折々のうま-当たらぬでもなし

泉下で涙する杉浦 千畝

衆愚政治の完成

2010年07月12日 23時13分31秒 | 政治
司法試験を目指しているフリーターが、
小さな政府を目指しているのはみんなの党だけだと、
したり顔でインタビューに答えていた。

そんなおつむでは、司法試験に受かるわけも無かろうが、
受かってびっくり、司法修習生の給与は廃止され、貸与に変わっている。
貧乏人は闇金から借りないと生活出来ない。
何と言っても収入がないので、この4月から金融機関の正規窓口では
お金を貸してくれないからだ。
修習修了と同時にバリバリ稼げる人は稀だろう。
司法制度改革で大量養成が始まり、インタビューに答えていた人は、
司法修習生でさえも就職難ということを知らないのだろう。

これは競馬学校の授業料有償化と並ぶ愚挙だと思っている。

橋本総理以来、増税を言った総理や党首は連敗続きだ。

消費税は上げるべき時には上げなければならないのだから、
このタイミングでは景気は失速する、行政改革はだらける、何のメリットもない。

そもそも、小鳩体制を居抜きで貰って勝とうという根性が間違いで、
コアの民主党支持者には菅体制を維持するために、
小沢氏がリクルートしてきた候補に投票しなければならないという、
開票前からねじれ全開、萎え萎えの選挙だった。

民主党にお灸を据えたつもりが、この先6年何も決まらないという、最悪の展開。

もう既に国債費を除いた歳出はGNP比で先進国最低レベル。
公務員の数は人口比でアメリカの半分。

この汲々とした何の新機軸も打ち出せない財政状況に耐えられず、
財務官僚の口車に乗って、消費税増税を口走ったのだろう。
国家百年の計も大切だが、今日の生活が破綻している人には
何の説得力もなかっただろう。

世襲のくせに一番だと。笑わせるぜ小泉進次。
彼と竹中平蔵君のそっくりさんコンビを仕立てて、僻地回りで、
「こんな田舎に郵便局はいらん」とやるくらいの悪どさがなければ
選挙には勝てない。

色物に走った小沢戦略も限界だが、川上戦術はやはり重要なのだろう。

何度も言うが国民はその能力以上の政府は持てないのである。

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