国際的な環境保護団体ブラックスミス研究所などが先日、旧ソ連チェルノブイリ原発事故の放射性物質による汚染が続くウクライナのチェルノブイリなど、有害物質による環境汚染が最も深刻な世界の10地点を選定、公表しました(日本経済新聞)。途上国を中心に推定2億人以上が健康リスクにさらされているとも指摘、状況改善を急ぐよう求めているそうです。低中所得国を対象に選んだことなどから東京電力福島第1原発事故によって放射線量が高くなった地域は10地点に含まれなかったそうです。ですが、発生から2年以上たった現在も、周辺や太平洋への放射性物質漏れが続いていると指摘しているそうです。10地点はチェルノブイリのほか、冷戦期に化学兵器生産基地だったロシアのジェルジンスク、子供の鉛中毒が深刻なアフリカ南部ザンビアのカブウェなどで、地域別ではアフリカ3、旧ソ連3、アジア3、南米1とのことです。アジアでは、小規模な金採掘場で使われる水銀の汚染が深刻なインドネシア・カリマンタンや、皮革工場の廃液で水が汚染されているバングラデシュのハザリバーグなどが選ばれたそうです。アフリカ・ガーナのアグボグブロシエでは、欧州などから運ばれた電子機器の廃棄処理場で燃やした部品から出る重金属の汚染を指摘。同様の報告書は2006、07年にも公表され、チェルノブイリとカブウェ、ジェルジンスクのほか、重金属工場から排出される二酸化硫黄などによる汚染が深刻なロシアのノリリスク以外は今回新たに選ばれたそうです。また、問題なのは決してこの10地点だけではないと強調しているそうです。
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