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健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

乳がん引き起こす化学物質

2014-05-27 08:30:48 | 研究
マウス実験で乳がんを引き起こすことが示された日常的な化学物質17種について、人間でも同様の危険性があると警告する論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。またこの論文では、これら化学物質との接触を避けるよう女性たちに警告して、接触を最低限に抑える方法について助言しているそうです。乳がんを発症させると指摘されている化学物質は、ガソリン車やディーゼル車からの排ガスや難燃剤、汚れ防止処理が施されている繊維、飲料水内の消毒副生成物などに含まれているそうです。環境内に存在する乳がんの発がん物質で、最も影響の大きいものはベンゼンとブタジエンだそうです。これらは自動車や芝刈り機の排ガスや、たばこの煙、焦げた食品などに含まれているそうです。また、塩化メチレンのような塩素系溶剤や、ホルモン補充療法で使用される薬品、発泡スチロールの材料でたばこの煙にも含まれるスチレンなども危険性が懸念されるそうです。こうした化学物質を避ける方法として次の7つを挙げているそうです。
・車や発電機の排出ガスとの接触を制限する。停車中にエンジンをかけっぱなしにすること(アイドリング)を止める。芝刈り機などの管理機は電動のものを使う。
・調理中は換気扇を回し、焦げたものを食べないようにする。
・ポリウレタンフォームを使った家具を買わない。難燃剤が施されていない家具を選ぶ。
・汚れ防止処理が施されている敷物や家具、繊維を避ける。
・ドライクリーニングを利用する場合には、パークロロエチレン(PERC)などの溶剤を使わないサービスを探す。「ウェットクリーニング」を指定する。
・飲料水の濾過には、炭素ブロック(炭素片)フィルターを使う。
・屋内に化学物質を持ち込まないようにするため、靴は玄関で脱ぎ、掃除機は高性能フィルター(HEPA)の付いたものを使う。水拭きをする。

King's College Londonからの大学院生

2014-05-26 08:30:13 | 研究
昨年に引き続き英国King's College London(ロンドン大学)の大学院生が、今日から本研究室にやってきました。本研究室で修士論文のための実験を行います。滞在期間は10週間の予定です。昨年は2名の大学院生を受け入れましたが、今年は1名です。予め研究内容を考え、すぐに着手できるように準備はしてきました。しっかりと成果を残してほしいものです。また、豊橋をはじめ日本の文化にも触れてほしいものです。

肺のタンパク質が老化を抑制

2014-05-25 08:30:04 | 研究
肺で活発に働いている二つのタンパク質が老化を抑制し長生きにつながる長寿遺伝子の作用を保っているという研究成果が報告されたそうです(MSN産経ニュース)。このタンパク質とは、テトラスパニンCD9とCD81だそうです。テトラスパニンは細胞膜上にあり、細胞間の情報のやりとりや細胞増殖などを制御しているものだそうです。チームは喫煙や有害物質の吸入が原因とされる慢性閉塞性肺疾患(COPD)の研究で、CD9とCD81を作れないようにしたマウスを作製したところ、普通のマウスをCOPDにするにはたばこの煙に半年間さらさなければならないが、このマウスは何もしなくても生後2カ月半でCOPDになったと同時に、これらのタンパク質がないと脂肪や筋肉が早く萎縮し寿命が短くなったというものです。でも、論文そのものをよく読んでみないとよくわかりませんね。ひょっとしたら、COPD由来の筋萎縮かも??

糖化たんぱく質がアレルギー症状を抑制

2014-05-24 08:30:01 | 研究
糖化たんぱく質「メラノイジン」が花粉症などのアレルギー症状を抑える仕組みが明らかになったそうです(日刊工業新聞)。アレルギー症状は(1)原因物質のアレルゲンによる刺激による抗体産生、(2)抗体がのどや鼻の粘膜にある肥満細胞と結合し、アレルゲンに対する免疫反応を記憶、(3)アレルゲンが再び侵入すると抗体が反応し、これと結合した肥満細胞がヒスタミンなどの化学物質を含む顆粒状の物質を放出―という経路で発症するそうです。この顆粒の放出にはカルシウムが不可欠で、アレルギー反応が起きた際には肥満細胞の外からカルシウムを補充する仕組みが働くそうです。カルシウムの細胞内への入り口となる「カルシウムチャネル」の開閉を制御する活性酸素種の生成に必要なタンパクの一つがRacで、その活性をメラノイジンが抑えるということだそうです。メラノイジンを多く含むサプリメントや食品を摂取すれば、アレルギー症状が和らぐ可能性がある?かもしれないそうです・・・・。

