<金曜は本の紹介>
「成功を引き寄せる 地道力(國分利治)」の購入はコチラ
この本は、美容グループ株式会社アースホールディングス代表取締役である國分利治さんが、実体験を通じて身につけた、自分の中に眠っている地道力を引き出すノウハウや、人生の成功のコツ等について書いた本です。
特に、以下のことには「なるほど!」と思いました。
・少なくとも休みなく3年間働くことが大切(朝一番に出社することも)
・読書をすることは大切
・悪い結果を招いた原因はすべて自分にあるということ
・ビジネスの7割は人脈が大切
・裏切られても、あのキリストでもそうなのだから仕方がないと思うようにしている
・協力者の数は年収に比例する
・サービス業の原点は掃除
とてもオススメな本です!
なお、國分利治さんも、ロック歌手・矢沢永吉さんの著書「成りあがり」の影響を受けているようです。^_^)
この「成りあがり」もオススメで、以前にもこのブログで紹介しました。
以下はこの本のポイント等です。
・私の実家は福島県の飯塚温泉の近くで、風光明媚とは言わないまでも、町の至る所から湯気が立ち上る温泉街でした。山河の景色は子供の目にも美しく、小学生の頃は学校が終わると日が暮れるのも忘れて悪ガキ仲間とたちと川遊びや缶蹴りなどをしてよく遊んだものです。ケンカもよくしました。小学1年生の時に、小学3年か小学4年の「先輩」たちを泣かせたこともあります。「気に入らない」と思うと、すぐに手が出るタイプでした。本当に悪いことをしたな、と今では後悔しきりですが、小遣いが足りない時など、ケンカして負かした相手の小遣いを巻き上げたりしたことも何回かあります。とんでもない小学生です。
・父の一言がきっかけで、私は自分の将来を、やっと真剣に考えるようになりました。将来は何になろうか?やがて私は、「25歳で経営者になる」という誓いを立てて、故郷を後にするのですが、経営者になりたいという発想の前にあったのが、「使われる人間にはなりたくない」という、まだ漠然とではあっても、心の中を大きく支配する気持ちでした。やはり、父の姿を見ていたことが大きいと思います。父は、地元の建築会社で中間管理職をしていました。父が勤める会社の前社長は、母の父親でした。その社長が亡くなった後、母の義弟が社長に就任し、その縁で父はその会社で働き始めました。田舎にはよくある同族会社です。中間管理職だった父は自分なりに一生懸命頑張っていたものの自分の思い通りにはうまくいっていないようでした。そんな父を見るにつれ、使われる人間にはなりたくないという思いが募っていったのです。楽しく働くためには、人に使われてちゃいけない。
・怠け者ではあるけれど、要領のよい怠け者だと、自分を過大評価してしまっていたのです。思い違いもいいところです。井の中の蛙です。仕事に本気で向き合おうともしなかったこの2年間は、私は自分で自分の成長を止めてしまっていたのです。
・経営者になるという目標に挑戦する舞台に東京を選んだのは、18歳の頃に読んだ、ロック歌手・矢沢永吉さんの著書「成りあがり」(1978年・小学館)の影響が大きかったと思います。
・私の場合は永ちゃんでしたが、誰にでもひとりやふたりは、憧れのヒーローがいると思います。有名な起業家、画家、作曲家、文豪、歌手、俳優・・・・・。ジャンルは何でもいいと思います。憧れの人に生き様を知っておくことには、くじけそうな時、倒れてしまいそうな時に、自分を支えてくれる「つっかえ棒」になります。
・そうと決まれば、即職探しです。まず、何の仕事をするか決めなければいけません。手先の器用さに自身があったことと、多分親から言われた「手に職をつけたら食うには困らない」という言葉を覚えていて、まずは4つに絞り込みました。美容師、理容師、板前、コックの4つです。この中かrら、「早く店が持てて」「一番カッコいい」のは何かと消去法で選んだのがたまたま美容師だったのです。そもそも私の目標は経営者であって、カリスマ美容師ではなかった。だから、美容師という職業は自分の目標を叶える道具に過ぎない。甘いというか、クソ生意気なガキだったわけです。
