のうま-当たらぬでもなし

泉下で涙する杉浦 千畝

ITは過疎の村に革命をもたらさなかった

2009年07月28日 00時38分37秒 | 政治
ITは過疎の村にいても、世界と繋がっていると、
まことしやかに喧伝されたことがある。

バカじゃねえのか。

ブロードバンド環境にあるというだけで、
そこはもはや僻地とは言えない。

光ファイバー以前にADSLの敷設も断られるのが本当の田舎である。
ISDNさえも怪しくて、ダイヤル回線だって全国網が完成して、
たかだか20年である。

田舎では昔の電電債みたいに、みんなで工事費を出し合って敷設したり、
NTTの判断で採算度外視して敷設したりしている。
中には政治家が介在しているケースもあろうが、逆に言えば
そこまでしなければ敷設されないのである。

インフラの整備とはこのように長い目で見なければならないのであって、
昔の電電ファミリーを是認するわけではないが、
回線接続料引き下げなどの話をされても激しく違和感を覚え、
それよりFOMAのカバー率を上げろと絶叫したい衝動に駆られる。

田舎ではSoftbankなど屁の役にも立たない。
AUなどドコモに小遣いをねだるできの悪い兄弟みたいだ。

AUの周波数は政治的意図により、ドコモより飛ぶ周波数を
割り当てられている。
そのハンデを乗り越えて、基地局増設や出力強化を行い、
カバー率で均衡するドコモに敬意を表したい。

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ナッチャンWorldは北海道シリーズの救世主となるか

2009年07月24日 10時39分57秒 | 競馬
ナッチャンWorldは東日本フェリーから青函航路を引き継いだ津軽海峡
フェリーが、国土交通省に期間限定での運行申請を出していたが、
2009年5月20日、運行申請が認可され、2009年7月18日~9月30日までの
期間限定で青森港 - 函館港の間を運航することが決定した。
:以上Wikipediaから引用

北海道シリーズではフェリーで輸送される馬も多く、かなり体重を減らす
馬もいたが、高速フェリー就航時は所要時間が青函間2時間台とほぼ半減し、
北海道開催に革命が起こるといわれたものだ

東日本フェリーの経営破綻により存続が危ぶまれていた高速フェリーで
あるが、夏季限定とはいえ復活した。

青函圏はもとより、遠方の方もどんどん利用し、フルシーズン復活を
遂げて欲しいものだ。

休養放牧も輸送時間は短い方が良い。
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農村に地殻変動起こすコメリ

2009年07月24日 00時28分14秒 | 経済
コメリは同じく新潟県を中心に、古くからホームセンター事業を
展開するアークランドサカモト(ホームセンタームサシ)とは
ライバル関係にあり、シェア争いを繰り広げている。
:以上Wikipediaから引用

コメリのすごいところは、農協の牙城と思われている農村部に出店し、
出店地域では農協に閑古鳥を鳴かせている。

さらにはホーマックの本拠地の北海道に出店を果たした。
ここでの成否が今後のコメリの命運を握ることになるだろう。

コメリが伸びたのは、コメリカードによるスキップ一括払いという、
農協の独壇場だった収穫期精算が可能になったことである。

元々農協の生産資材は高いと不満を持つ農家は多数あり、
ここでコメリがリーズナブルな価格を提示すれば、
農協の地盤を浸食するであろうことは容易に想像がついた。

コメリは沖縄を除くほぼ日本全域に出店を果たした。

コメリが定着すれば農村に地殻変動を起こすことになるだろう。

JAグループは「全農テクノクラート」と揶揄されるほど官僚的で、
あまりにも硬直化した体制に辟易している組合員も多いと聞く。

各県一農協が既に達成されている県もあり、コメリによる収益構造
の浸食もあいまって、末端の農協の空洞化は予想以上に進んでいる。

かつて水商売顔負けのバンス、掛け売りで農家を借金漬けにした
農協も昔の光今いずこである。

自民党のポスターを平気で貼っている農協の実情は立花 隆 氏の著書、
その名も「農協」に詳しい。

農業資材も売ってる眩しいばかりのホームセンター「コメリ」。

農家の皆さんが破産しないことを祈る。
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再び郵政民営化を議論する

2009年07月24日 00時00分43秒 | 政治
竹中平蔵と星野仙一が出てくると虫酸が走るようになったのだが、
また馬鹿なことを言っている。

公社の時と比べて民営化以降、郵便局の閉鎖件数は減っているのだそうだ。

簡易郵便局を除いて。

この人は人の話を聞けないらしい。
教授以前に保育所から入り直したらどうか。

簡易郵便局こそ、中山間地、離島、半島、他の金融機関がない中で、
農協、漁協や一般局の退職OBが委託先となり、
老齢福祉年金、国民年金の貴重な受け取り先となっていると言ってきた。

