つれづれ写真ノート

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キヤノンEOS R 体験会・大阪

2018年10月05日 | カメラ

キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R 」(10月25日発売)を触ってきました。

 

9月29日、グランフロント大阪で開かれたセミナー&体験会「EOS R SYSTEM PREMIUM SESSION」。

全国11カ所で開催中のイベントで、大阪では9/29、9/30の2日間の予定のところ、台風24号接近のため30日は中止に。

 

台風前の強い雨にもかかわらず、大変な混雑。実写体験コーナーには30分待ちの列。

お天気がどうあろうと、キヤノンファンは来ますね~

 

体験コーナー。被写体は豪華な花のオブジェ。ユリの良い香りがしていました。

できればモデルさんがいて、瞳AF を試せるようにしてくれればもっとよかった…

 

これがEOS R。標準ズーム「RF24-105mm F4L IS USM」が付いていました。

 

さて実際に持ってみた感じですが、それなりの重さはあり、「さすがミラーレス、軽い!」とは思えなかったのが残念なところ。

EOS Rのボディは660g(バッテリー、カード含む)、このレンズは700gで、あわせて1,360g。

いつも使っている一眼レフEOS 6D II (765g)、EF24-105mm F4L IS USM(670g)の計1,435g と比べると、ミラーレスEOS R の方が75g 軽いのですが、その軽さがそれほど感じられなかったのは、レンズが重いからかも。

 

あとで聞いた開発者セミナーでは、「これまでのカメラの制約から離れて、自由にレンズを設計したい」というキヤノン開発陣の願いがあったそうで、RFレンズでは光学系の改善に重点が置かれているようです。

本来コンパクトになるはずのミラーレスのレンズですが、良いレンズにしようと思えばどうしても重くなってしまうのでしょう。

 

開放F1.2 という明るさで注目のRF50mm F1.2L USM も試しました。

950gあります。AFを使うと、鏡筒のなかで重いレンズの塊がググッと動くのが感じられます。

見るからに威圧感を感じる外観と重さ。すごいインパクトですね~

写りのほうは、データ持ち帰りができなかったので未確認。そのうち出てくる写真家のレビュー記事を待ちましょう。

 

 

EOS R の背面。液晶はバリアングル。タッチパネルの反応も良く、きれいな画面でした。

AF は早く、ストレスなく撮影できます。AF ポイントが格段に多くなったのがありがたいですね。

 

ただ、操作系はこれまでの一眼レフとはかなり違っていて、慣れが必要な面も。

ボディ上部のモードダイヤルは、中央のMODEボタンを押してから回すのですが、ダイヤルに「Av」「Tv」「M」といった表示がなく、背面液晶か上部のパネルを見ないと、どのモードになっているのか分からない。まず最初、ここで戸惑いました。

まあ、背面液晶でタッチすれば、簡単にモードを変えられるんですけど…

 

新搭載のマルチファンクションバー(写真)、どんな風に使うのか試してみました。

艶消し素材で造られた横長のバーを、なでたりタップすることでカメラの設定を変えられます(タッチパネルと同じ原理か)。

展示機ではISO感度に割り当てられていました。左右に軽くなでるだけで、背面液晶にISO感度のバ―が現れ、ISOの数値が滑らかに変化。なるほど、進化してますね~

このあと聞いたセミナーでは、風景写真家の中西敏貴さんはホワイトバランス(WB)にあてているとのこと。「ホワイトバランスって、結構メニューの深いところにあって、変えるのに手間がかかるもの。マルチファンクションバーに割り当ておくと、ファインダーを見ながら変えられるので楽しいですよ。」と話していました。

ポートレートが専門の土屋勝義さんも、マルチファンクションバーをホワイトバランスにあてて使ったそうです。「いちいち液晶を確認する必要がなくて便利」と。

マルチファンクションバーを自分流にカスタマイズすれば、撮影が楽になりそう。

 

新しい機能では、RFレンズに搭載されたコントロールリングもそう。

体験コーナーのレンズでは露出補正に割り当てられていました。

普段使っているソニーRX100でも同じなので、これは違和感なく操作でき、使いやすかったですね。

 

新しいRFレンズと従来のEFレンズの展示。

 

写真家セミナーは超満員。入れない人は会場内の大型画面で、セミナーの作品を鑑賞していました。

 

北海道の風景写真で知られる中西敏貴さんのセミナー。

「暗いところでも感度を上げると、ファインダー(EVF)で明るくなった画像を確認でき、楽になった」と中西さん。

また、「オートライティングオプティマイザを強めにして撮影したが、ナチュラルな絵作りになった」とも。明るさやコントラストを自然な印象に補正する機能で、従来からありましたが、今回チューニングが良くなったのではないかという感想を述べていました。

さらに、新しく搭載された「Fv」モードが風景写真に適しているとして推奨、以下のような『中西流カメラ設定』を紹介していました。

 

翌日30日の日程中止で、専門の鉄道写真を紹介する機会がなくなったという長根広和さん(右)も姿を見せた。

 

各地のポートレート撮影会でおなじみの土屋勝義さんのセミナー。

 

東京・築地周辺で撮影したポートレート作品をもとに、「従来の一眼レフのように、いかに普通に撮れるかを試した」と解説。

「暗いところでAFが良く食いついてきた」「ミラーショックがないので、一段遅いシャッター速度が選べる」「レンズもシャープ」と、EOS R システムの利点を述べたうえで、従来のEFレンズを使用可能にするアダプターを高く評価していました。

 

セミナーの途中で、作品のモデル(右)も登場。

 

モデルさんのマイクサポートで解説する土屋さん。

「Fvモードやマニュアルも、使ってみたが面白かった」と話していました。

 

会場内ではこのほか、写真家たちがEOS R を使った感想を述べるビデオも。

共通していたのは、「ファインダー内で絵作りができ、作品が完結する。新しい表現に挑戦する気にさせてくれる」ということで、『写真は進化する』という、キヤノンのキャッチコピーを裏付ける内容。

 

来場者のなかでは「2020年までに、キヤノンから今度はプロ用のミラーレスが出るらしい」というささやきが。

その通りというか、デジカメinfo に『キヤノンが2019年1月に「EOS R Pro」の開発を発表?』という海外の噂が出ました。

ミラーレス化は、いやおうなく一気に進んでいきそうです。

 

EOS R を使った写真家の作品展示。

 

「EV-6 」という極端に暗い環境でもAFが可能というデモ。

左の暗箱の中でEOS R が花にAFを合わせているところを、外部モニターで表示。

暗箱の中を小窓からのぞいてみました。ほとんど真っ暗。F1.2 レンズ使用という条件下ですが、素晴らしい暗所性能ですね。

 

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撮影カメラ   ソニーRX100   (ソニーImaging Edge などで画像補正)



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