ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ハッピー・フライト(ブルート・バレト監督)

2007-12-31 | Weblog
ストーリー;ネバダ州の片田舎のトーレラー育ちの田舎娘。高校時代につきあってた彼氏は地元のスーパーの副店長となり、卒業後はそこのカバン売り場の店員をしていたドナだが、彼氏がツーソンに転勤になると同時に失恋し、酒場で自棄酒を飲んでいると‥。
出演;グウィネス・パルトロウ、クリスティナ・アップルゲイト、キャンディス・バーゲン
コメント;スチュワーデスにあこがれるネバダ州の「田舎娘」という役どころでグウィネス・パルトロウが主役を演じている。地方航空のシエラ航空時代の彼女は厚化粧で、かなり野暮ったい感じなのだが、ロイヤルティ航空の国内線あたりから化粧が薄くなり、あの独特の魅力ある笑顔が画面に展開する。オレンジ色の制服から青色の制服へと変身していくプロセスが色彩的にきれい。
 接客業ではあるが、おそらく国内線と国際線とでは、ペーパーテストを含めて、映画に描かれていたぐらいの厳しい条件は課されているのだろう。「クイユツセ」という合言葉がはいるのだが、「空腹・憂鬱・世界観の歪み・辛さ・いらいら」が顧客の不満の根底にあるとこの航空会社では考え、「まず聞き、理解し、説明する」という原則でクレーム対処を実行させている。これは実務的なところから映画の中にとりいれたのだろう。ネバダ州もツーソンも西海岸よりの都市だが、映画の後半から東海岸エリー湖周辺に話が展開する。フランスの凱旋門前のグウィネス・パルトロウがひたすら美しい。
 女性と女性の関係を、ある意味「いやらしく」描いた部分もあるのだが、へこむ場面も含めてかなり面白い。ただしコメディ映画の割には笑えない場面が多いし、斜視であるがゆえに7年前にペーパーテストで満点を取りながら、客室乗務員になれなかった教官などはある意味残酷ではある。涙をみせまいと、「‥now,go away‥wait, flight away‥」と微妙な間の使い方が泣かせる。
(音楽)
 リアン・ライムズ、ソフィア・ロレル、ケイシーといった若い女性シンガーのオリジナルソングがいたるところに挿入されるのが面白い。さらに往年の大スターロブ・ロウが意外なところに顔を出すとともに、ケリー・プレストンも出演している。かなり刺激的な衣装を売り物にしているがグウィネス・パルトロウがミニスカートを着てもかえって上品にみえてくるから不思議。上品な美人は何を着てもよく似合うし、本人がキモノを引き立てているようにもみえる。

(フライトアテンダント)
もともとは「スチュワーデス」と呼称されていた客室乗務員の仕事は映画の中にもでてくる男性の進出によって「フライトアテンダント」とよばれるようになる。1930年代における客室乗務員は主に軍事用旅客機に搭乗する看護婦資格をもつ独身の女性でしかも32歳までの勤務だったという。その後一般旅客にも客室乗務員が搭乗するようになり、1950年代には高級さを売り物にしていた航空業界も1970年代後半から規制緩和がおこなわれるようになったことに伴い、高級感ではなく低価格競争に入る。一時期はスチュワーデスもセクシーさを売り物にしていた時期もあったようだが、現在は白い手袋からゴム手袋と変わり、高級感よりも清潔感や衛生といった面と低価格が売り物になってきたようだ。


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