ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

初恋の来た道(チャン・イーモウ監督)

2007-12-29 | Weblog
ストーリー;江北省の片田舎の学校に都会(おそらく北京)から22歳の青年が教師として赴任してくる。この地方では建造物の設立にさいしては梁に赤い布をまくが、村一番の美少女招女弟は必死で機織機で布を織る‥
出演 ;チャン・ツィイー、チョン・ハオ、スオ・ホンレイ
コメント;ストーリー自体はただのメロドラマだが不覚にも最後に近くなって涙が出てきた。中国華北地方の厳しい冬と美しい春との対比がすばらしい。またチャン・ツィイーが映画の中で作るお弁当がすさまじくおいしそうだし、片思いの相手に作るキノコ餃子のつややかな白さがたまらない。映画の中でもチャン・ツィイーは「赤が似合う」といわれているが、髪留めは緑色で青いズボンに赤いシャツ。いずれもおそらく相当に安い生地でできていると思うがそれがたまらなく美しい。秋のシーンで白いススキの中にいるチャンがとてつもなく映画の中の映画という感じがする。お弁当は白地に青い花がプリントされているもの。これが途中で壊れて修理する場面もすごい。なまめかしさすら感じる。
 この映画はカレンダーでは1958年となっているが、文化大革命の時代とされている。ただしそうした政治的な色合いはまったく感じさせない純粋な恋愛ドラマ。監督のチャン・イーモウはこれだけの映画を撮影していても「チェン・カイコーよりは落ちる」というのが国際的な評価だというから、日本の映画監督のほとんどは国際的にはほとんど問題にならないのだろう。お金の問題ではなくいくら出してもかまわない映画にほぼ近い。

文化大革命
 1966年より。毛沢東主導による右派劉少奇を筆頭とする当時のブルジョア反動主義路線と革命継続主義。数千万人が虐殺されたともいう。映画の中での「右派」とはこの「ブルジョア反動路線」のことをいう。ただし当時の状況とは裏腹に現在の中国は市場経済政策を進めており、WTO加盟、さらには日本よりも厳しい株式会社の情報公開を促進中だ。

「5000元」
 映画の中でやりとりされる「元」は中国の通貨で12月末の為替レートは1元あたり12・5143円ほど。映画の中でやりとりされている5000元は換算すると約62,571円となる。ただし中国政府は変動為替相場をとっておらず、輸出増強政策のため意図的に元を低く設定されている。したがって、中国の実生活の相場では10万円から15万円ぐらいに考えておいたほうが良い。したがって、映画中で5000元を即座に支払う男性は日本では10万円から15万円をポンと支払った感じになると思う。

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