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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

炎症性腸疾患

2015-08-01 08:30:00 | 研究
腸に原因不明の炎症が起きる難病の炎症性腸疾患の発症や重症化にかかわる腸内のたんぱく質が発見されたそうです(YOMIURI ONLINE)。炎症性腸疾患には、潰瘍性大腸炎とクローン病があり、いずれも腹痛や下痢などの症状を呈します。国内の患者は約20万人と推定され、主に投薬で治療しているそうです。研究ではマウスを用いて、炎症性腸疾患の発症とかかわりがあるとされる腸の内側の組織を観察し、未知のたんぱく質を発見し「SAP―1」と名付けたそうです。炎症性腸疾患を起こすよう遺伝子を改変したマウスに、さらにこのたんぱく質ができないようにしたところ、症状がより重くなったというもの。詳しく調べると、このたんぱく質は、炎症を起こす別のたんぱく質が腸の内側に集まるのを防いでいることが分かったそうです。このSAP―1の働きを強めることができれば、新たな治療薬の開発につながる可能性があるということです。
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