健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

カマンベールチーズがアルツハイマー病を予防!?

2015-03-20 08:30:04 | 研究
発酵乳製品の一種であるカマンベールチーズを摂取することで、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβの脳内沈着が抑制されるという研究結果がPLoS ONEに掲載されたそうです(財経新聞)。高齢者の増加に伴い、認知症が大きな社会問題となっているのは言うまでもありません。これまでに、チーズ等の発酵乳製品を摂取することで認知機能の低下が予防されるという疫学的な報告はあったそうです、その詳細なメカニズムは明らかでなかったそうです。今回の研究では、市販のカマンベールチーズの脂肪成分を除いた被験食を調製し、アルツハイマー病自然発症モデルマウスに3カ月間被験食を与える実験を行い、アルツハイマー病の原因物質アミロイドβの量が有意に低下していることが分かったというもの。また、カマンベールチーズなど白カビで発行させた製品が、脳内でアミロイドβの除去や免疫機構を担っているミクログリアという細胞を最も強く促進することが判明したとも。さらに、この発酵によって生じる成分をガスクロマトグラフィー質量分析計により分析したところ、オレイン酸アミドおよびデヒドロエルゴステロールを有効成分として同定することに成功したそうです。
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