健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

脳卒中に対するリハビリテーションの効果

2014-02-04 08:30:48 | 研究
脳卒中からのリハビリで運動機能が回復する際、人の脳では退化していると考えられていた部位が、損傷した部位を補うように活性化していることが明らかにされたそうです(朝日新聞DIGITAL)。脳卒中になった50~70代の男女10人の脳が3カ月間のリハビリでどう変化するか、高精度の磁気共鳴断層撮影(MRI)で調べたそうです。運動機能は3カ月で健康時の約6割から約8割へと回復したが、脳卒中で損傷した神経細胞は回復しておらず、その代わりにに脳の中心付近にある「赤核」の神経が活性化していたそうです。赤核は進化的に古い部位で、両生類や爬虫類などで運動機能を担うとされているようです。人では錐体外路に属する神経核で中脳に存在し、不随意運動の制御に関わると考えられています。
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