健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

エイズウイルス潜在感染者

2017-06-10 08:30:12 | 研究
先日、エイズウイルス(HIV)に感染していることを知らない潜在的感染者が3830人いるとする推計値が報道されていました(YOMIURI ONLIEN)。これまで信頼できる推計値はなかったそうで、感染者の実態把握に役立てるそうです。研究では、2011~15年に初めて献血した人の血液からHIVが見つかった件数から、15年時点の感染者数を推計。その結果によると、潜在的感染者は男性3740人、女性90人。5歳ごとの年齢別では、男性が40~44歳の885人、女性が25~29歳の69人がそれぞれ最多だったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170529-OYT1T50071.html?from=ycont_top_txt
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魅力的な容姿の科学者

2017-06-09 08:30:27 | 研究
人は魅力的な容姿の科学者の研究に対してより強い関心を示すが、その能力についてはより平均的な容姿の科学者よりも劣っているとみる傾向があることを示唆する研究論文がPNASに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。このことは、科学の分野では人が他人を見た目で判断しやすいという実態が浮き彫りになったということと理解できるようです。研究に対する人々の認識に科学者の容姿がどのような影響を与えるかを調べるために6件の調査を実施。調査は、米国および英国在住の18歳から81歳までの約3700人を対象に行われ、大半はインターネットを通じて採用されたそうです。調査では、対象者を3グループに分け、そのうちの1グループに科学者らの顔写真を見せ、魅力の度合いに応じて評価。写真は、英米の大学で物理学や遺伝学、生物学を専攻する科学者らのもので無作為に選択。他の2グループに対しては、各科学者の研究についてどのくらい詳しく知りたいと思うかを尋ね、またそれぞれの科学者が正確で重要な研究を行う人物にみえるかと質問。研究チームがこれら3グループから収集したデータを比較したところ、人は魅力的と感じる科学者の研究についてより詳しく知りたいと感じる傾向があることが分かったというもの。また、年配の科学者に対してはわずかだが高い関心を示し、一方で女性科学者に対しての関心がそれほど高くないことも明らかに。他方で人種的には、科学者が黒人であっても白人であっても相違は見られなかったそうです。さらに、高度な研究を行っているように見える科学者を選んでもらうと、より平凡な容姿の科学者を選択する人が最も多かったそうです。この結果は、その成果が容姿によって左右される一般的な社会の営みと同様に、科学においても気候変動やバイオテクノロジーといった重要な科学的問題に対する人々の考え方や政府の対応に、科学者の容姿が影響を与える可能性があると結論づけているとのことです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129238
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人類の類人猿からの分岐

2017-06-08 08:30:57 | 研究
500万年前のアフリカで人類は類人猿から枝分かれしたという定説に疑問を投げかける研究論文がPLoS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ヒトと最も近縁のチンパンジーに共通する最後の祖先が生存していた場所をめぐっては、科学者の間で激しい議論が交わされているそうですが、今回、人類の起源についての新たな仮説が、ギリシャとブルガリアの洞窟で発見された約720万年前の骨の化石を基に立てられたというもの。今回の研究では、ギリシャで発見された下顎とブルガリアで発見された上顎小臼歯をコンピューター断層撮影法でスキャンしたところ、これらの化石に人類が出現する以前のヒト科生物の特徴を確認することができたというもの。さらに、化石人類「グラエコピテクス・フレイベルギ」をめぐっては、最古の人類(ヒト亜族)とも考えられているサヘラントロプスよりも以前に存在していたことも明らかに。サヘラントロプスは、現在のアフリカ・チャドに当たるエリアで600~700万年前に生存していたと考えられているそうです。ギリシャで発見された化石は724万年前、ブルガリアで発見された化石は717万5000年前とそれぞれ起源を遡るということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129261
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知能遺伝子を特定

2017-06-07 08:30:19 | 研究
人の知能に関連する52の遺伝子を発見したとする研究論文がNature Geneticsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。うち40については、この種の遺伝子として同定されたのは、今回が初めてだそうです。論文によると、新たに発見された「知能遺伝子」群により、調査対象者数万人の知能指数(IQ)テスト結果にみられる差異の約20%を説明することができるそうです。新たに発見されたIQ上昇に関連する遺伝子変異の大半は、特に神経細胞の分化やシナプス形成など、脳内における細胞発生の制御に関与するものだそうです。今回の研究は、13件の先行研究で収集された、欧州系被験者7万8000人分の遺伝子プロファイルと(IQテストに基づく)知能評価を詳細に調べたものだそうです。高いIQ値に関連する遺伝子変異は、自閉症スペクトラム障害のリスク上昇にも関連し、特にSHANK3遺伝子はこの関連性を説明するための非常に有力な候補だそうです。統合失調症や肥満症を患う被験者では、特定のIQ関連遺伝子が存在しないケースがより多くみられたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129212
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ニュージーランドも宇宙開発競争に参戦