・変わった理由はひとつしかありません。目的が明確になったことです。漠然と経営者になりたいと思っているのと、5年後には自分の美容院を持つと、頭の中に目標を達成した自分の姿がはっきりイメージできるのとでは、かくも人の行動は違ってくるのです。「東洋一の歓楽街」と言われる新宿・歌舞伎町という場所に「職場」がありながら、私はきらびやかに輝くネオンの誘惑を一切拒絶しました。「今は遊んでいる場合じゃない」鋼鉄のように硬い意志でした。そして2年が過ぎ、ようやくカットを任されるまで技術が備わった頃、それまでの店長が急遽店を辞めることになったのです。突然の話だったのですが、オーナーは仕方ないといった感じでスタッフ全員を集めると、おもむろにこう切り出したのです。「誰か、店長になりたいヤツはいるか?」私は、すかさず手を挙げました。店長昇格。スタッフは8人。いずれにせよ、長い人生においては、こういう好機と呼べる瞬間がわずかながら巡ってきます。その一瞬一瞬で、自分自身を最大限にアピールしなければ、そのさらに上のステージを目指すことなどできるわけがないのも事実だと思います。ただ、店長になってからはそれまで以上に働きました。ただ働く。休まない。朝から晩まで、店の中の誰よりも体を使う。人をまとめる力も人を育てるノウハウもなかった私には、そうするしかなかったのです。19歳で上京してから、30歳で独立するまでの約10年間。お正月以外は一日も休まず働き通した10年の日々は、こうして幕を開けたのです。
・たまたま女性誌の求人広告で見つけた新宿の美容院。これが、私の転機になりました。一番大きかったのは、理屈ではなく体で、”見本”を見せてくれる先輩たちとの出会いです。その先輩というのは、「一日も休まずに働く」人たちでした。今振り返ってみて、もし彼らと出会っていなかったら、今の私はなかったかもしれないと思っています。
・いろいろと本を読んでみても、成功している人のほとんどは若い頃「休まずに3年働く」という時代を経験しています。多くの人は、能力があるから成功すると思うかもしれませんが、私は能力もさることながら、精神的なタフさが不可欠な要素だとも思います。いざという時に、ぐっと踏ん張って、冷静に次の一手を打つタフな精神力。私はそれを、結果的にですが「休まずに3年間働く」という経験で得ました。この経験は、私にとって一生ものの財産です。私はこう思います。「汗の量は幸せの量」だと。
・これは私の実感ですが、趣味や遊び、家族と会話する時間などがほとんどないほど働いているからこそ、極々たまに、それも短い時間で、趣味や遊びや家族と会話をするとものすごく幸せを感じます。ほとんどの時間を仕事に使っているから、そんなちょっとした余裕が、私にはかけがいのない大切なものであり、大きな幸せを感じられるのです。
・成功している人は、決まって読書家です。世界中を飛び回って、目が回るくらい忙しい人ほどびっくりするくらいの量の本を読んでいます。一般の人はいったいどこに本を読む時間があるのだろう?と疑問を持たれるのですが、要は、本を読む気があるかないかの違いです。言い方を換えれば、読書の価値、本のパワーを知っているのです。読む気になれば本はどこでも読めます。通勤電車の中でも読めるし、風呂場でも読める。寝る前の30分を読書の時間に充ててもいいでしょう。成功している人が、人に追い抜かれないように、さらなる自分のスキルアップのために、寸暇を惜しんで本を読んでいるのです。その現実を前にすれば、本も読まずに成功しようなんて、おこがましい話です。
・私の読書の仕方は一言で言うなら多読です。ひとりの著者に執着せず、いろんな著者のものを読みます。いろいろな成功パターンを引き出しにしまっておくと、難しい決断に迫られた時などに役立ちます。結果がなかなかでない場合などは、徳川家康の生き方を参考にしました。心が折れそうな時、今は”家康パターン”の大器晩成型で行くかと思えば、必要以上に焦らなくて済みます。私が若い人に読書を勧めるのは読書は時間とお金がかからないからです。もしも、誰かから直接教えを請おうと思えば、時間とお金がかかります。そもそも、会いたい人が会ってくれるかどうかも分かりません。けれども、本は1000円程度あれば購入でき、読もうと思えば1日のうちに読み終えられます。成功者の考え方や経験を、もっと言えば、成功者の一生を、1000円と一日で得ることができるのです。これほど安い買い物はありませんし、これほど時間を有効に使えるとはないのです。
