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福島第一原発:原子炉燃料破損(溶融)による放射性物質と被曝汚水

2011-03-25 17:28:52 | 日記

福島第一原発で作業を続けていた人がベータ線被曝によって負傷したとの報道があった。
さらに、3号炉の建屋内に貯まっている水の放射線量が1mlあたり3.9メガベクレルにも及ぶという。
3号炉だけでなく1号炉も同様の状況らしい。
一般の人にはピンとこないかもしれないがこれは凄い数字だ。

例えば基礎医学の研究施設で扱う放射性物質32−Pを例に取ると、何人もで分けて使用する原液でも通常は37メガベクレル(1ミリキューリー)だ
32−Pはベータ崩壊によって安全確保が比較的容易とされているベータ線を放出する
それでも、これだけの量の放射性物質を保存するにはアクリル製の頑丈な瓶に入れてさらにその瓶を鉛の容器内で保管しなければならない。
使用する際はアクリル製の遮蔽板等を使い、数メガベクレル (2 - 4 MBq) ずつチューブ内に移し替える。
ガイガーカウンターで微量な漏れがないかを常に調べるが、検出筒がチューブの方を向いただけで針が振り切れる。
作業時間は努めて短くするし、体幹だけでなく指先の被曝量もバッジでモニターする。
福島原発の貯留水にはわずか1ccの水の中にそれだけ細心の注意を払って取り扱う量の放射性物質が含まれている。
にもかかわらず、貯留している水量は想像もつかない。

その大量の放射性物質が放水等によって海に流れ込んだら、また爆発等が起きたら数十年後、数世紀後まで大変な影響を及ぼすだろう。
背筋が凍り付くとはこのことだ。

さらに恐ろしいのは、これだけの放射性物質は核燃料から流れ出したと考えなければ説明がつかないことだ。
その場合、空気中にも多くの放射性物質が含まれているはずだ。
実際、遠く離れた東京でも放射性物質量の増加を観測している。
公表されていないけれど、建屋内の放射線量は想像を絶する値を示しているのではないか。
そのような環境で作業を続けることは自殺行為に等しい。
言葉がない。


2011年のタブレット(iPad 2 と後発品)のレビュー (追記)

2011-03-25 00:17:27 | レビュー

先日、iPad 2 のレビューをかねてタブレットの比較表を作ったが、一つ忘れていたことがあるので追記する。
RIMの Blackberry Playbook は BB Tablet OS 3.0 を使用しているがアンドロイドのアプリも利用できるらしい。
まだ PlayBook は予約受付の段階なので、実際にどのぐらいの互換性を保っているか不明だが、CNNによるとアンドロイドのアプリ用に run-time 環境を用意するとのこと。
これはひとえにグーグルの熱心な協力のたまものだ。
グーグルは出来るだけ多くのプラットフォームでアンドロイドのアプリを使えるようにしたいと公言しているから当然の動きだとも言える。

BB Tablet OS は使えるアプリの数が少ないという弱点があったが、グーグルとの提携によってこれが解消された点は評価できる。
7インチという小さめの画面を丁度良いと感じる人にとっては魅力的な商品になるだろう。

現在発売中の後発機種の中には iPad 2 に対抗できるタブレットは見あたらないが、近日発売のモデルの中にはギャラクシー (Galaxy 10.1) や上述のプレイブックのように購入意欲をそそるものもある。
アンドロイドを厭わなければ、これらのモデルは検討の対象に含める必要がある。
後は、夏までに大幅モデルチェンジが予想されるモトローラのズームの発表待ちだ。

大手ではソニーやHPはどういう動きを見せるのだろうか?
HPのタブレットは発売前に既に古くさくて売れない機能・デザインとなっている。
どういう計画変更をするかが見物だ。
ソニーの沈黙が気になる。
ソニーならタブレットでも3DやPSPの統合等の差別化が可能なはずだ。
潜在能力は高いと思う。
2位を狙う(ロイター)などと言わず 、堂々とiPad を蹴散らすくらいの勢いで向かって欲しい。