今年のノーベル生理学医学賞を受賞された大隅先生のコメントを聞いて思うこと。それは、基礎研究の大切さ、発想の大切さ。最近の科学には実用性が高く評価される傾向にあります。これはもちろん評価されることですが、実用性を評価すると、当然ながら「自由な発想」とそれに基づく「自由な研究」の評価は下がります。すると、未知の探求という道を選ぶ研究者の数は自ずと少なくなる傾向に。
一方で、「実用性」とは時代が求めるものなので、時代が変われば、どんどん変わっていくものと考えられます。ですので、流行がありますし、すたれるものもあります。そしてこうした時流は、現在のような高度情報化社会において非常に速く移り変わります。すると、物事の根底にある真実を追い求めるという本来の科学研究の姿が失われてしまう傾向にあると思われます。
一方で、「実用性」とは時代が求めるものなので、時代が変われば、どんどん変わっていくものと考えられます。ですので、流行がありますし、すたれるものもあります。そしてこうした時流は、現在のような高度情報化社会において非常に速く移り変わります。すると、物事の根底にある真実を追い求めるという本来の科学研究の姿が失われてしまう傾向にあると思われます。