えすみの日記

ふつーの主婦ですが、日本の未来を真剣に考えたい!

小泉八雲の神道論

2011-12-11 23:43:05 | 日本
先日、竹田恒秦氏の講演をきいて、
来年2012年が古事記編纂1300年目の記念の年であることを知りまして、
触発されて、古事記を読み始めました。

いま、
古事記読んでいるせいか、それに関連して
神道に関することにひかれます。

昨日はTBS『世界不思議発見』だったかな?が
明治神宮のお祭(明治天皇のお誕生日をお祝いするお祭り)
秋の大祭のことを紹介していて、
古式ゆかしい神道の儀式や舞の様子が流れてて、

ウットリとみてしまいました。
(TBSめずらしくグッドジョブ!)


あと、もうひとつ

いま古事記と並行して読んでる本の中に、心に残る一節がありました。
めっちゃ感動したので、
長文ですが、
アップさせていただきます。

明治時代にギリシャから日本に帰化した文豪、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が日本の神道について書いた文章です↓
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神道には、哲学も、体系的な論理も、抽象的な教理もない。そのまさしく「ない」ことによって、西洋の宗教思想の侵略に対抗できた。
神道は西洋の近代科学を喜んで迎え入れる一方で、西洋の宗教にたいしては頑強に抵抗する。これに戦いを挑んだ外人宗教家たちは、自分らの必死の努力が、空気のような謎めいた力によって、いつしか雲散霧消させられるのを見て茫然とする。それもそのはず西洋の最も優れた学者でさえ、神道が何であるか解き明かした者は一人もいない。

それは神道の源泉を書物にのみ求めるためだ。現実の神道は書物の中にあるのではない。儀式や戒律の中でもない。あくまで国民の心の裡(うち)に息づいているので、その国民の信仰心の最も純粋な発露、決して滅びず、決して古びることのない表象が、神道なのである。

古風な迷信、素朴な神話、不思議な呪術ーこれら地表に現われ出た果実の遥か下で、民族の魂の命根は、生き生きと脈打っている。この民族の本能や活力や直観は、ここに由来しているので、神道が何であるかを知りたい者は、よろしくその地下に隠れた魂の奥底へと踏み分け入らねばならない。

『日本人の魂は、自然と人生を楽しく愛するという点で、誰の目にも明らかなほど古代ギリシャ人の精神に似通っている。この不思議な東洋の魂の一端を、私はいつしか理解できる日が、きっと来ると信じている。そしてその時こそ、古くは神の道と呼ばれたこの古代信仰の、今なお生きる巨大な力について、もう一度、語りたいと思う』

『君が代』肯定論  
長部日出雄著  P44-45より
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神道ってこういう宗教だと
わざわざ定義づけしなくても、日本人は魂レベルでそれがどういうものかわかっていると。

その信仰は外からは理解しがたく、したがって壊そうとしてもなかなかできないのだと。

神道すごいね!

神道の国だからこそ、日本は外国に飲み込まれることはなかったんじゃないかと思います。

ハーン、神道のすごさ、あらためてわかりました。気付きあたえてくれて、ありがとう・・・。

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