ソニー「秋のカメラフェア」のイベント、「RX100シリーズ体感会」(ソニーストア大阪、9月19日~23日)について。
初代の「RX100」から「RX100 M4」まで4つのモデルが並んで展示され、自由に試せるようなっていました。
◆「RX100」と「RX100 M4 」の比較
「RX100」ユーザーの自分としては、最新の「RX100 M4 」が気になるところです。
買い替えるべきか否か…
シリーズ4 代目の「RX100 M4 」。外観は初代からほとんど変わりません。
「RX100 M4 」。電源を入れレンズが繰り出されたところ。
「RX100 M4 」の背面。
ポップアップする見やすい電子ビューファインダー(EVF)を備え、背面液晶は上下可動のチルト式。
小さなカメラですが、4 K動画が撮れるようになりました! 超スローモーション撮影もOK。
連写は最高約5.5コマ/秒 (速度優先で最高約16コマ/秒)。動体ゆがみの少ない高速電子シャッター(最高1/32000秒)を搭載。
1 型(1 インチ)センサー(約2010万画素 )の背面にDRAMチップを直接張り付けることによって、高速読み出しを実現しています。
モデル撮影も体験できたので、「RX100 M4 」で実写してみました。
「RX100 M4 」で撮影。
(絞りF4、1/60秒、ISO 400、露出補正 0、画質 JPEG)
一見して、くっきりとしたシャープな画質。
自分の「RX100」でも撮ってみました。露出設定は同じでなく、さらに撮影後に明るさを補正、アスペクト比も違うなど、厳密に比較するのに適した画像ではありませんが、参考までに…
「RX100」で撮影。
(絞りF3.5、1/160秒、ISO 800、露出補正+0.7、画質JPEG)
「RX100」の画質も悪くはないのですが、何となく最新の「RX100 M4 」のほうが、パキッとした絵に見えます。
店員さんの説明によると、「レンズが良くなっている」とのこと。
ここで、レンズについて詳しく見てみると…
・「RX100 M4 」は、35mm換算で24-70mm 、F1.8 - 2.8 という明るいZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ。レンズ構成は9群10枚(AA=高度非球面成型=レンズを3枚含む非球面レンズ9枚)となっています。
この構成になったのは「RX100 M3 」から。ズームが広角寄りになり、望遠端の撮影最短距離が約30cmと“寄れる”レンズになりました。
・一方、「RX100」と「RX100 M2 」は、35mm換算28-100mm 、F1.8 - 4.9 と望遠端が暗いのがちょっと難点。ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズで、レンズ構成は6群7枚(AAレンズを含む非球面レンズ4枚)。望遠が100mmまで届くのはいいのですが、望遠端の撮影最短距離が約55cmと、あまり“寄れ”ません。
新型の方がレンズ枚数も多く、収差を抑える非球面レンズを多用。いかにも良さそうです。
下の図は「RX100」と「RX100 M4 」のレンズ構成比較(ソニーホームページより引用)。
RX100シリーズは画素数がほぼ同じなので、画質に影響するもうひとつの要素、常用ISO感度で比較してみると…
・RX100 ISO 125-6400 ( Exmor CMOSセンサー)
・RX100M2 ISO 160-12800 (裏面照射型 Exmor R CMOSセンサー)
・RX100M3 ISO 125-12800 (裏面照射型 Exmor R CMOSセンサー)
・RX100M4 ISO 125-12800 (メモリー 一体積層型 Exmor RS(R) CMOSセンサー)
新型ほど、幅広い感度に対応しています。センサー、画像処理エンジンの進化でしょうか。
このほか「RX100 M4 」は、デジタル一眼カメラα7 シリーズの「ファストインテリジェントAF」をさらに進化させた高速AFシステムを搭載。
レンズが良い、センサーも良い。AFも速い。カメラの他の機能を除いても、これだけで十分に魅力的。
「RX100 M4 」、欲しくなりますね~
◆トークショー
「体感会」では9月21日、22日の両日、プロカメラマン 井川拓也氏のトークショーが開かれていました。
井川拓也氏のトークショー。
「RX100 M4 」を使って大阪、岡山で撮影した作品をもとに、プロのテクニックを解説。
「RX100 M4 」については、『とにかく軽くて持ち歩くのが楽。画質が良く、手ブレ補正も効く。ファインダーをポップアップさせるだけで電源が入ったり、写真を撮る気にさせるカメラ』と話していました。
『1/32000秒という高速シャッターを使えば、新しい構図の世界が開ける』とも。
たとえば水道の蛇口から落ちる水滴を、下から見上げたモノクロ写真。露出をアンダーにした夏空が暗く沈み、水滴がガラスの柱のように静止して輝いています。
変わった写真になるもんですね…
ほかにも様々なテクニック、いい光を待つなど撮影のコツを教えてもらい、参考になりました。
上の写真は岡山城の星景写真。「RX100 M4 」を小さな三脚に乗せ、絞りF1.8、シャッター速度10秒、ISO 400、タイマーを使用して撮ったもの。
シャッター速度10秒が、星が流れず点として写る限界のスローシャッターだそうです。
小さなカメラでも、雄大な星景写真が撮れる… 一度試してみる価値がありそうです。
トークショーのあとは、衣装を着替えたモデルさんを囲んでミニ撮影会の様相。
自分のカメラで撮ってもいいというので、以下「RX100 」で撮ってみました。
「RX100 」(絞りF4.9、1/160秒、ISO 2000、露出補正 +0.7、画質 RAW )。
「RX100 」(絞りF4.9、1/160秒、ISO 1000、露出補正 +0.3、画質 RAW )。
「RX100 」(絞りF4.9、1/160秒、ISO 1600、露出補正 +0.3、画質 RAW )。
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この「体験会」は9月23日で終了しましたが、ソニー「秋のカメラフェア」としては、銀座、名古屋、大阪で以下のイベントが予定されています。
◇「福田健太郎氏特別トークショー ~染まりゆく、秋の美を捉える撮影テクニック~」
風景写真家の福田健太郎氏が、デジタ ル一眼「α」と「 RX100 」シリーズを使って撮影した、紅葉を テーマにしたトークショー。
銀座 10月18日(日) 2F 2BCフロア 11:30~12:30、15:30~16:30、17:30~18:30
各回20名 ※予約不要・立ち見可
名古屋 10月12日(月・祝)) 2F αコミュニティ 11:30~12:30、14:30~15:30
各回15名 ※予約不要、立ち見可
大阪 10月11日(日) カメラコーナー 11:30~12:30、14:30~15:30
各回15名 ※予約不要、立ち見可
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