ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ROME前編・後編

2010-10-26 | Weblog
紀元前53年ごろ共和制にほころびが見え始めたころのローマ。シーザーはガリア戦争のため遠征中で三頭政治で共同執政のポンペイウスがローマで指揮をとっていた。やや画面の中にもでてくるが、カエサルは貴族(パトリキ)で由緒ある家柄ではあったものの他の家系と比較すると若干見劣りのするポジションだったようだ。貴族と平民の争いが続くというナレーションはいわゆる元老院での閥族派と民衆派の争いを指すものと思われる。クラッススはパルティアで死んだあとなのでポンペイウスとシーザーの一騎打ちとなる一方、小カトーやキケロも元老院に在籍しているという状況。ガリア戦争はすでに終盤にかかっており、ポンペイウスとの内戦まで,もうわづかという状況で第1話。さらに元老院におけるポンペイウス、小カトーなどによる強行採決によってカエサルの解任などを決定する「元老院最終勧告」が公布される。護民官アントニウスが暴力的に元老院から排除されたという言い分でシーザーはルビコン川をわたる。その後ローマは無抵抗状態でカエサルの指揮下に入り、ヒスパニア地方そしてギリシアへと戦場を移し、さらにアレクサンドリアに逃亡しようとしたポンペイウスは海岸でプトレマイオス13世の策略で殺害される。その後カエサルはアレクサンドルへ到着。弟であるプトレマイオス13世とクレオパトラ7世の内乱が発生していたがカエサルはクレオパトラの側につき、ファラオの地位につく。さらに抵抗を続ける小カトーやスキピオを殲滅。終身独裁官に就任する。ブルータスやカッシウスは共和制の危機と認識、暗殺に走る。その結果、オクタビアヌス(アウグストォス)にカエサルの全遺産が承継される。ドラマの中で愛人とされるセルウィリアは歴史上では小カトーの姉ということになるが、そのあたりはうまくぼかされている。アントニウスはその後プトレマイオス王朝に入り込み、カエサルオンと共同統治をしていたクレオパトラと親密な関係を気づくが、オクタヴィアヌスとのアクティムの海戦で大敗。カエサリオンも歴史上ではオクタビアヌスに殺害されるが、テレビドラマではちょっと粋な展開を用意してくれている。オクタヴィアヌアスはその後初代ローマ皇帝アウグストゥスとなるが、このテレビシリーズは残念ながら2シーズンで終了。ただし三頭政治が崩壊して独裁政治へ、そしてオクタヴィアヌスによるローマ帝国復興までの歴史はきわめてよくわかる仕組みになっている。

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