健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

動脈硬化を悪化させるたんぱく質発見

2014-02-11 08:30:13 | 研究
動脈硬化を悪化させるたんぱく質が発見されたそうです(毎日新聞)。高血圧や血中脂質が多かったりすると、脂質が血管内膜に入り込んで酸化し、これを白血球の一種「マクロファージ」が攻撃してきれいな状態にした後に自ら死滅します。しかし、酸化した脂質が多すぎると掃除しきれず、蓄積して血管内膜を厚くし、動脈硬化を悪化させることに。マクロファージ内のたんぱく質「MafB」は特定の遺伝子が働くようにするスイッチ役の一つだそうですが、マクロファージを死滅させない働きを促していることも見つけたそうです。そこで、血液細胞でMafBのないマウスを作ると、マクロファージは死滅し、脂質の蓄積が大幅に減少することが分かったそうです。このMafBの機能を抑える薬剤を開発すれば、動脈硬化が改善するかもしれないというのです。日本人の死因の2位の心疾患、4位の脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化とされています。それだけに、今回の発見が新たな治療法の開発につながるかどうか注目されています。

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