ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

バルカン超特急(アルフレッド・ヒチコック監督)

2008-01-09 | Weblog
ストーリー ;バルカン半島にあるとある国の駅では汽車が運行中止。一晩過ごした上で乗客は特急列車に乗って出発するが、女性客の面倒をみてくれた初老の老婦人が運行中に姿を消した。そして乗客はだれもそんな乗客はいなかったと証言するのだが…
出演;マーガレット・ロックウッド、メイケル・レッドグレーブ、ポール・ルーカス
コメント;1938 年作品。今公開されている「フライトプラン」のオリジナルといっていいだろう。汽車の中で乗客が一人姿を消すが、その「理由」を映像ですべて解き明かし、ラストはもちろんしゃれたメロディとともにハッピーエンドで終了する。タテに並んだコンパートメントの中のそれぞれの人間模様やすさまじい勢いで走る汽車の様子などみている間に驚くようなシーンの連続。さらにアクション映画には必須の走る列車の外に出てまた列車に戻るという離れ業も披露されるのだが、この「手に汗を握り締める」という感覚がなぜに白黒映画でここまで迫真性をもって描写できるのかが不思議。1938年なのでまだ第二次世界大戦は始まっていないが映画の設定となっているバルカン半島が民族問題など複雑な事情でゆれていた時期もあって、「社会派サスペンス」のさきがけともいえるのかもしれない。ヒチコックの作品といえば、ハリウッド映画の基礎ともいえるのだが、21世紀の大規模予算映画よりも出来栄えがすばらしいというのは…。

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