ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

オールド・ボーイ(パク・チャヌク監督)

2008-01-06 | Weblog
ストーリー;酔いどれで柄の悪いオ・デス。酒に酔うとだれかれかまわず悪態をつき暴れる彼も、娘だけは愛していた。酔っ払っていたその日も娘のためのプレゼントを用意していたが、突然拉致され、得体の知れないマンションに監禁される。そして解放されたのはその15年後の2003年だった…。
出演;チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン
コメント;原作は日本の土屋ガロン(漫画アクション連載)。それを韓国の監督が映画化し、さらにハリウッドでリメイクされるという作品だ。韓国特有の急な斜面をバイクがゆったり登る。そしてまた鬱蒼としたビルの片隅や草むらが生い茂るビルの屋上とハイテクビルの対比。この国の急激な近代化の影が日本のかつてのそれをオーバーラップする。
 理由もなく15年間監禁された男が突如解放された瞬間から「物語」はスタートする。原作も脚本もすばらしいから、物語自体は一転二転三転する。ラストは予測不可能な形で終わるが、また厳しい韓国の冬とか秋、そして7月1日から5日までの初夏との対比がすばらしい。暴力シーンなどがやはり相当に過激なうえ、これまでの韓国映画ではわりと自粛されてきたであろう性描写も過激なのだが、ダムのふもとにたたずむ美少女の笑顔と監禁された男の笑顔といった「笑い」でさえもがすべて対比と陰影にいろどられており、退屈することがない。餃子を食べるシーンだけでも相当に思い入れがある造りの映画でカンヌ映画祭でスタンディングオベイションというのも当然だろう。音楽がまた美しく切ないがまるでニーノ・ロータを思わせる。

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