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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アストロサイトの活性化と慢性的かゆみ

2015-07-31 08:30:36 | 研究
アトピー性皮膚炎のモデルマウスを用いた研究で、慢性的なかゆみに神経細胞同士をつなぐ「アストロサイト」という細胞の活性化が関係していることNature Medicineに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。アトピー性皮膚炎のように、かゆみが慢性化する仕組みはこれまで分かっていないそうです。研究では、アトピー性皮膚炎のモデルマウスを調べたところ、脊髄後角という部位にあるアストロサイトの活性化が皮膚のかゆみを感じる場所と一致していたそうです。かゆみのために皮膚をかくことで皮膚炎が悪化し、アストロサイトの活性化で産出されたたんぱく質がさらに強いかゆみを引き起こすという悪循環が、慢性化の原因と考えられるというもの。神経系に着目した新たな治療薬の開発につながると考えられるようです。
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