・若いスタッフの中には、「どうすれば社長のように成功できますか?」と、ストレートに聞いてくる人もいます。私は自分の経験から、「休みなしで3年間働いたら成功できるよ」とアドバイスします。例えば、このアドバイスをそのまま受け入れて、地道に実践できる人が一番成功する可能性があるのです。事実、私の言葉をそのまま実践して、32歳で年収1億円のフランチャイズオーナーになったY君という優秀な人材がいます。彼は24歳で入社してきましたが、入社早々私に、「どうしたら店長になれますか?」と臆面もなく聞いてきました。すかさず私は、「一日も休まず、そして誰よりも早く店に来ればなれるよ」と答えたのですが、彼はその翌日から、私の言葉通り一日も休ます、その店のスタッフの誰よりも早く来るようになりました。
・私は、いまだにそうですが、特に、経営者として修行中の20代は、「時間は銀行に預けておく」と思って、仕事に打ち込んできました。開店の2時間前には店に出て、掃除をしたり開店の準備をする。店が終わってからはマンションなどにポスティングに走る。家に帰ったらカップラーメンで夕食を済ませて、午前2時までカットの練習をする。すべて勤務時間外のことですから、それで給料が増えるわけではありません。実際にお金はもらってはいないけど、歯を食いしばって働いて銀行に預けた自分の時間が、10年後、20年後、30年後には、大きな利子がついて返ってくるのだと、自分で自分に言い聞かせながら毎日朝早くから夜遅くまで働きました。経営者希望のスタッフにはいつもこう言っています。「店を持ちたいなら、ちゃんと時間を貯金しておかないと。休みの日には休んで、出勤時間ギリギリに来て、終わったら帰って・・・・・なんてやってたら、経営者になんかなれるわけないだろう」と。
・これからビジネスで成功したい、独立して起業したいと思っている方は、ぜひ覚えておいてください。原因と条件を混同してはいけません。悪い結果を招いた原因はすべて自分にあるということを。自分以外の要素はすべて条件なのです。悪い結果という状況を好転させるには、原因である自分を変えるしかないのです。「もっと頑張ろう」とか、「もっとこの分野について勉強しよう」と、自分の中の変化についてだけいつも見つめるようにしていけば必ず結果がついてきます。しかし、条件を原因だと思っている限り、本当は自分が変化しなければいけないことに気がつかないのです。「お金がもっとあれば」「もっといい人材が揃っていれば」「もっと景気がよくなれば」と、どんなに念じたところで、すぐによくなるわけではありません。もちろん好条件にこしたことはありませんが、個人の力で条件を変えるのは本当に難しいのです。けれども自分は、変わる気さえあればすぐに変わることができます。人間、性格はなかなか変わりませんが、考え方や意識は、極端にいえば今すぐにでも変えられるのです。
・では、どの時間帯の努力が、もっとも効率よく成功に結び付くのか?私がお勧めするのが、出社前の朝の2時間です。朝9時から会社が始まるのなら、明日から朝7時に出社する生活を、騙されたと思って1週間続けてみてください。その2時間ですることは、その日の仕事の確認と準備です。その日のタスクに優先順位をつけて、タスクをこなすスケジュールを決める。会議があるなら、資料データなどをよく読み込んで、テーマや問題点をしっかり把握し、いつでも発言できる用意をしておく。その日初めて会う人と打ち合わせの予定があるのなら、ネットなどを活用して相手の情報をできる限り調べておく・・・・。そうした作業を、朝一番にするだけで、驚くほど仕事の効率がアップすることに気がつくはずです。効率がアップするということは、その分時間が余るということですから、一日でこなせる仕事量も当然増えてきます。慣れてくれば、これまで2日がかりだった仕事を1日で終わらせることも十分可能です。
