マンションに主に付ける防犯カメラについて内容を更新ししました。
マンションには、普通は次の4種類のカメラのどれかを取り付けます。
箱型、天井に付ける丸いドーム型、ハウジングに収納する方式、屋外用に
設計されたバレットカメラです。それぞれのカメラの特長をご案内します。
a. 箱型カメラ
カメラ本体に取付金具を加えて屋内の天井や壁に取り付けるカメラです。
スーパーなどの高い天井には、長い金具で取り付けています。
防犯カメラは、取付けてあることが不審者の視界に入ると犯罪抑止力を
与えると言われています。従い、カメラを目立たせたいなら箱型カメラを
エントランスロビーや通路などに取付けます。
但し、傘などの長い棒のようなもので向きを簡単に変えられたり壊され
たりしやすいのが弱点です。
また、スマートな形状ではないので箱型カメラを直接天井に取り付けるのは
少なくなりました。
エントランスホールに箱型カメラを取り付けている例
天井が高いので、長い金具でカメラを下の方にして取り付けた例。
カメラの取付け位置が高すぎると、人物の頭ばかり映すことになり、万が
一の事件の容疑者らしき人物の顔が映らないことを避けるためです。
b. ドーム型カメラ
カメラの構造をコンパクトに収納し、半球型のガラスでおおわれている
カメラです。よく天井に取付金具など無しで直接ついています。ガラスが
スモークといって薄黒かったり、透明なガラスにおおわれていて中が黒く
なっています。どこを見ているかわからないようになっているのが
このカメラの利点の1つです。普通、丸いガラス部は黒く見えるので天井に
取り付けてもすっきりした印象です。
また、最近ではバンダルプルーフカメラという耐衝撃性の高いガラスで
被われたタイプが各社から発売されています。万が一、金づちなどで
カメラが壊されるのを強化プラスチックのガラスで守るタイプです。
そして防水設計になっている場合が多く、屋外の軒下やエントランスの
張り出した車寄せの天井下に付けることができます。
強化プラスチックのガラスを採用したバンダルプルーフカメラ
また、3軸機構を採用したドームカメラは壁や斜めの天井に取り付ける
ことが可能です。エレベータのかご内の壁に小さいタイプがついている
のをよく見かけるようになりました。
壁や斜めの天井に取付できるドームカメラ 3軸機構のカメラの説明
3軸機構を採用した三菱電機のエレベータかご内用カメラ。
壁に取り付けできるので目立ちます。
C. ハウジングに収納する方式
屋外は、aの箱型のカメラを防水のハウジングというケースの中に収納して
取り付けます。ハウジングはピンからキリまであるのですが、安いものは
アルミやプラスチック素材のものが多く、お勧めはできません。
なぜなら固い棒のようなもので叩かれたりして向きが簡単に動く、割れたり
するからです。また、プラスチックの部分は日焼けで変色しやすいです。
鋼板製がお勧めです。
その他、普通、箱型のカメラはレンズが別売です。どのレンズを選択する
かは工事業者に任せましょう。
あるマンションのハウジングに収納したカメラ
d. バレットカメラ
屋外用に設計された防水・防塵のカメラです。高価なタイプは耐衝撃仕様に
なっています。バレットとは、英語で弾丸という意味です。新幹線はバレット
トレイン 弾丸列車です。その他に「一括」という意味もあるので、語源は
知りませんがレンズも内蔵していて、防水仕様なので、機能がひとまとめに
なっているのでバレットカメラというのかなと思います。
ティービーアイ社のバレットカメラ SCO-6085RN/TE
照明柱に付けたバレットカメラ
カメラの形状の種類についての話ではないのですが、エントランスには
WDR(ワイドダイナミックレンジ)の機能がついたカメラをお勧めします。
ワイドダイナミックレンジは、幅広く明暗の差に対応しているという
意味です。
下の写真のように太陽光線が当たるガラスの玄関ドアと少し暗いエント
ランスホールのように、
明るいところと薄暗いところが混在する場所を1つのカメラで映さなければ
ならない場所にこの機能付きのカメラが有効です。
ワイドダイナミックレンジ(WDR)の機能が効いていない、効いている場合の
ビデオがあります。以下をご覧ください。
カメラの設定をWDRにすると、屋外に比べ暗い室内の人物が鮮明になってきます。
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