ヘビロテ1億回で騒いでいた頃とは隔世の感がある。
わたナギが終わった。
これで半沢直樹が終わったら、
何を楽しみに生きていけばいいのかとも思う。
半沢が社会正義に対する大衆の渇望なら、
わたナギは現実逃避に走る大衆の疲弊感である。
社会正義は実現して欲しいが、もめ事には巻き込まれたくない。
世間の風潮を見事に捉えた編成である。
流行り物に走らず、丁寧なつくりのわたナギを送り出した
TBSをたたえたい。
安倍政権の弊害は多々あるが、お友達政治は論外として、
社会の連続性を断ち切ってしまったことだと思う。
縦の軸(時間軸)で言えば、伝統に基づき連綿と続いてきた価値観。
横の軸(社会構成)で言えば、弱者に対するいたわりや社会としての連帯感だ。
小泉政治の劣化カーボンコピーでしかない偽物保守を
ありきたりなポピュリズムで批判し続けたのが朝日新聞だ。
国民はなぜ安倍政権を支持し続けるのか。
批判する側も所詮スノッブなので、大衆が権威になびくのは当然である。
どんなに荒廃した社会でも多様性があれば反転回復は必ずある。
日本のメンタリティを説き続けることができず、
グローバリズムに魂を売った時点で朝日の敗北は必然であった。
憂うべきは日本文明の劣化である。
ヒトラー、スターリン、毛沢東。
そして、正統なる嫡流、習近平。