ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

カティンの森(アンジェイ・ワイダ監督)

2010-09-12 | Weblog
評価:☆☆☆☆
キャスト:マヤ・オスタシェフスカ、アルトゥル・ジミイェフスキ、マヤ・コモロフスカ
コメント:日本公開前から話題になっており、その存在は知っていたが、なぜか見るのをずっとためらっていた。歴史的経緯とポーランドの歴史を映画に刻み込むアンジェイ・ワイダ監督の製作技法に幾分かの心配と重苦しさを感じていたからだと思う。そしてそっとDVDプレイヤーのスイッチをおすと、1939年9月17日ソビエト連邦がポーランドに侵攻した一日から「物語」が始まる…。裏切りと抑圧の繰り返し、そしてカティンの森での虐殺風景がまるで機械装置工場のように切り取られ、最後は沈黙の画面で終わる。歴史どおりの展開だが、ずっと自由のなかったポーランドで国内内務省に殺害される若者の姿に「灰とダイイヤモンド」から連なるメッセージが読み取れる。「祖国」が第二次世界大戦中には共産主義とナチスに蹂躙され、戦後はソビエト連邦と内務人民委員会に蹂躙され続けてきた「歴史」は最後には画面には反映されず、ひたすら地面に横たわりカティンの森で土にうずめられていくシーンだけが記憶に残る…。
ストーリー:1939年9月1日ポーランドにナチス・ドイツが侵攻、さらに17日にはソビエト連邦が侵攻してくる。一般兵士や市民、大学教授などはナチス・ドイツが拉致し、ポーランド軍の将校約12,000名は捕虜となり、ソビエト連邦に移送される…

最新の画像もっと見る

コメントを投稿