ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

カレンダーガールズ(ナイジェル・コール監督)

2007-12-31 | Weblog
ストーリー;英国ヨークシャー地方の女性連盟支部では退屈な講演会が続いていた。さして興味なく加入したメンバーのうち一人アニーの夫が白血病で倒れる。病院にソファを寄贈するためクリスを中心として6人の中年女性があるアイデアを実行しようとするが‥。
出演;ヘレン・ミレン、ジュリー・ウォルターズ、リンダ・バセット
コメント;「フルモンティ」は製鉄業の衰退したシェフィールドの元鉄鋼マンを中心とした5人の男性の話だったが、この映画では合計11人、主に6人の中年女性が「独特」のカレンダーを作成し、作成した後の苦いエピソードも含めて映画化している。ヨークシャーの田園風景がかなり美しく、英国田舎町特有の緑の平原と岩・垣根などが映画を盛り上げる。実際のカレンダーを模した女優自身の「画像」も紹介。特にヘレン・ミレンの演技がすばらしい。この女性連盟はもともとフェミニストが設立した組織らしいが、カソリックの教会を拠点に活動しているようだ。英国の伝統芸能・工芸を大事にするとともに、平和・歴史保存・女性の地位向上と社会参画などをめざしているらしい。各地に支部があり、この映画の主人公はネーブリー支部所属。コンテストなどでは、伝統芸能を競い合うが、普段はブロッコリーや敷物の歴史などを「研究」したり、「講演会」を開いているようだ。女性のみで構成された一種の町内会みたいな印象を受けるが、英国全体でみればかなりの巨大組織とみていいのかもしれない。全国総会などの情景も描写されるが会長のとった対応策はまさに政治家特有のクレバーな決断で、成功しても失敗しても女性連盟には「傷」が及ばないような政治的配慮がなされているのが面白い。ジュリー・ウィルターズは「ハリーポッター」シリーズでは、ロンのお母さん役で日本では有名。地図でみるとヨークとシェフィールドがそう離れた地域ではないことにきづく。産業としてはやはり伝統工芸や羊織物といったかんじだろうか。あまり「資本主義」とか「市場経済」といった言葉が似合わない様子の田園光景が本当にきれいだ。「ゴスフォードパーク」とかで有名なヘレン・ミレンはとにかく美人。「体に自信がないわ」「そうかしら?」といった会話などに女優魂をみる。年齢と美しさにはやはり相関関係はなく、大女優というものはどうしたって大女優だと確信できる。
(ポンド)
 英国ポンドは1ポンドがだいたい200円くらいだと思われる。自転車の修理工場で請求される25ポンドはだから5000円くらいの感覚か。割高感が出るかもしれない。ちなみに映画の中ででてくる28万6千ポンドというのは日本人の感覚だと5700万円程度。約6000万という感じだろう。100万ポンドでは約2億円と換算すると雰囲気が出るかも。

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