健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳脊髄液減少症とブラッドパッチ

2016-01-07 08:30:19 | 研究
脳脊髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」の治療として行われているブラッドパッチ(自家血硬膜外注入)について、9割の患者に治療効果があったとの調査結果を厚生労働省の研究班がまとめたそうです(YOMIURI ONLINE)。この治療には保険が適用されていないそうですが、保険適用を国に働きかけており、この回の結果はこれを後押しする結果だそうです。脳脊髄液減少症のほとんどに頭痛がみられ、めまい、だるさなどを引き起こすものと知られています。患者が症状を訴えても、診断や治療法について医学会の意見が長らくまとまらず、交通事故や労災などで訴訟が相次いだそうです。自らの血液を脳脊髄液が漏れる部分に注入すると、血液が凝固して患部をふさぐブラッドパッチという治療法で改善する患者が多いことが分かり、2011年になって8学会が合同で診療指針を発表してしたそうです。
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