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宝生能楽堂(東京 水道橋)でのバックステージツアー参加はとてもオススメ!

2017年03月13日 01時00分00秒 | イベント・外出
 実は日本の伝統芸能である「能」を鑑賞したことがありませんでしたが、そのバックステージツアーがあるとのことでしたので、3000円を支払って東京の都営地下鉄三田線A1出口すぐにある宝生能楽堂へ行って来ました♪


↑宝生能楽堂入口

 このバックステージツアーは、日曜の14時~16時に開催されたもので、普段見ることができない能楽堂の楽屋や鏡の間、大道具などを見学し、実際に面を付けて舞台を歩いたり、少し練習して舞台で能の囃子を体験できるというものです♪

 なおツアーに参加するには、能楽堂の舞台を歩くのであらかじめ金具で止める足袋が必須です♪
事前にamazonで500円ほどで購入しました^_^)

 14時に宝生能楽堂に集まり、靴を脱いで部屋に入り、足袋に履き替え、貴重品はロッカーに入れて、ツアーは始まりました♪

 このツアーは能関係者の和服を着た女性が楽しく分かりやすく能楽堂等について説明してくれます♪
このツアーは人気なようで何度か開催されているようです♪

 まずはロビーでこの宝生能楽堂等の歴史の話がありました♪


↑ロビー

 能は約650年の歴史があり、江戸時代は歌舞伎の興行とは違い、将軍家や大名が扶持を与えて成り立っていたようです♪

 明治時代になると将軍家や大名家がなくなったことから、弟子を取るようになり、それで収入を得るようになったとのことです。

 明治時代中頃には東京の猿楽町に能楽堂ができましたが、1923年の関東大震災で全焼し、その5年後に再建されましたが、第二次世界大戦の1945年の空襲でまた焼失してしまったようです。

 1950年に水道橋にこの宝生能楽堂が完成し、1979年に今の建物に建て替えられたようです♪

 能楽堂は他にもありますが、この宝生能楽堂は、五雲や七宝がシンボルとのことでした♪

 このロビーには能面を被った役者の写真が飾られていて、能の様子が分かります♪
さすが衣装が美しいですね♪


↑能の写真


↑能の写真

 次にさっそく能楽堂の観客席に移動します♪


↑観客席から能舞台正面

 能の舞台を見るのは初めてでしたが、舞台は独特の形をしています。
大きな松の木の絵を正面に見るのが正面席で、基本的にはここで演劇されるようです。


↑舞台正面に近づく

 能の特徴としては、必ず役者は舞台正面の左側にある幕から登場し、最後は幕に消えていくとのことで、歌舞伎のように緞帳が下がって終わりということはないようです。

 役者が登場する幕は、縦に5色の綺麗な絵柄となっています♪


↑役者が登場する幕

その幕から少し歩いて舞台正面へ移動することとなります♪

 また、能は演技の途中で事故があったとしても必ず続けるのが特長で、どうしても演技ができなくなったら、後ろに控えている代役が代わりを務めることになっているとのことです。
実は代役は後ろにただ座っているのではなく、演技ができなくなったときに代役をしなければならないので、重要な役目を担っているとのことです♪

それから、この宝生能楽堂は490席ありますが、正面の席が一番観劇の金額が高いとのことです。
もちろんメインの演劇はここで行われるためです。


↑宝生能楽堂座席表

その次に金額が高いのが「橋掛り」の横の脇正面とのことでした。

ただ脇正面近くの廊下で演劇もありますので、その場面を近くで見たい方は脇正面の席が正面よりも人気なようです♪


↑脇正面から舞台を見る

 なお斜めから見ることになるの中正面が一番金額は安いようです。
中正面が安いのは、柱があって舞台が見にくいためです♪

実際に中正面から舞台を見てみますが、確かに柱が邪魔になって、見にくいですね♪


↑斜めの中正面から舞台を見る

ちなみに舞台の上には照明があり、熱を感じましたね♪
LEDではないようです^_^;)


↑舞台の上

それから舞台の床は桧とのことで、他の国立劇場等の能楽堂よりこの宝生能楽堂の板は分厚くて良いようです。
いわゆる「檜舞台」ですね♪
この能楽堂は1979年に建築されましたが、一度だけ白くなったので、この床は磨かれたようです♪

それから舞台の周りには白い小さな石がたくさん敷き詰められていますが、これは昔は月夜の光で反射させて舞台を照らしていたためとのことです。
ナルホド!
現在では、白い石の所には舞台方面を照らす照明もありましたね。