・断言しますが、「ビジネスの7割は人脈」です。どんなに天才だとしても、その才能を生かせる機会や場所(を広げていくシステムの構築)がなければ、絶対にビジネスの世界では成功できません。そして、言わずもがなですが、携帯メールやSNSなどでは本当の人脈を作ることなどできないのです。やり甲斐のある仕事がしたい、成功したいと思うなら、地位のある人や、能力のある人に可愛がってもらえることが重要だという話をしました。可愛がってもらうためには、お酒の誘いは絶対に断ってはいけないのです。これは鉄則です。
・私の経験でお話ししますが、年上の方に、「おっコイツなかなか見所があるな」と思われると、その人は、いろんな知り合いを紹介してくれます。紹介してもらった人に気に入ってもらえると、また新しい人を紹介してもらえます。そうして次から次へと、人脈ルートを開拓していくと、自分と波長の合う人を中心としたネットワークがどんどん広がっていくのです。
・目上の人に可愛がってもらうコツは、実は、女性に気に入られるコツと似ています。それは、「聞き役に徹する」ことです。これは、企業のトップなど社会的地位のある人に共通な特徴なのかもしれませんが、自分が見所があると思った人には、その人がうまくいくようにアドバイスをしたくなるのです。自分の経験から学んだ成功のノウハウを、それはもう一生懸命に話し聞かせてくれます。ま、人によっては自慢話メインの人もいますが、それはご愛嬌です。圧倒的にメリットの方が大きいので我慢してください。
・結局私は、30歳で独立するまでの10年間、文字通り寝る間を惜しみ身を粉にして働き続けました。10年間で丸一日休みを取ったのは、10日間。つまり正月元旦だけです。こんなムチャクチャな働き方ができたのは、まだ私が若かったからです。20代だから可能だったのです。「体力がある」「体が元気」「無理が利く」というメリットは、ビジネスパーソンにとって大きな武器です。そもそも、成功する人と成功できない人の間に、能力やビジネスの才覚など、それほど差はないと思います。もし差がつくとしたら、「ビジネスの才能=能力×時間」という、ビジネスの本質が分かっているかどうかです。人の2倍、3倍の仕事量をこなせば、アッという間に学生時代の順位など逆転します。一生懸命に働く姿を見せることで上司の信頼も得られます。上司の信頼を得られれば責任のある仕事を任されます。そこでまた人の2倍3倍働くことで・・・・・。この繰り返しにより、5年もすれば、スタート地点の自分からは想像もできなかったような自分になることができるのです。当然、実績や周囲の信頼もワンセットでついてきます。自分が大きくなると、私がそうであったように目標も大きくなります。
・汗の量は幸せの量と言いましたが、40歳を過ぎてからの汗は冷や汗にしかならない。40歳までに一度は、最低でも3年間、体がボロボロになるまで働くという経験をしてみてはいかがでしょうか?まったく違う人生が待っているはずです。
・私も、キリストに倣って、部下を厳しく叱るときもそこに愛がなければと思っていますが、キリストでも裏切られるのです。いわゆる裏切りを受けたときも、キリストの足元にも及ばない私なんか裏切られても仕方ないなと思うようにしています。これだけでも、随分と気持ちがラクになります。モヤモヤが後を引く期間も短くなります。それから、これも意識の問題なのですが、孤独を「独りぼっち」とネガティブに捉えるのではなく、「ひとりで考える時間」とポジティブ思考になると、ずっとラクですし、その時間を有意義に使えるようになります。
・「どうしたらお金持ちになれますか?」という質問を受けることがよくあります。お金持ちになることを目標としてきたわけではない私にとって、ある意味とても困った質問なのですが、そんな時に私は次のように答えるようにしています。「人に好かれれば、お金は寄ってきますよ。協力者の数は年収に比例します」と。そしてこう続けます。「年収1000万円の人には、協力者が10人。年収1億円の人には協力者が100人、年収10億円の人には協力者が1000人いる。協力者の年収は、少なくとも1000万円以上、理想を言えば、年収1億円以上の協力者が増えていくといいですね。だいたい、そんなイメージです」
・恋愛も同じです。「キミを命懸けで守る!」という本気が相手に伝われば、必ずその女性は、あなたのことを好きになります。なぜなら、命懸けで恋愛している男性など、ほとんどいないからです。純粋な愛に命を懸けられる素晴らしい男性を放っておくほど、世の女性たちの目は節穴ではありません。命を懸けて女性を愛する男性は、ライバルたちに圧倒的な差をつけることができるのです。命懸けの精神は、恋愛シーンでも男性を勝者に導くのです。
