先週末からパンスターズ彗星が国内でも観測されるようになってきました。しかし、まだ太陽に近いこと、高度も低く条件が良いわけではありません。とはいえ、観測事例が続々入ると早くその姿を自分でもとらえたいというのが天文屋の性でしょう。
昨日、筆者は8倍42mm双眼鏡でパンスターズ彗星を捜索したのですが、低空にうす雲があり残念ながら初観測になりませんでした。そんな中、社長の鈴木から連絡があり、彗星を観測できたとのこと。焦点距離2800mmと長焦点のおかげか薄暮中にも関わらず、核とかすかな尾が写っています。また低空なので、大気の分散で彗星核の色が虹色に分かれていることがわかります。
なお、本日(12日)の天候も良さそうなので今日こそは筆者もとらえてみたいと思います。(kon)
画像:3月11日のパンスターズ彗星 28cmシュミットカセグレン望遠鏡による直焦点 撮影地:埼玉県入間市