健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

宇宙でiPS肝臓作製実験

2016-04-20 08:30:30 | 研究
人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から肝臓を作製する宇宙実験を、国際宇宙ステーション(ISS)で2018年度にも始めるというニュースが報道されていました(YOMIURI ONLINE)。宇宙でiPS細胞由来の細胞を培養する実験は世界初で、重力の影響を受けない宇宙で臓器を作る技術を開発し、将来、地上で移植用臓器を作る研究に活かすそうです。iPS細胞を使った再生医療は、網膜や血液成分を作る研究が進んでいます。複雑な立体構造を持つ臓器は、細胞を装置内で増やしても重力などの影響で大型化しにくく、移植に使える大きさにするのは難しいそうです。計画では地上で約0・2ミリ・メートルの肝芽を作製してISSの実験棟「きぼう」に運び、培養液で満たした容器内で肝芽の結合を観察し、肝臓の働きを持つかを確かめるそうです。肝芽が大型化すれば、地上でマウスに移植する実験も検討するとのことです。
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