マラリア感染による脳の変化

2014-05-23 08:42:30 | 研究
マラリア感染が重症化して起こる脳症では、においを感じる脳の部位に異常が起き、嗅覚が低下することが明らかになったそうです(日刊工業新聞)。脳症を起こす熱帯熱マラリアは、アフリカを中心に年間100万人前後が死亡しているそうです。国内でも海外渡航者らが持ち込んで年間100人ほど発症しているそうです。これまでマラリア感染に関しては、意識低下や錯乱などの神経症状で診断してきたそうですが、発症後はすぐ死亡してしまう事例が多かったそうです。今回の発見は、新たな早期診断法へと発展する可能性があるものだそうです。

3Dプリンター活用した移植手術

2014-05-22 08:30:26 | 研究
3Dプリンター。様々なものが作成できるとして、その功罪が議論されていますが、今回はその「功」のニュースを紹介します。重い肺の難病を患う妻の左肺として、夫の右肺の一部を裏返して移植する手術が成功したと発表したというニュースが先日ありましたが、その裏で3Dプリンターが活用されていたそうです(時事通信)。事前に3Dプリンターで夫妻の胸の模型を作り、裏返しによってずれる血管などの縫合が可能か確認したというものです。人間の肺は右側が上葉、中葉、下葉に、左側は上葉、下葉に分かれています。また、右肺は心臓に近い左肺より少し大きくなっています。ですので、左右の肺を逆に移植する場合、気管支や肺動脈などをうまく縫ってつなげるかが大きな課題になるそうです。そこで、3Dプリンターで夫妻の胸の模型を作り、無事世界初の生体肺移植に成功したというものだそうです。

学習による脳神経の発達

2014-05-21 08:30:38 | 研究
運動に関係のある脳の部位「大脳皮質運動野」の神経活動を可視化することに成功し、学習過程における脳神経の動きが明らかになったそうです(財経新聞)。大脳皮質運動野の神経活動は、実際の運動に大きな(粗大な)関係があると考えられていたましたが、実際にどのような影響を与えているのかは明らかではありませんでした。マウスがレバーを決まった方向に動かすと水が与えられるという実験を実施し、大脳皮質運動野で起きている活動を視覚化することに世界で初めて成功したそうです。さらに、この手法により行動の学習が進むに従い、運動のパターンと脳内で起きている神経活動のパターンが一致していくことや、行動学習中にはシナプス結合の入れ替えが起きることが明らかになったというのです。すごい研究成果ですね。

高齢妊娠による染色体異常の原因タンパク質

2014-05-20 08:30:48 | 研究
女性が年齢を重ねるにつれて、ダウン症などの染色体異常の子の出生や不妊、流産の頻度が増える要因の一つにタンパク質が関与しているという研究成果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。そのタンパク質はコヒーシンというもので、染色体同士をつなぎとめ、染色体数を正常に保つ機能を持っているそうです。19~49歳の女性8人から提供された卵細胞で、コヒーシンの量を調べたところ、20歳代よりも40歳代で減少していたということからこうした結論に至ったようです。この研究成果は、米国科学誌PLoS ONEに掲載されたそうです。

パーキンソン病の発症抑える物質特定

2014-05-19 08:30:28 | 研究
先日、体が自由に動かなくなる遺伝性のパーキンソン病の発症を抑えるタンパク質を特定したというニュース(NHK NEWS WEB)が報道されていました。パーキンソン病は手足が震えたり、動作がぎこちなくなったりする難病で、根本的な治療法は現時点でありません。患者やマウスを対象に遺伝性のパーキンソン病に関係する物質を調べていくなかで、細胞内で「ユビキチン」というタンパク質がリン酸と結びつくことで病気の発症を抑えていることを特定したというものです。脳の神経細胞に異常が生じるとこのタンパク質が作られると考えられるということで、遺伝性ではないパーキンソン病でも同じ仕組みになっている可能性があるとしているようです。

ゆっくり食べることで食後のエネルギー消費量が増加する!?

2014-05-18 08:30:03 | 研究
ちょっと驚きのニュースです。できるだけゆっくり食事を取ることで、食後の消費エネルギーが増えるという研究結果が報告されたそうです(財経新聞)。これまで、食べる速さと体重の関係は様々な調査によって示されていたものの、詳しいメカニズムは解明されていませんでした。被験者10人に300kcalのブロック状の食品を与え、できるだけ急いで食べる場合と、できるだけゆっくり食べる場合の食後90分間のエネルギー消費量を調べた結果、急いで食べた場合のエネルギー消費量は体重1kg当り平均7cal、ゆっくり食べた時には180calという優位な差が見られたというもの。食後の消化管の血流量についても調べたところ、ゆっくり食べた場合の方が高くなったため、ゆっくり食べることで消化や吸収の活動が増加するのが原因だと考えられるというのです。この研究結果は、ゆっくり食べることが良いとされる科学的な裏付けとなり、減量手段の開発に役立てられるとされています。