・うまくかない時こそ、商売の基本に立ち戻るべきです。私は、サービス業の原点は掃除だと考えています。一般の方だって、自宅に客を招く時は家の中を掃除して、少しでもキレイな状態で訪ねてきた客人をもてなそうと考えます。サービス業を営む店が、ろくに店の掃除をしないで「なんで最近お客さんが増えないのかなぁ」なんて考える方がおかしいのです。常に店をキレイに保ち、お客様を大切にしようという姿勢を表わすことは、どんなサービスを提供するか以前の問題です。掃除のスタートは入口、玄関からです。中からキレイにしていくのではなく、お客様を迎え入れる表からキレイにしていくことが掃除の基本です。それも、自分の店の前だけキレイにするのではなく、「店の前の道の1キロ圏内をキレイにするつもりでやれ」と指示しています。次に重要なのがトイレ掃除です。トイレが汚い店はそれだけで失格です。
・「人は、最終的には他人のためにしか頑張れない」ということです。他人のために頑張った人が、結果的に、成功者の名簿に名を連ねているというだけの話です。自分のためにしか頑張れない人が成功できない最大の根拠は、人が離れていくということです。「自分だけのため」という浅ましい意識は、遅かれ早かれ必ず周囲に見抜かれてしまうのです。
<目次>
まえがき 「ヘアサロン業界の風雲児」と呼ばれて
序章 上京前夜(~19歳) ヤンキーあがり ~「夢は社長」の原点
1 たとえ「ヤンキー」でも中途半端にやるな
2 「使われる人間」にはなりたくない
3 「要領のいい怠け者」という自覚
4 「成りあがり」から受け取ったメッセージ
5 上京は「目覚まし時計」と「10万円」
第1章 修行時代(20~30歳/年収150~420万円) 歌舞伎町の美容院 ~タコ部屋時代の無休生活
6 自分を最大限にアピールする好機
7 汗の量は幸せの量
8 ”頑張る”の基準は「石の上にも3年」
9 夢と目標の違い
10 エンジンをターボ仕様に変える読書術
11 若い頃は、自分の考えなんか持つな
12 成功者は時間を銀行に預けている
13 情熱を伝えろ
14 自分が「原因」になれ
15 出勤前の朝の2時間が勝負
16 「誘われたら断らない」は鉄則
17 35歳までは「体力勝負」
第2章 独立(31~36歳/年収280~840万円)わずか8席の個人店からのスタート~独立、そして、いきなりの挫折
18 「個人店」の限界
19 辞めていく若いスタッフ
20 ビニール傘を買うくらいならゴミ袋を被る
21 「ギネス記録」張りのチラシ配り
22 自分に懸ける勇気を持て
23 目指すは信長と秀吉と家康を足して3で割った人間
24 女、酒、賭け事におぼれるな
25 コンプレックスをエネルギーに変える
26 「主演 自分」の映画のシナリオを描く
27 人を楽しませる酒を飲め
第3章 挑戦(37~40歳/年収840~1750万円)「無謀」な賭け~「大型店」「FC制」という新しいビジネスモデル
28 「大型店」「フランチャイズ」への挑戦
29 人生を「ミステリーツアー」にしない
30 ○か×かの繰り返しをずっと続ける
31 成功グラフは必ず「右肩波上がり」
32 Cランク人間はすごい”人財”に育つ
33 自分で決められないことは、他人に決めてもらえばいい
34 裏切りに強くなれ
35 言葉を管理しろ
36 年収は協力者の数に比例する
37 上には上がいる、下には下がいる
38 他人より、たった1%脳を多く使えれば成功できる
第4章 飛躍(41~49歳/年収1800~4億円)「フェラーリ」のような”人材”育成~10年で100人の経営者を育てる
39 「航空母艦式」出店戦略
40 フェラーリは戦国武将の鎧と同じ
41 「背水の陣」に自らを追い込む
42 移動距離が人を成功させる
43 働き過ぎでなく、「働かされ過ぎ」だから疲れる
44 五感を磨いた人間だけが、第六感が働くようになる
45 出る杭は引っこ抜く
46 攻撃の中にしか守りはない
47 五分五分以上の勝率なら、全部勝負する
48 留まるな! 変化しろ!
