どれもほとんど網代茂の水戸異聞からです。この著者は、なくなった新いばらきタイムス社の記者から相談役になった人だそうですが、水戸の始まりにもかなり興味があったようです。
床屋 享保年間
享保2年(1717)生まれの深澤閑水が、江戸へのぼって習得した髪結い業を七軒町で開業したそうです。開業は元文2年(1737)だろうとのことです。
郵便局(向井町) 郵便局(本町1)
郵便局 明治5年
前島密(ひそか 1円切手)によって明治4年に東京-京都-大阪の間を結ぶ郵便制度が開始され、明治5年から名主に郵便取扱所が要請されて全国に拡大されたそうです。水戸でそれに応じたのが、地図上にある上市向井町と下市本町一丁目の2軒(地図の二重丸に「ユ」と表示されている所)だろうと思います。(といいますのは地図の発行が明治35年ですので。)
外国人の定住 明治20年
今の水戸地方気象台の地にあった頃の茨城中学校(現水戸一高)に、アメリカ人フィッシャーが英語教師として来水して定住したそうです。
電気事業 明治40年
ガスによる発電ですが、アメリカの会社の発電機を使ったため60サイクルという、関東一般とは違った周波数になってしまったそうです。創業者は常陸太田出身の前島平(たいら)で、全国的に見て、開業時期としては鉄道と比べるとかなり遅い時期だそうです。
飛行 大正6年
アメリカ人、アート・スミスが堀原練兵場(現堀原運動公園)で、5万人という観客の前で曲芸飛行を行ったそうです。入場料は一般が30銭と1円だったそうです。(今の感覚で1円は1万円ぐらいでしょうか。)前日は前橋、2日後には山形といった具合で全国を回ったそうです。