抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性菌に対し、政府が初めて策定する行動計画案がわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。抗菌薬は、大量に使うことで耐性菌を増やすことにつながるため、使用量を2020年までに3分の2に減らす数値目標を盛り込んだのが特徴。耐性菌にも効果がある新薬の開発も政府として後押しするそうです。政府は、4月に関係閣僚会議を開いて行動計画を決定するとのこと。大腸菌や黄色ブドウ球菌といった一般的には危険性が少ない細菌でも薬剤耐性を持つと、感染した人は最悪の場合、死に至ることも。厚生労働省によると、耐性菌による13年の死者は全世界で70万人ですが、50年にはがんを上回る1000万人に達するとの試算もあるそうです。行動計画が掲げた数値目標としては、国内での抗菌薬の使用量を3分の2に抑制するほか、肺炎球菌や大腸菌、黄色ブドウ球菌などの耐性菌の割合を、大幅に引き下げることも盛り込んだそうです。
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