時空人 goo blog「脳トレ宇宙論ー人類の見果てぬ夢」

時は過ぎ 空は広がり 人は考える 宇宙を語る、地球を語る、生命を語る、人類を語る、世界を語る、人生を語る、何でも語る、

霧の玉手箱15(ウイルソンの霧箱)続続

2017-05-02 09:53:27 | 数楽絵草紙

未知との遭遇・宇宙線 続続

1947年、ロチェスター(英)、バトラー(英)は霧箱写真の中に、今まで見たことのないV型の飛跡を2例観測した。霧箱の写真の中で発見した不思議な2 本の軌跡(図の1 と2)は鉛の層(図の中央の黒い部分)で作られた中性粒子(飛跡がうつらない)が霧箱のガスの中で崩壊して、正の電荷をもったパイ中間子と、負の電荷をもったパイ中間子になったと考えられる。1と2 の飛跡がV字形になっているので、V粒子と名付けられた。今日ではK 粒子と呼ばれている。

 

 

 

 

その後、アンダーソンやブルーノ・ロッシらも同様の飛跡を観測した。これらの飛跡については、1953年、西島和彦、中野董夫、マレー・ゲルマンにより、ストレンジネスと呼ばれる量子数を導入することで理論的に説明された(中野・西島・ゲルマンの法則)。