49 常に数字で考える
50 いかに自分を追い詰められるか
第5章 これから(50歳/年収2億円)「100年に一度の不況」を迎えて~サービスの原点は掃除
51 失敗も、組織には大切なケーススタディ
52 サービスの原点は掃除
53 1分の価値を知っているのが超一流
54 仕事を続けられることが、頑張ってきた自分への「ご褒美」
55 人は他人のためにしか頑張れない
面白かった本まとめ(2010年上半期)
<今日の独り言>
またもや大宮の鉄道博物館に6歳の息子と行ってきました。今回は緑の窓口業務を体験です。お客様と駅員の両方を体験し、うまく発券することができました。記念に切符をもらえるのもうれしいですね。想像以上に楽しそうでした^_^)
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・協力者の数は年収に比例する
・サービス業の原点は掃除
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以下はこの本のポイント等です。
・私の実家は福島県の飯塚温泉の近くで、風光明媚とは言わないまでも、町の至る所から湯気が立ち上る温泉街でした。山河の景色は子供の目にも美しく、小学生の頃は学校が終わると日が暮れるのも忘れて悪ガキ仲間とたちと川遊びや缶蹴りなどをしてよく遊んだものです。ケンカもよくしました。小学1年生の時に、小学3年か小学4年の「先輩」たちを泣かせたこともあります。「気に入らない」と思うと、すぐに手が出るタイプでした。本当に悪いことをしたな、と今では後悔しきりですが、小遣いが足りない時など、ケンカして負かした相手の小遣いを巻き上げたりしたことも何回かあります。とんでもない小学生です。
・父の一言がきっかけで、私は自分の将来を、やっと真剣に考えるようになりました。将来は何になろうか?やがて私は、「25歳で経営者になる」という誓いを立てて、故郷を後にするのですが、経営者になりたいという発想の前にあったのが、「使われる人間にはなりたくない」という、まだ漠然とではあっても、心の中を大きく支配する気持ちでした。やはり、父の姿を見ていたことが大きいと思います。父は、地元の建築会社で中間管理職をしていました。父が勤める会社の前社長は、母の父親でした。その社長が亡くなった後、母の義弟が社長に就任し、その縁で父はその会社で働き始めました。田舎にはよくある同族会社です。中間管理職だった父は自分なりに一生懸命頑張っていたものの自分の思い通りにはうまくいっていないようでした。そんな父を見るにつれ、使われる人間にはなりたくないという思いが募っていったのです。楽しく働くためには、人に使われてちゃいけない。
・怠け者ではあるけれど、要領のよい怠け者だと、自分を過大評価してしまっていたのです。思い違いもいいところです。井の中の蛙です。仕事に本気で向き合おうともしなかったこの2年間は、私は自分で自分の成長を止めてしまっていたのです。
・経営者になるという目標に挑戦する舞台に東京を選んだのは、18歳の頃に読んだ、ロック歌手・矢沢永吉さんの著書「成りあがり」(1978年・小学館)の影響が大きかったと思います。
・私の場合は永ちゃんでしたが、誰にでもひとりやふたりは、憧れのヒーローがいると思います。有名な起業家、画家、作曲家、文豪、歌手、俳優・・・・・。ジャンルは何でもいいと思います。憧れの人に生き様を知っておくことには、くじけそうな時、倒れてしまいそうな時に、自分を支えてくれる「つっかえ棒」になります。
・そうと決まれば、即職探しです。まず、何の仕事をするか決めなければいけません。手先の器用さに自身があったことと、多分親から言われた「手に職をつけたら食うには困らない」という言葉を覚えていて、まずは4つに絞り込みました。美容師、理容師、板前、コックの4つです。この中かrら、「早く店が持てて」「一番カッコいい」のは何かと消去法で選んだのがたまたま美容師だったのです。そもそも私の目標は経営者であって、カリスマ美容師ではなかった。だから、美容師という職業は自分の目標を叶える道具に過ぎない。甘いというか、クソ生意気なガキだったわけです。
・変わった理由はひとつしかありません。目的が明確になったことです。漠然と経営者になりたいと思っているのと、5年後には自分の美容院を持つと、頭の中に目標を達成した自分の姿がはっきりイメージできるのとでは、かくも人の行動は違ってくるのです。「東洋一の歓楽街」と言われる新宿・歌舞伎町という場所に「職場」がありながら、私はきらびやかに輝くネオンの誘惑を一切拒絶しました。「今は遊んでいる場合じゃない」鋼鉄のように硬い意志でした。そして2年が過ぎ、ようやくカットを任されるまで技術が備わった頃、それまでの店長が急遽店を辞めることになったのです。突然の話だったのですが、オーナーは仕方ないといった感じでスタッフ全員を集めると、おもむろにこう切り出したのです。「誰か、店長になりたいヤツはいるか?」私は、すかさず手を挙げました。店長昇格。スタッフは8人。いずれにせよ、長い人生においては、こういう好機と呼べる瞬間がわずかながら巡ってきます。その一瞬一瞬で、自分自身を最大限にアピールしなければ、そのさらに上のステージを目指すことなどできるわけがないのも事実だと思います。ただ、店長になってからはそれまで以上に働きました。ただ働く。休まない。朝から晩まで、店の中の誰よりも体を使う。人をまとめる力も人を育てるノウハウもなかった私には、そうするしかなかったのです。19歳で上京してから、30歳で独立するまでの約10年間。お正月以外は一日も休まず働き通した10年の日々は、こうして幕を開けたのです。