彼は言うだろう。
件数も扱い金額も微々たるものだと。

そここそが問題で、民間では不採算の件数・金額であり、
自分がやめたら、半日がかりで金をおろしに
行かなければならないと思うからこそ、
篤志家が半分ボランティアみたいにしてやってきたのだ。

そんな隣の家まで㎞単位の金融システム屯田兵みたいな局と、
大都市の個人事業主の脱税の温床となっているような特定局が、
混在しているのが郵政省だったのである。

これは人口密度や隣局までの距離、冬季の交通状況で基準を定め、
補助金や配置を定期的に見直すシステムを
作っていけばよかっただけの話である。

私が郵便局に持っている1番の不満は、
少し込み入ったことになるとすぐ、
「本局に行って下さい」と言われることだ。

住宅地ならこっちもしょうがないなという気分にもなるが、
市街地でこんな特定局が200mおきに点在されては、
数は半分にして駐車場10台ぐらい完備の「高機能局」でも
作ってくれという気分になる。

本局バカのせいで本局は書留出すにも30分待ちである。

民営化で改善されましたか。

特定局は家賃がらみ(局長所有の局舎が多い)の利権でそのまま、貯金で稼ぐ。
一般局は増員なしのため、相変わらずの混雑ぶり、儲からない郵便で忙殺。
辻褄合わせで僻地、障害者施設併設で代替のない、
かけがえのない簡易局はどんどん閉鎖を余儀なくされる。

すべてこうなることはわかっていた。

わからないのは小泉に入れた連中だけである。

本当に反省している、後悔しているなら、
次の選挙で小泉改革の総括をしろ。

彼には地方の痛みや、切り捨てられる側の痛みは
永遠にわからないだろう。

郵政反対組でも国民新党でも社民党でも共産党でも民主党でもいい。

間違っても世襲幕藩体制議員に投票することはないはずである。
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第一次産業の苦しみは現金収入のない苦しみ

2009年07月23日 00時00分00秒 | 競馬
農家で何が辛いか。
とりあえず、食っては行ける。
しかし、収穫期までは現金収入がない。

かつては、農協が水商売のバンス顔負け(advance払いのことか)の
付け払いで借金漬けにして収穫期精算をしていた。

田舎はかつての共同作業の名残から、冠婚葬祭の経費が都市部では
考えられないほど多く、生活改善運動へとつながった。
現金がないのにこんなことばかりしている。

生活は切りつめても、病気になったり、子供を学校にやるときが困る。

過疎地問題を解決するには、
①医療
②教育
③現金収入
④住環境
⑤30分以内で行ける地方都市機能の集積

これだけだが、これが難題だ。

地方から出てきた派遣の人が、出身地以下の環境のところに行くわけがない。

これは贅沢だからではなく、やがて行き詰まるのを体験的に知っているからだ。

中山間地や漁村が成り立つためには、
①国保の補助を所得と人頭の2要素とする。
②現金収入がないのだから保険料・一部負担は思い切って減免する。
 財源も手当てする。
 近くに病院がないから低医療費だが、冬季に越冬入院で結果的に
跳ね上がっている保険者もある。
③奨学金は元の制度に戻し、成績優秀者は減免、国公立医学部進学者は免除、
産科、小児科、麻酔科、脳神経外科、心臓血管外科、救急医療、僻地医療の
志望者には就学資金援助もつけたらよい。
 現在の育英制度は志も学力もない人間に貸し付け焦げ付かせている、
小泉改革の悪しき象徴である。
 私は有為の人材には及ばずながら進んで私財をなげうってきた。
 ささやかではあるが「貧者の一灯」である。

中山間地や漁村をうち捨てておきながら、
汚染時のみ国産品確保に狂奔するのは笑止である。
私は取れないものは別だが、原則、県産、近隣、国産品購入である。
エンゲル係数は貧困世帯並みの指標だ。

派遣村批判を繰り返す人々よ。
それではホームレスの人たちはのたれ死にして構わないのか。
イデオロギーが嫌いなら、その人たちを極左や極右に向かわせない努力を
政府は行ってきたのか。
山谷地区やあいりん地区を見たことがあるのか。
オフト後楽園でスポーツ新聞を敷いている人を見ては、
あきれながらも、人生の墓場を見る思いだ。
働く気がないのと、もう働ける場所がないのとは違う。
世の中に失望し、今のままでいいと考える人を救うのは困難ではある。

しかしながら、これを放置するのは勝者の論理であり、
グローバリズム、ブッシュイズム、小泉改革である。
これでは、テロはなくならないし、暗黒大陸の解放など夢物語である。
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あえて裁判員制度の是非を問う