2017-06-06 08:30:59 | 宇宙
ニュージーランドの航空宇宙企業Rocket Labが、同社のロケットElectronの試作機の打ち上げに成功したそうです(AFPBB NEWS)。宇宙開発競争に、ニュージーランドも加わった形に。ロケットは同国North Island東部Mahia半島にある同社ラボの発射場から打ち上げられたそうです。打ち上げは天候の影響で3日間、延期されていたとも。この打ち上げにより、ニュージーランドはロケットを宇宙へと送り込んだ11番目の国となり、Rocket Labはツイッター)に「宇宙へと到達した。チームは大喜びだ。詳細は追って」とのメッセージを投稿。ニュージーランドのメディアは今回の打ち上げについて、民間の施設からの打ち上げとしては世界初の成功例だと報じ、小型の人工衛星や貨物を搭載したロケットの打ち上げを目指す民間企業にとって、大きな前進だと伝えたそうです。Rocket Labは商業用小型衛星の打ち上げに向け、今回を含め3回の打ち上げ試験を予定しているそうです。今回打ち上げられたロケットは全長約17メートルで、軌道に到達するまでの2分半の飛行で時速2万7000キロ以上に達したということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129620
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グレートバリアリーフの白化の深刻度

2017-06-05 08:30:55 | 研究
オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフで白化現象が進んでいる問題で、専門家らは被害状況は当初考えられていたより深刻だと発表したそうです(AFPBB NEWS)。温室効果ガスの排出量を世界規模で削減しなければ、白化はさらに加速すると警告しているそうです。世界遺産(World Heritage)に登録されている全長2300キロのグレートバリアリーフでは、昨年3月~4月の水温上昇の影響で過去最悪の規模で白化が進んだそうです。上空と海中の両面から行われた初期調査では、浅瀬に生息するサンゴの22%が2016年の1年間に死滅したと考えられていたそうです。しかし、専門家チームは今回、死滅した浅瀬のサンゴは29%に上っていると発表。現在も、過去に前例のない2年連続での白化が進行しており、今後の見通しは厳しいとの見解を表明。最も被害が深刻なのは人気リゾート地Port Douglas北方の沖合で、浅瀬に生息するサンゴの推計70%が死滅していたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129953
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成人期の読字学習で脳が変容

2017-06-04 08:30:23 | 研究
30代になってから文字を読むことを学んだインド人女性らを対象とした調査で、人の脳が自らを再編成して変容させる驚くべき能力を備えているとする論文がScience Advancesに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、文字を読むことを処理する脳の部位について調べるため、非識字率約39%のインドで女性らを対象に調査実施。研究開始時、女性らの大半は母語のヒンディー語の単語を読めなかったそうですが、6か月に及ぶ訓練の後、女性らの識字能力は小学1年生相当のレベルにまで達したそうです。新しく言語を習得するのはかなり難しいそうですが、その一方で、文字を読むことははるかに習得しやすいとのこと。この言語習得時に、変容が生じた主な部位は大脳皮質ではなく深部の領域、特に脳幹と視床だったそうです。視床は、様々な感覚情報の中継店として作用しています。また、これらの影響を受ける部位に伝わる信号が増えるほど、読字力が向上することも確認したそうです。今回の研究成果は、失読症(ディスレクシア)の治療に示唆を与える可能性があるそうです。一部の研究者らは、視床の機能不全を失読症の原因として挙げているということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129539
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睡眠不足が心臓病死亡リスク

2017-06-03 08:30:27 | 研究
糖尿病、肥満、高血圧や高コレステロールなどの危険因子を持つ人では、十分な睡眠を確保できないと、心臓病や脳卒中による死亡率が倍増する恐れがあるとする論文がJournal of the American Heart Associationに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は、米国Pennsylvania州で実施された成人1344人を対象とする睡眠調査に基づくもので、被験者の平均年齢は49歳、全体の42%が男性とのこと。調査に参加した被験者らは、一連の健康診断検査を受け、睡眠検査室で1夜を過ごしたそうです。検査の結果、被験者の39%強が、心臓病の危険因子を少なくとも3つ持つ「メタボリック症候群」で、心臓病危険因子としては、体格指数(BMI)30以上や、コレステロール、血圧、空腹時血糖、中性脂肪(トリグリセリド)などの値が高いなどの症状があったようです。平均16年に及ぶ追跡調査を行い、この期間に被験者の約22%が死亡したそうです。検査室での睡眠時間が6時間未満だったメタボリック症候群の被験者グループは、保有する心臓病危険因子が2つ以下のグループに比べて、心臓病または脳卒中による死亡率が2.1倍高かったというもの。また、睡眠が短いメタボリック症候群の人は、症候群を持たない人に比べて全ての死因による死亡率が1.99倍高かったそうです。睡眠を6時間以上取った高リスク被験者グループの死亡率は、健康な被験者グループの同1.49倍。成人は1晩に7~8時間以上の睡眠を取ることが推奨されるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3129552
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世界中でバードウオッチングする日

2017-06-02 08:30:51 | 研究
世界中のバードウオッチャーが、できるだけ多くの鳥を観察して記録する毎年恒例のイベント「グローバル・ビッグ・デー(Global Big Day)」。今年は140か国以上が参加し、1486種を記録したコロンビアの優勝したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3128751
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南極で緑化が進行中

2017-06-01 08:30:46 | 研究
南極大陸では地球温暖化の影響で、現代でこれまでにないほど植物が生育しているとの研究論文がCurrent Biologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。温暖化によって氷の融解が進み、南極の景色が白から緑に変わっているそうです。植物は、南極大陸全体の約0.3%にしか存在していないそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3128807
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