ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

インベージョン(オリバー・ヒルシュビーゲル監督)

2008-12-24 | Weblog
キャスト:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーザム、ジェフリー・ライト、ジャクソン・ボンド、ベロニカ・カートライト、スーザン・フロイド

評価:なし

コメント:冒頭の青い光と白い壁の調和だけでみせるシーンはなかなか綺麗。場所が薬局であることはすぐわかるのだが、緊迫したムードを醸し出すのにはゴテゴテとした舞台装置よりもシンプルな光のほうが効果的であることを実感する。
 午前4時40分、6時45分と「時間」を小道具に緊迫感を出そうとする試みもこの映画はしているのだが、あまりに場所と時間の設定が「入れ子」になりすぎるあまり、緊迫感が逆に「弛緩」してしまった印象も。
 舞台装置や衣装はとても素晴らしく精神科医のベネルのオフィスの「電話機」や壁などとても綺麗な小道具が使用されており、小道具の大事さものこの映画で実感。ハイテク機器ではあるのだが、10年後にこの映画をみてもアンティークとして通用するような工夫がされている。ハロウィンの衣装も映画ファンを意識した面白い衣装だし、ベネルの衣装も寝巻き姿も含めて素敵。使用しているヤカンですらとても素敵。  
 患者役でチョイ出演するウェンディのセーターもツイードのブルーが素敵で、衣装はどこからみても素晴らしい。脚本もそんなに悪くはない。ピクルスの種類について母と子が会話する様子ロシア大使とチェコ大使が毒のある会話で応酬する様子などウィットが効いている。

 どこが悪いのか…と考えてみるに小道具を活用できる「大道具」に不足していたのではないか、というのが個人的な見解だ。  
 大女優に素敵な衣装と小道具。しかし雨の降り方があまりにもへたくそなので全体としてはあまりたいしたことのない画面になってしまっている。「イラクやダルフールの惨状…」という台詞がでてくるのだが(それが伏線にもなるのだが)、使い古しのニュースの再編集、遺伝子がリプログラミングされる安易なCGなどが逆にアナログ面での努力を無にしてしまったような気も。
 「脳の白質」に影響するADEMがなんらかの「効果」をもつとはいってもそれが「なぜゆえにか」…という疑問はついに解明されることがない。脚本もおそらくあまりに話が大きすぎて後半を「縮小」したのかもしれないが…。
 せっかくのいいキャスティングなのにかなり残念… 製作には「しりきれとんぼ」映画の泰斗ジョエル・シルバーが名前を連ねている…。

ストーリー:地球に帰還中のスペースシャトル「パトリオット」が爆発。破片とともに有害物質が飛散し、事故現場には政府の各組織が集まりそれぞれの業務をこなす。慌しい現場の中で疫病対策センターのタッカーも事故現場に姿を現して、ダラスからワシントンDCまで約320キロメートルにわたり、「カルシウム・ジピコリネート」(内生胞子生命体)が機体の破片とともに飛び散っていることを知る。この事故が発生したのが午前4時40分ごろ。そして映画は午前6時45分ごろに舞台を移し…。

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