いいね~おいしいね~

食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

教育崩壊(渡邉美樹)

2008年08月10日 01時00分00秒 | 出産・育児
<日曜は出産・育児のおはなし>

「教育崩壊(渡邉美樹)」の購入はコチラ


 この本はワタミ社長である渡邉美樹さんが、神奈川県にある「郁文館夢学園」で現在進行形の「学校改革」について書いた本です。

 特に、教師たちの自己改革への苦労や現状の教育の問題点、夢教育について書かれています。

 また、この「郁文館夢学園」は、以下のような子になることを目指しているようです。

・よき「人格」を身につける。
・よき「生活習慣」を身につける。
・「夢を持ち、夢を追い、夢を叶える」なかで、人間性を高める。
・自分の幸せのみを追い求めず、自分以外の人の幸せを自分の幸せとできる

そして、夢やその夢を達成するための具体的な目標を手帳に書かせ、実践させる仕組みはすばらしいと思いました。

この本は、自分の子供の教育に対する大きなヒントになると思います。とてもオススメです。

なお、2010年には、この「教育改革」の結果を報告するための本を書きたいとのことで、楽しみに待ってみたいと思います。

以下は特にこの本のポイントだと思うところ等です。

・戦後の日本教育は大きな成果をあげた。受験競争や偏差値競争が決定的に誤っていたわけではなく、国民の学力はその競争によって高まり、高学歴化が進み、これにつれて日本の産業や文化が発展し、世界に冠たる大国の仲間入りを果たした。この奮い成功体験にすがってしまい、教育は抜本的な改革ができないままでいたのである。そしてその陰で、いったん確立した戦後教育のシステムは徐々に崩壊が始まっていたのである。いまやるべきは、競争力のある新しい教育システムの確立以外にはありえない。

・チャレンジさせて、成功しても失敗してもまたチャレンジさせ、その成功と挫折の繰り返しで子供たちは成長していく。ときにくじけることもある。迷うこともある。そのときに、夢の伴走者となってともに歩むのが教師である。どんな山の頂上であろうが、道は無数にある。ルートは違っても頂上は一緒なのだ。その頂上は人間の幸せであり、一生懸命夢に向うときに、野球という道を登ろうが、勉強の道を登ろうが、行き着くところは一緒ではないだろうか。いっぱい山があって迷ってしまうけれど、迷ったままで一生をふもとで過ごすなら、頂上の景色を見ないまま人生を終えてしまう。だったら、夢は何でもいい、とにかく歩き始めることが大事なのだ。

・「IQ(知性)」=物事を知らないとなにもなされない。「EQ(社会性)」=社会性がなければ世の中で役に立たない。しかしこの2つだけでは、自分自身の人生を力強く歩いていくことが必ずしもできない。そこに「SQ(人間性)」が加わることによって、自分の人生に対する哲学が生まれ、夢・目標を持ってそれに向って努力し続ける力が高まる-という理論展開ができあがった。私たちは、最後の夢・目標に向かって努力し続ける力を「DQ」(Dream Quotient)と名づけた。

・最終的に夢プロジェクトが辿りついたのが、私たちが日ごろ使っているスケジュール帳タイプの「夢手帳」だ。手帳の最初のページに、将来達成する夢を書き込み、その裏に、夢への布石として今年達成する目標を記入。次のページに、夢達成の通過点となる進路に加え、学習面や生活面、趣味、部活など項目ごとの目標を記入。次のページに、その夢を達成したい理由、夢を達成したらしたいことなどを具体的に書く。これらの目標から落とし込み、年間スケジュールのページに学期ごと、月ごとに達成する項目を書き入れ、最終的に週間スケジュールのページに毎日の計画を書き込み、実行できたかどうかを日々確認して修正を加えていく仕組みだ。手帳カバーについているクリアファイルに、夢達成のモチベーションを喚起するためのイメージ写真、もしくはイラストなどを差し込めるようになっている。「夢手帳」は生徒手帳と合体しているため、生徒は常に携帯する。。くじけそうになればこれを見て、夢へのモチベーションを自分でたきつけ、そして、夢、目標、計画を毎日見ながら、それを意識して生活するというわけだ。現在は、夢超を担任教師が定期的にチェック。夢や目標の内容の変化から、生徒たちの心の動きを読み取り、毎日の計画が目標に対して妥当かどうか、毎日実行できているかといったことを確認する。この過程で、生徒の悩みを聞いたり、夢の達成のためのアドバイスなどを行う。これを「夢カウンセリング」と名づけ、生徒一人ひとりに対して定期的に実行している。夢カウンセリングの結果は、夢プロジェクトに報告され、たとえば、医者になりたい夢を持つ生徒が多いという結果になれば、「それなら、実際に医者を呼んできて講演をしてもらおう」というように、発展しているのである。

