折々のうま-当たらぬでもなし

泉下で涙する杉浦 千畝

高速無料化で地方バス会社沈む

2010年09月25日 14時28分10秒 | 経済
決算も出そろったところで、鉄道バス会社の決算が軒並み悪化している。
不況の影響もさることながら、首都圏との高速バス路線が、
無料化とそれに伴う渋滞の激化で利用が低迷しているのだという。
都市圏鉄道の高速道路並行観光需要も激減している。
このままでは、地方バス路線の淘汰が進むだろう。

マスコミ各社は叩きまくりだが、何をさせたいのだろう。
マニフェストは守れ、地球温暖化対策もしろ。
批判している方も統合失調では互角の戦いだ。

できない約束はするなというのは、もっともだが、
休日千円から不毛の高速値引きチキンレースが始まったのだから、
自民党もでかい面はできない。

私の住んでいる地方では、市町村合併の余波で、
中心都市の公営バスが合併に参加しなかった市町村から撤退した。
民間バスが路線を引き継いだのだが、採算が合うはずもなく撤退、
町直営のコミュニティバスが路線を大幅に縮小し、細々と運行
している。
公営だったら何とかなったわけでもないが、かといって民営化が
すべてを解決してくれるわけでもない。

航空業界でもそうだが、ドル箱路線が弱肉強食カニバリズム原理
導入で浸食され、地方路線が滅亡の危機。
民営化に活路を求めると絶叫したところで、この有様である。

交通事業は公益事業で市場原理主義では必ず行き詰まってしまう。
国鉄、空港特会で必然性のない不採算路線・空港を増設し、
ゼネコンと政治家が食い物にしたのは、別の次元の問題だという
ことを強調しておきたい。

それでも国民は自民党パターナリズム幕藩封建体制がお好きなよう
だから、成熟と洗練とは対極のこらえ性なしの筋金入りの馬鹿だ。

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