月の両極付近にそれぞれ位置する水氷の痕跡は、かつて月の自転軸が移動したことを示すものであるとする研究論文がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。実際の観測では、両極付近の水氷の痕跡はちょうど180度の角度にそれぞれ位置しているそうですが、これを平面的に表示した場合、お互いに両極点からわずかにずれているのだそうです。これまでの研究で検知されている水素分子から、最大量の氷があると考えられるこれら2地点について3次元モデルを使いその関係性を調べた結果、2地点が対極に位置していること、それぞれを結ぶ線が月の中心を通ることなどが分かったそうです。数十億年前に生じたとされる6度の傾斜は、月の手前側で火山が形成されたことと関係している可能性が高いということです。
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