現在知られている抗菌薬に耐性を持つ細菌に対し、高い効果が見込める新たな抗生物質「シュードウリジマイシン(pseudouridimycin、PUM)」が発見されたとする論文がCell(オンライン版)に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この抗生物質はイタリアで採取した土のサンプルから発見された微生物によって作られたものだそうです。この新抗生物質は20種類の菌の発育を阻害し、特に複数の抗生物質に耐性を持つ連鎖球菌(streptococci)やブドウ球菌(staphylococci)への有効性が確認され、しょうこう熱に感染したマウスの治療にも効果があったそうです。この新抗生物質はポリメラーゼと呼ばれる酵素の作用を抑制するものの、同じ酵素を標的に用いられる「リファンピシン(rifampicin)」とは作用が異なるそうで、現在販売されている抗生物質に比べて、薬剤耐性を引き起こす可能性が10倍低いそうです。3年以内に臨床試験に着手し10年以内に発売できる可能性とも。
http://www.afpbb.com/articles/-/3132443
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