カタログ『暮らしのグリーン』のエコデバでおなじみの「生活アートクラブ」の冨士村夏樹さんを講師にお招きして学習会を行いました。「生活アートクラブ」は「青森ヒバ」をはじめとする虫よけ製品や、麻や綿など肌に優しい素材の衣類を取り扱っており、農薬、林業、漁業など、あらゆる角度から、水・森環境につながるお話しをいただきました
川を汚す原因のトップ3は「農薬」「合成洗剤」「天ぷら油」だそうです
虫の多い季節や、衣類の保管に使う「虫よけ」剤ですが、一般的な殺虫剤は戦争時に使われた「枯葉剤」(農薬)と同じ成分のもので、人間の体にも良くないものだそうです
農薬について、最近はネオニコチノイド系の洗っても取れない農薬が日本で認可されているため、広く使われて川を汚染しているというお話に驚きました。また、生態系がおかしくなり、ミツバチが帰巣本能を失い、大量失踪している現象も起きているそうです
香料についてもお話がありました。
最近「香害」という言葉をよく耳にするようになりましたが、アメリカでは、2種類の香料について、すでに発がん性があることが証明されており、マウスの出生率の低下、オスの精子減少にも関係しているとお話がありましたできれば化学薬剤不使用の安心なものを選びたいと思いました。
◆青森ヒバのすごいパワー!
そこで、天然の殺虫成分を含み、水・カビ・虫に強い「青森ヒバ」の商品をお勧めされていました
青森ヒバには、「フィトンチッド」という虫よけ成分が含まれているため、青森ヒバのまな板はカビに強いそうです
また、「ヒノキチオール」という天然の抗生物質を含んでいるそうですよ(一方、ヒノキにはヒノキチオールは含まれていないそうです!)
大量生産、大量消費、そして大量廃棄。
「その陰で、インドやバングラデシュなどで、劣悪な環境で低賃金で働かされている人たちがいる」というお話もありました。「安く買って、捨て、また安く買う」そんな私たちの生活を支えてきた背景に、目を向けるきっかけになりました
「アニマルウェルフェア」といった家畜の飼育環境のことや、遺伝子組み換え、除草剤、児童労働の問題、貴重な資源まで奪う漁業のやり方などのお話も聞きました。
今まで深く考えてこなかったけれど、実は私たちの生活に密接に関係している多くの問題を知りました
物があふれている今の時代、もっと、その商品の「背景」を含めて商品を買う。そういった、賢い消費者になることが、より重要になってくると思います。
冨士村さんのお話では、竹が多く困っている地域の竹を利用した「紙」や「衣類」があるそうです
「竹布」は竹の繊維を加工して作った布です。肥料や農薬がなくてもぐんぐん伸び、わずか2~3年で成木になる竹は頼れる天然資源のひとつで、利用価値の高いエコロジーのひとつです
そのような商品を利用することで、より環境が良くなる。
そんな、価値を商品利用を、これから少しずつでも取り入れていきたいと思いました