ストーリー ;ある大金落ちの家で殺人事件が発生。そしてその死体のそばにはワインで描かれたマークがのこされている。一方、盗撮ヴィデオをネットで販売している葉山雄介は千葉の病院で「共感覚」であることが判明する。街頭などあちこちに仕掛けてあるカメラから、浮く絵不明の豪邸の養女麻里が発見されるが、「ピカソ」はそれもお見通しだった…。
出演;江口洋介、安藤政信、宮崎かおり
コメント;殺人者が全員「マリオネット」というゲームにはまっており、そのゲームで「ピカソ」とであってなんらかのマインドコントロールを受ける。死の証人ともいわれ、ジャーナリストの自殺現場などを1000ドルで販売して大もうけをする。その収益力は地元のヤクザもふれひすほどのものであり、情報が一つの力になっていくことを暗示しているかのようだ。「赤」の種類だけでも山のようにあり、恋人との会話で列挙される台詞の空しさが画面にとってはむしろふさわしいのかも。小島聖も安藤政信もいずれもかなりダイエットしたようだ。顔が細面になっていて役者らしい演技をみせてくれるのだが、ちぐはぐなのは個性も実力もある俳優のバランスがとれていないことと、もったいぶっているわりには「何も死ぬこと無いじゃん」という平凡な人間からみた当たり前の結論に対して、おそらくこの映画は無力だからなのだろう。感覚のズレはだれしもある。それを埋めようともせずにただただお互いの世界に沈殿していくこと。それはデジタル社会のメリットでもあるが、弱点でもある。結局人は他のだれでもない、ということを受け止める勇気があるかないかしかないではないか。
ラストには救いがぜんぜんないのだが、「ただの感覚のずれ」といいながら、それでもそうした「選択」「決定」をしなければならない必然性がぜんぜんわからずセンチメンタルな音楽だけが残りつつ…。
出演;江口洋介、安藤政信、宮崎かおり
コメント;殺人者が全員「マリオネット」というゲームにはまっており、そのゲームで「ピカソ」とであってなんらかのマインドコントロールを受ける。死の証人ともいわれ、ジャーナリストの自殺現場などを1000ドルで販売して大もうけをする。その収益力は地元のヤクザもふれひすほどのものであり、情報が一つの力になっていくことを暗示しているかのようだ。「赤」の種類だけでも山のようにあり、恋人との会話で列挙される台詞の空しさが画面にとってはむしろふさわしいのかも。小島聖も安藤政信もいずれもかなりダイエットしたようだ。顔が細面になっていて役者らしい演技をみせてくれるのだが、ちぐはぐなのは個性も実力もある俳優のバランスがとれていないことと、もったいぶっているわりには「何も死ぬこと無いじゃん」という平凡な人間からみた当たり前の結論に対して、おそらくこの映画は無力だからなのだろう。感覚のズレはだれしもある。それを埋めようともせずにただただお互いの世界に沈殿していくこと。それはデジタル社会のメリットでもあるが、弱点でもある。結局人は他のだれでもない、ということを受け止める勇気があるかないかしかないではないか。
ラストには救いがぜんぜんないのだが、「ただの感覚のずれ」といいながら、それでもそうした「選択」「決定」をしなければならない必然性がぜんぜんわからずセンチメンタルな音楽だけが残りつつ…。
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