↑舞台の周りの白い石


それから、楽屋へ移動します♪


↑楽屋

手前が衣装が置かれる場所とのことで、そしてこの長い部屋の真ん中が家元が座る場所とのことです♪
家元が座る所には机がありますね♪


↑家元が座る場所

そして、能の三役のワキ方、狂言方、囃子方の席とのことです♪


↑ワキ方、狂言方の場所


↑囃子方の場所

家元が真ん中にいて、衣装や三役を見渡すことができるようになっているようです^_^)
開演の2時間前には全員集まって準備を進めるとのことでした♪

なお、この楽屋の奥には炭がありましたね♪
カワを温めるようです♪


↑炭

 なお、能の役者は約10年ほど前から女性も国の重要無形文化財として登録されているようで、女性としては7人いるとのことです。
能の歴史としては650年ありますが約60年前から女性も本格的に参加しているようです。
ちなみに一番最初に女性で能楽堂の舞台に上がったのが1924年で白洲次郎の妻の白洲正子さんとのことです。

それから、家元と一緒に住む修行の書生は現在は9名いて、2階に住んでいるとのことでした。

そして、楽器を演奏する方が舞台に上がる場所へ行きます♪
小さな扉です♪
ここから入るんですね♪


↑楽器を演奏する方が舞台に上がる場所


↑楽器を演奏する方が舞台に上がる場所の扉を開く


↑楽器を演奏する方が舞台に上がる場所からの光景

それから、廊下の壁には配役が貼られていました♪
配役は公演前のある一定の時期に家元が決めるようで、役者は何の役をやることになるのかいつもドキドキするようです^_^;)
台詞が長いと大変なようです^_^;)


↑公演の配役

それから、鏡の間に行きます♪
ここで能面を被って、最終的な衣装合わせをするようです♪


↑鏡の間

また、いろいろな道具もありました♪
傘や船、髪の毛、道成寺の鐘などです♪
結構簡単に作られているんですね。
公演の旅に作られ、結構大変なようです♪


↑傘


↑船


↑髪の毛


↑道成寺の鐘

道成寺の鐘は80kgもあるようです!

そして、幕の後ろ側に行きます♪
幕の開け方を教えてもらいました。
左側で開ける人が先輩のようで、後輩は右側にいて先輩に合わせて幕を上げるようです♪


↑幕が閉まった状態


↑幕を少し開ける


↑幕を全開♪

それから実際にお面を付けて、舞台を歩きます♪
お面はもちろん稽古用の物で、本番で使用するものではありません。
そうではあっても丁重に扱い、一度礼をしてからお面を付けてもらいます♪


↑装着する稽古用の能面

周りの方がお面を付けると、なんだかおかしくてつい笑ってしまいますね^_^;)
能面ですから♪


↑能面を付ける

実際に能面をしっかり付けてみると、視界が悪く、ほとんど前方が分かりません。
まあメガネを外すとほとんど見えないんですけどね^_^;)
幕から入場しますが、役者はほとんどこの廊下の真ん中を歩くようで、廊下の真ん中は少し色や滑りが違っていましたね♪

正面の舞台に入ると床の板の目が変わるので、足裏でそれを感じることができます♪
実際の役者も足裏で感じ、今どこにいるのか把握するようです♪
ナルホド!


↑能面を付けて舞台まで歩く


↑客席を背にしてポーズ

舞台の上では記念写真も撮れ、楽しめました♪

なお、舞台からは客席がよく見えました♪
役者の方によると、誰が寝ているとか、今、誰が入ってきたかよく分かるようです♪
確かに舞台からはよく客席が見えます。
なお、映画館のように客席が前後で互い違いになっていないのは、そうすると役者が自分の位置を把握しずらくなるからとのことです。
客にとっては、前の席の方の影になってしまい、舞台が見えずらいのですが、役者のために客席が配置されているとは驚きましたね^_^;)

そして、楽屋に戻り「高砂」の囃子を3回ほど練習します♪
台詞が紙で配られるのですが、漢字が特に崩して書かれているので、読めなくて驚きました!
しかも独特な符丁もあります♪


↑高砂の台詞

しかし何度かやっているうちに読めるようになってきましたね^_^;)

正座で座り、背筋を伸ばし、右手で扇子を持って、独特の口調で囃しました♪


↑扇子

囃子も何度か練習すると、それっぽくなりましたね^_^)

そして、舞台に向かうと、台詞を置く小さな木の台が用意されていて、そこに台詞を置き、みんなでこの「高砂」を囃しました♪
結構大きな声で舞台で囃すのは、とても気持ちがいいですね~♪

最後にアンケートに記入して解散となりました♪

宝生能楽堂のバックステージーツアーは、能の歴史や能楽堂の客席・舞台、楽屋、鏡の間、大道具を見学でき、また実際に能面を付けて舞台を歩け、そして「高砂」を囃すことができて、とても楽しめました!

とてもオススメなツアーです!

お勧めなお話(2016年下半期)

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