げんきくんのわくわく日記

グリーンコープひろしまの活動報告ブログです。
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おもちゃのカンヅメ グリーンコープ産直りんごとみかんの美味しい秘密!!

2017-08-24 10:21:57 | おすすめ全体会
 7月6日木曜日、安芸区民文化センターでりんごとみかんの生産者をお招きし、「おもちゃのカンヅメ~グリーンコープ産直りんごとみかんの美味しい秘密!!」を開催しました。



 まず、りんご生産者の方から、りんご栽培の一年の作業を大まかに説明していただき、りんごの病害虫や防除の方法などについて伺いました。

 りんご栽培で最も大切なのは、冬の寒い時期(2月頃)の剪定作業だそうです。5月上旬の開花時期には、中心花を実らせるように、花の数を整理しながら花摘みをして、花が開くと受粉させます。実が大きくなる時期には、大きくする実を選定して、余分な実は「摘果」します。
 一般栽培では、摘果剤を使って簡単に余分な実を落とすことも可能ですが、グリーンコープの産直りんごは摘果剤や余計な農薬・殺虫剤は使用しないので、手作業で丁寧に実を選びながら摘果します。除草剤も使用しません。
 実が大きくなるまでには、リンゴの幹や葉、果実に病気や害虫の被害が出ないように最小限の防除をします。美味しくなる頃には、鳥・獣害も多くなるので、ネット張りなどの対策をします。果実の日当たりをよくして、味と色を良くするために、「葉摘み」や「玉まわし」という作業も大切です。

 こうして、やっと収穫の時期を迎えます。収穫を目前にしての雹害や台風などの自然災害は一番困ります。出荷前に、生産者が集まって出荷基準を細かく決めます。さび果やヒビなど出荷できる範囲を決め、決めた基準を共有して出荷します。収穫後のワックスや保存のための薬剤も使用しません。

 次に、みかんの生産者の方からお話を伺いました。

 みかん栽培は、化学肥料は使わず、除草剤・摘果剤・腐敗防止剤も使用しません。りんごも同じですが、果樹類は木を植えてから採算のとれる収穫ができるまでは10年ほどかかります。なので、樹を守るために最低限の防除のための農薬は必要になります。除草は、除草剤を使わないため大変な作業です。みかんの多くは、山の傾斜地に植えられているので機械が使えず、特に夏場の除草はとても過酷な作業です。

 りんごとみかん栽培の大きな違いは、みかんは受粉させないということです。受粉すると種ができるので、受粉はしません。みかんは、5月に開花してから極早生・早生・中生・普通・晩生と順に収穫し、続いて中晩柑の収穫へと収穫が終わるまでの期間が他の果物に比べると長いので、天候や害虫・病気の影響を受けやすく、収穫まで長く作業が続きます。薬剤を使えば、作業はもっと楽になりますが、私たち食べる側の安心・安全のためだけでなく、農薬の一番の被害者は生産者なので使いたくないそうです。

 グリーンコープには、見かけの良さよりも安心・安全な青果・果物を食べたいという組合員がいます。買ってくれる組合員がいることで、生産者の方も安心して有機栽培・減農薬栽培ができるのです。
 そして、早期予約の取り組みがあることで安心して、南の温かい産地から順番に、美味しくなった頃に出荷していくことができています。予約がなければ、どの産地も早く出荷したいのです。

 みかんについて組合員からのクレームの1位は「痛み・腐敗」とのことです。そのため対策を工夫し、カラシード(辛子を使った防腐剤)を箱に入れたりしています。昨年からは3㎏箱の企画を始め、受注数が増えました。



 お話を聞いた後、生産者の方にそれぞれのテーブルに着いていただいて、試食をしながら交流しました。質問もたくさん出て、話も盛り上がりました。途中、「ベープサート寸劇」で産直りんご・みかんのアピールをしました。

 この行事で、産直りんご・みかんの安全に気を配った栽培法や、生産者さんの作業のご苦労を知り、早期予約の取り組みが生産者さんの励みにもなり、組合員が安全でおいしいりんごやみかんを食べられることでもあるということがよくわかりました。
 
 みなさん、今年もぜひ「りんご」と「みかん」の早期予約をお願いします♪