ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の城下町マップで見る藤柄坂

2016-10-01 21:46:37 | 水戸

 水戸市観光協会が発行している「水戸の城下町マップ 幕末版」は、文久元年(1861)と最近の地図が重ねられていて、新旧を比較することがができて大変興味深いものです。薄緑色は緑地・法面、薄紫色は町人地だそうです。その下の地図の線が今のものです。

 今の藤柄坂(ふじがらざか)は常陸三の宮・吉田神社に詣でる男坂と女坂との間に、第二次世界大戦中、水戸南飛行場(今のケーズデンキ水戸本店を北端にした広大な地域)へ通じる軍用道路としてつくられたそうです。藤柄坂はかつては、女坂のことだったそうです。

 藤柄坂あたりは、日本武尊(やまとかけるのみこと)が、東征の際、舟を寄せて上陸した地であり、徳川斉昭が大判の和唐紙を漉く製紙場を建てた地、水戸の神社によく置かれている素焼きの恵比寿大黒や、コンロなどを焼いていた店があった地でもあったようです。

 藤柄町にはかつて両側に松並木があったそうですが、今はスズカケノキが植えられ、すずかけ通りと呼ばれているようです。また、吉田神社の馬場があったそうです。

 黄色は女坂(一名乗物坂)です。赤線は笠原水道です。青線の道は、多分、明治18年につくられたものでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする