折々のうま-当たらぬでもなし

泉下で涙する杉浦 千畝

地方の疲弊ぶり-その1

2010年07月17日 07時30分24秒 | 社会
郵政民営化がすべてを解決し、田舎の郵便局は活路を求めて、
コンビニなどの複合化経営に乗り出す。

現実にはそもそもコンビニが成り立つようなら、
郵政民営以前に大盛況になるはずで、僻地でそんなことがあろうはずもなく、
閉鎖局数こそ少ないものの、その閉鎖されたところが、
中山間地、半島、離島の簡易局が中心なのが問題だ。

このペースで郵便局の統合、集配拠点の合理化が進むと、
国民年金の受け取りというか、支払いに自治体職員が
御用聞きに回らなければならなくなるだろう。

現在でもコミュニテイバスが細々と地域の生命線になっているところがあるが、
片道1時間で村の中心地へ到着。
耳鼻科、眼科あたりになるとさらに中心都市に路線バスで1時間。
ついでに郵便局で預金引き出しというのが田舎のライフサイクルだ。

田舎の鉄道が廃止になるのは当然といった風潮があるが、
地方の列車はディーゼル1両編成でもトイレが付いている。
片道2時間トイレの恐怖に耐えられなくなると引きこもりになる。

ハイウェイバス並みにトイレを整備した路線バスがあればいいのだろうが、
コミュニティバスなら10m以下の車長がほとんどだろうから、
スペースが絶対的に足りないしコストの問題もある。

そもそも田舎の中心都市への直行バスを小泉改革で廃止したのも、
全般に乗車時間、待ち時間を押し上げている要因であり、
彼らはかつて小泉純一郎君率いる自民党に争って投票したわけであるから、
半ば天罰であり、どうせ自民党にしか投票しないのだから、
行けなくなっていい気味だと嘲笑している。

経済評論家の現行の郵政の体制では国家支出が増えるという主張は百も承知である。
ただ地方自治体職員が僻地のお年寄りの御用聞きに回るのが正常な姿なのか。
地域のコミュニティのボランティアでとしたり顔で言う連中がいるが、
介護保険でさえも横領事件があるのにボランティアがどこまで責任を持てるのか。
まして、相手は金銭感覚が怪しくなった認知症予備軍の人たちが相手である。

郵政は天下りファミリー企業以外は国家が払うべきコストと私は考えているが、
当の僻地居住者にその意識がないので、「いちばん」の馬鹿と罵倒しておく。

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1 コメント

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Unknown (ぽんぽん)
2010-07-17 14:15:01
田舎の鉄道というのは短距離利用が多いらしいです。ま、あくまでもJRの言い分ですが。(笑)

あと、コミュニティバスですが、最近はバンや普通のタクシーを使った「デマンドタクシー」「オンデマンドタクシー」「乗り合いタクシー」といったものが全国的に普及していますね。

人口減少や少子化に伴う利用者減のためバスでは輸送力過剰なのでしょう。バスの運行補助費も田舎の自治体にとっては大きな出費になるようです。
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