2009年07月22日 00時41分51秒 | 政治
裁判官に市民常識がないのと、
裁判に一般市民を入れるのでは全く意味が違う。

管理職をやっているとわかっていただけると思うが、
勤務評定、業績評価でも大変なのに、専門外の犯罪審理など、
考えただけで頭が狂いそうだ。

この導入に賛成した法曹界の連中は
自分たちの職業専門性に誇りというものがないのかと思う。

もっとも、うちの親父などは
「悪いことしたやつは死刑」などとお気楽なものだ。

うちの親はゆとり世代ではないはずだが、
勧善懲悪、大岡裁き、水戸黄門の発想なのだろう。

こんな制度に長々つきあえるのは余程の暇人で、
その時点でもはや市民感覚からはずれ出しているのである。
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競走馬のふるさと案内所

2009年07月15日 23時38分03秒 | 競馬
日本軽種馬協会という団体があるが、
例によって農林水産省の天下り団体だ。

業務内容は玉石混淆だが、無駄の最たるものが、
この「競走馬のふるさと案内所」だ。

開館時間 通年9:00~17:00
日曜・祝日・年末年始は休館。

この役所以上のお役所仕事ぶり。
元住んでいたところから車で5分だが、
存在すら知らなかったというよりは、
来てもらっちゃ困るという開館時間ですな。

置かれている場所は、かつてJRAがウインズ開設を
働きかけていたところもあるが、もはや無駄である。

悔しかったら案内所ごとの1日来館者数を公表してみろ。

もちろん職員と畜産関係者は除いてだ。
目的も対象もはっきりしない怪しい案内所だ。
競馬の観光案内を平日にやってくれるというサービスぶりだ。

もしかして、深夜になるとネオン輝く、
あっちの「案内所」なのか。

威力業務妨害になってしまうので電話番号の掲載は差し控えるが、
http://www.jbba.jp/desk/index.html
ご覧になって下さい。
解散明けの国会論戦を期待しております。
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危機に瀕する日本の牧畜業

2009年07月11日 07時53分45秒 | 競馬
競馬に関係ない話が続いているが、
辛抱して読んで欲しい。

地方競馬は黒字を計上できなければ廃止である。

民営化するなどとバカな主張をしている者がいる。
アメリカなどは競馬場の集散離合を繰り返している。
同じ轍を踏んではならない。

繰り返し述べているが、
競馬を廃止すれば日高地方の牧畜業は潰滅する。
それだけでなく派生する
獣医師の養成系統の講座の維持も困難になり、
大型哺乳動物の繁殖技術も衰退する。

狂牛病だ、中国餃子だとその時だけ狂奔するのはやめないか。

自分たちが普段食べているものをどうするのか、
地方経済を循環・継続可能なものにするにはどうしたらいいのか。

現状の運用を改善して済むのであれば、
それが一番社会にも環境にも優しいのである。

私の好きな言葉は成熟と洗練だ。


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残り3F到達順位・時計

2009年07月04日 06時14分18秒 | 競馬
一時期データ拾いをして、おもしろいなと思いながら、
面倒くさくてやめたものに
「残り3F到達順位・時計」がある。

何のことはない競争結果から、上がり3Fをひいて、
残り3F地点での到達順位・時計を出すというものである。

中山などではこの地点で上位にいないと厳しい。
京都は差し追い込みが決まっているような印象があるが、
順位はともかく、タイム的には上位下位の差が、
案外無かったような気がする。
外回りだと内外のコースの合流地点で団子になっている状態
そのままのデータだった。(当たり前だが)

東京、阪神に至ってはコースごとのある程度の傾向はあるのだが、
それよりもレース展開、馬場状態に左右される傾向が強く、
「結局展開かよ」と思い、急に熱が冷めてしまった。

G1とステップ、それも1年分、電卓で出した程度なので、
とてもお見せできる代物ではないが、
展開・条件別に整理し、Excelで整理すれば、
予想会社顔負けのデータ提供だったろう。

中山開催での取捨に迷ったときは、意外な福音となるかもしれない。

このデータは同一コース、条件よりも、
前走別コースでの惨敗組の取捨に意外な効果がある。

例によって未勝利、500万条件あたりでは、
前走さっぱりの馬が来るのだから、鵜呑みは禁物だ。

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100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ

2009年07月04日 05時30分50秒 | 競馬
今日も新刊紹介
「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ」
 井内 利彰:著(競馬王新書;白夜書房)@900+税

調教は作られたデータの最たるもので、
横(出走馬同士)の比較は軽視しているが、
縦(出走馬自身の時系列)の比較は重視している。

この本は「調教適性」という概念を提唱し、
また、「主要厩舎の勝負調教」、「主要コースの調教適性」、
などの記述があり、興味深く読んだ。

新書という限られたスペースの中で良くまとまっており、
夏競馬の新幹線車中で荷物にならないスマッシュヒットである。
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