健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

歯と歯茎の再生

2011-07-14 08:10:51 | 研究
8020運動。80歳になっても自分の歯を20本以上保とうというものです。虫歯などで自分の歯を失いますね。歯がなくなっていくと咬み合わせに不都合が出てくるために、様々な弊害が出てくることが明らかになってきています。でも、一度失ってしまった歯は、もう元には戻りません。少なくともこれまでは。でも、ひょっとしたら、自分の歯を再することが可能になるかもというニュースです。複数の種類の細胞に変化できる「幹細胞」を使って、神経や血管とつながる「生きた入れ歯」をつくることに、マウス実験ですが成功したそうです(YOMIURI ONLINE)。歯と歯茎の一部の組織からできているので、移植した部分に定着するそうです。マウスの胎児から、「上皮」と「間葉」と呼ばれる2種類の幹細胞を採取し、歯と周辺組織に育つように培養して、さらにこれらを混ぜて成形用の円柱形プラスチックに入れ、別のマウスの腎被膜へ移植したそうです。その結果、歯と周辺組織の6種類の細胞ができて、約30日後に移植可能な状態になったというのです。これを抜歯したマウスに移植したところ、約40日後に生きた歯として定着したそうです。細胞の数や配置を調整すると、一度に5本の歯の組織を作れるとも。歯が少なくて困っている人にとっては朗報ですね。
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