・物事には必ず理由がある。その理由を教え、考えさせる。このことによって考える力がつき、丸暗記の学問ではなく生きた知識として蓄積される。考える癖がつき、いままで見過ごしてしまっていた事物に興味がわき、進んで学び、物事の道理を考えるようになる。夢合宿で体験学習をさせ、修学旅行で農場につれていき、夢講座で夢を達成した人の話を聞かせても、考えないでぼうっと見ているだけでは、せっかくヒントを与えたつもりでも、生徒はそれを感じとることができない。何かヒントが与えられたときに、そこから触発されて思考が動き出す下地が必要だ。東大に合格しているような子どもと話すとそれがよくわかる。彼らは受験技術が優れているのではなく、なんでもかんでも物事をよく考え抜いている。

<目次>
はじめに
第1章 このままの教育でいいのか
 教師たちの自立への挑戦が始まる
 理念を忘れた学校
 「いい学校」のすさんだ内情
 いまの教育には目的が欠落している
 戦後教育のシステムは衰退している
 偏差値教育に代わる教育とは
 人々の夢が新しいものを生み出す
 人生の意味を教える学校を創ろう
 夢は子どもらしい無邪気な夢でいい
 目的を持つことで人は強くなる
 夢は進化する
第2章 これからは夢教育だ
 夢プロジェクト始動
 若手の起用で改革のスピードを上げる
 学校の改革は教員自身の手で行わなければならない
 SQとDQに辿りつく
 洗濯、ワークショップから清掃登山まで
 自我の欲求に応える教育
 夢を叶える「夢手帳」完成
 夢達人ライブに夢実習
 夢教育理念の徹底
 試練を乗り越え夢教育ができあがった
第3章 早くも成果をあげる夢教育
 夢教育で大学合格実績は上がる
 偏差値の力学には屈しない
 偏差値の法則を打ち破った「問題生徒」
 東大プロジェクトの開始
 自分の使命に目覚める教師たち
 東大クラスの真の意味
 夢で難関私大合宿
 考える授業の実践
 スポーツで日本一を目指す
 2010年甲子園出場
 スポーツプロジェクトの真の意味
 32年ぶりの快挙
第4章 授業も生徒会も変わった
 実践的な教科会で授業力向上
 PDCAサイクルを教育現場に導入
 学校だって進化すべきだ
 生徒議会の発足
 廊下で交わされる夢談義
 長期留学制度のスタート
 新しい教育システム「郁文館SI」が完成
 生徒一人ひとりもPDCA
第5章 夢教育はこれからも新化を続ける
 格付け取得で新校舎建設
 情報公開で学校は確実に変わる
 校名を変更し、改革続行
 変わっていない教師もいた
 教師との契約制度の導入
 改革の最終章へ
 夢を語る新戦力の教師たち
 巣立っていった改革1年生
第6章 全国の学校への挑戦状
 できない教師には去っていただく
 補助金制度からバウチャー制度へ
 3年後に「夢教育学校連合」
郁文十訓
「夢手帳」-夢教育の結晶-


「出産・育児のお話し」まとめ(2007年)
「出産・育児のお話し」まとめ(2006年)
絵本ランキングはコチラです!

<今日の独り言>
4歳の息子がヤッターマン2号のシビレステッキをおもちゃで作っていました。お約束ですが、やられるマネをしました^_^;)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アフターサービス満足度ラン... | トップ | ClamWIn Free AntiVirus(世... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

出産・育児」カテゴリの最新記事