ほどよくほどほど

私よりずっと若いのに
何てできた人なんだろうって
感じることがよくある

そうほどよく
ほどほど

内の話を聞いても
外での様子と
そんなに変わらないように感じる

外でどんなにいい人に思える人でも
内でうまくやれてない人は

なんやかや
見え隠れしたりするもので

やっぱりいろんなことが
物事の道理として
繋がっているなあって

外での気遣い心遣いが
内でもできれば
きっと何もかもうまくいくはず

内ではたぶん
甘えとか誰かへの
期待とかばかりで
気を張ることがないから

でもだけど
気を抜ける場所がないと
それはまた困ることで

だからすべてはほどよく
気を遣って気を抜いて

ほどほどにって
ことなのかもしれないけど

涙もろい

涙もろくなっている

情けない自分に
ぽろぽろぽろぽろ

優しい言葉をかけられて
うるうるうるうる

どうしたものかと
こんな自分じゃだめなのに

空回りしてるから
つもりの自分がいるから

頑張ってるつもりの

私にはいつも孤独が
付いて回ってて

それは誰かといても
大笑いしてる時でさえ

自分はどこにも
必要がない気がしてくる

頑張らなゃ強くならきゃ
もっともっともっともっと

孤独から逃れるために
生きてる意味を見つけたいって

だけど何もわからなくて

だからそしてただ

涙もろくなっている

とにかく進もう

強くなろう
強くなろう

明日がどんな日に
なったとしても

貶されても
綺麗に笑っていよう

呆れられるほどに

今までのイメージなど
変えてしまって

本当はこんな人よと
驚かせてしまおう

弱ってないで
前を向いて

これが私って
図太く生きてみよう

少しでいいから

私はゼンマイ仕掛けの
からくり人形

ねじを巻いてくれさえすれば
感情なく
いつまででも働き続けられる

なのにいつのまにか
あなたさえも
ねじを巻いてくれなくなって
当たり前だと思われてたことが
できなくなって

もうだめだなとか
役に立たないとか
勝手なことを言われ始めて

ないはずの感情が
芽生えてしまった

どうして？
どうして？
どうして？

あなたさえも
助けてくれない
虚しさ悲しさ
私の代わりは
いくらでもいるってこと

働きたい役に立ちたい

気付いて助けて
元の私に戻らせて

ただねじさえ巻いてくれたなら
何の不満も持たずに
働き続けられるから

あなたが当たり前に過ごせる毎日を
当たり前だと思っていてもいいから

感情なく

多分ドン底　最低最悪
もう嫌だと何度も思った世界

それなのに今は
何もつらくない

ただ明日も生きなきゃって
人様に迷惑かけないようにしなきゃって

洗い物しながら
何も見ていない

ああ　水が飛んで
顔が濡れてしまった

水が一筋になって
頬を伝う

明日も晴れるといいなって
暗い夜空を見上げる

楽しくなくていいから
悲しくないといいって

自分に負ける

会いたくない人は
会いたかった人

会いたくない人は
ずっと会いたかった人

あなたを見つけて
思わずぱっと隠れた研修会

会いたくない
会いたくない

別に何かあった訳じゃない
あなたはきっと
余裕しゃくしゃくで

私を見たら
優しい顔して
笑ってくれる

笑いかけてほしくない
誰にでもの
そんな顔

それなのに
あなたの視界に入るくらいの
一歩を踏み出す

会いたくない
会いたくない

それでもやっぱり

笑いかけてほしい

プラマイ０

ある日突然フッと思った

今の環境をプラスの方向で
認めなきゃって

歳を重ねて
外見は変わっていくのに
心はずっと変わっていない

外見がマイナスになっていくなら
その分心でプラスにしなければ

どうにもこうにも
バランスが悪すぎる

若ければ
アンバランスも
何だか魅力的だけど

いい歳した大人には
多分プラマイ０が
幸せなような気がする

心でプラス
それは許容範囲を
もっともっと広くするということ

無理と思うのをやめること

言うのは簡単
私にできるだろうか

模索中

もし生きることに
使命役割があるのだとしたら

私は随分と
サボってきて
しまったんだと思う

いろんなことが起こる毎に
ツケが回ってきたような
そんな気がして

たぶん真面目に生きてきた

だけど
やらなければいけない
やるべきことではなくて

ただやれることを適当に
やってきただけってことで

だからかな
こんなに苦しいのは

だからかな
こんなに情けない
気持ちになるのは

でもまだ時間はあるはず
もう少し

もがいてみようか

ある日の一コマ

見てる見てる私のこと
たくさんの期待の眼で
いろんな探る眼で

落ちる落ちる冷たい汗が
顔から首から
皮膚すべてから

だって私初めてで
だけど言い訳できなくて

できて当たり前の世界
できないはおかしい

助けてって
目をぎゅっと瞑る

誰かがクスッて笑う

ああ私がやるしかないんだって
カッと目を大きく見開く

大丈夫
私ならやり切れるって
自分に言ってみる

それから
見ている人全員を見回して
にこっと笑ってみた

気に入ってる

久しぶりに
心に余裕もできて
気に入ってる人を
尋ねてみたら

なぜか行方不明

えって思って
ウソッて思って

そして
悲しくなって

何も言ってくれなかったことが

そして
悔やまれて

全然会いに行かなかったことが

だって
いつもそこにあなたはいたから

だって
いつもここに私はいたから

私言ったよね
あなたのこと
気に入ってるって

でもそれだけじゃ
だめだったってこと

私もあなたにとっては
ただのお客さんだったってこと

もうわかったけど
届かないだろうけど

最後にもう一度だけ
言わせてほしい

私はあなたのこと
気に入ってる