人の知能に関連する52の遺伝子を発見したとする研究論文がNature Geneticsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。うち40については、この種の遺伝子として同定されたのは、今回が初めてだそうです。論文によると、新たに発見された「知能遺伝子」群により、調査対象者数万人の知能指数(IQ)テスト結果にみられる差異の約20%を説明することができるそうです。新たに発見されたIQ上昇に関連する遺伝子変異の大半は、特に神経細胞の分化やシナプス形成など、脳内における細胞発生の制御に関与するものだそうです。今回の研究は、13件の先行研究で収集された、欧州系被験者7万8000人分の遺伝子プロファイルと(IQテストに基づく)知能評価を詳細に調べたものだそうです。高いIQ値に関連する遺伝子変異は、自閉症スペクトラム障害のリスク上昇にも関連し、特にSHANK3遺伝子はこの関連性を説明するための非常に有力な候補だそうです。統合失調症や肥満症を患う被験者では、特定のIQ関連遺伝子が存在しないケースがより多くみられたそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3129212
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