・たまたま女性誌の求人広告で見つけた新宿の美容院。これが、私の転機になりました。一番大きかったのは、理屈ではなく体で、”見本”を見せてくれる先輩たちとの出会いです。その先輩というのは、「一日も休まずに働く」人たちでした。今振り返ってみて、もし彼らと出会っていなかったら、今の私はなかったかもしれないと思っています。
・いろいろと本を読んでみても、成功している人のほとんどは若い頃「休まずに3年働く」という時代を経験しています。多くの人は、能力があるから成功すると思うかもしれませんが、私は能力もさることながら、精神的なタフさが不可欠な要素だとも思います。いざという時に、ぐっと踏ん張って、冷静に次の一手を打つタフな精神力。私はそれを、結果的にですが「休まずに3年間働く」という経験で得ました。この経験は、私にとって一生ものの財産です。私はこう思います。「汗の量は幸せの量」だと。
・これは私の実感ですが、趣味や遊び、家族と会話する時間などがほとんどないほど働いているからこそ、極々たまに、それも短い時間で、趣味や遊びや家族と会話をするとものすごく幸せを感じます。ほとんどの時間を仕事に使っているから、そんなちょっとした余裕が、私にはかけがいのない大切なものであり、大きな幸せを感じられるのです。
・成功している人は、決まって読書家です。世界中を飛び回って、目が回るくらい忙しい人ほどびっくりするくらいの量の本を読んでいます。一般の人はいったいどこに本を読む時間があるのだろう?と疑問を持たれるのですが、要は、本を読む気があるかないかの違いです。言い方を換えれば、読書の価値、本のパワーを知っているのです。読む気になれば本はどこでも読めます。通勤電車の中でも読めるし、風呂場でも読める。寝る前の30分を読書の時間に充ててもいいでしょう。成功している人が、人に追い抜かれないように、さらなる自分のスキルアップのために、寸暇を惜しんで本を読んでいるのです。その現実を前にすれば、本も読まずに成功しようなんて、おこがましい話です。
・私の読書の仕方は一言で言うなら多読です。ひとりの著者に執着せず、いろんな著者のものを読みます。いろいろな成功パターンを引き出しにしまっておくと、難しい決断に迫られた時などに役立ちます。結果がなかなかでない場合などは、徳川家康の生き方を参考にしました。心が折れそうな時、今は”家康パターン”の大器晩成型で行くかと思えば、必要以上に焦らなくて済みます。私が若い人に読書を勧めるのは読書は時間とお金がかからないからです。もしも、誰かから直接教えを請おうと思えば、時間とお金がかかります。そもそも、会いたい人が会ってくれるかどうかも分かりません。けれども、本は1000円程度あれば購入でき、読もうと思えば1日のうちに読み終えられます。成功者の考え方や経験を、もっと言えば、成功者の一生を、1000円と一日で得ることができるのです。これほど安い買い物はありませんし、これほど時間を有効に使えるとはないのです。
・若いスタッフの中には、「どうすれば社長のように成功できますか?」と、ストレートに聞いてくる人もいます。私は自分の経験から、「休みなしで3年間働いたら成功できるよ」とアドバイスします。例えば、このアドバイスをそのまま受け入れて、地道に実践できる人が一番成功する可能性があるのです。事実、私の言葉をそのまま実践して、32歳で年収1億円のフランチャイズオーナーになったY君という優秀な人材がいます。彼は24歳で入社してきましたが、入社早々私に、「どうしたら店長になれますか?」と臆面もなく聞いてきました。すかさず私は、「一日も休まず、そして誰よりも早く店に来ればなれるよ」と答えたのですが、彼はその翌日から、私の言葉通り一日も休ます、その店のスタッフの誰よりも早く来るようになりました。
・私は、いまだにそうですが、特に、経営者として修行中の20代は、「時間は銀行に預けておく」と思って、仕事に打ち込んできました。開店の2時間前には店に出て、掃除をしたり開店の準備をする。店が終わってからはマンションなどにポスティングに走る。家に帰ったらカップラーメンで夕食を済ませて、午前2時までカットの練習をする。すべて勤務時間外のことですから、それで給料が増えるわけではありません。実際にお金はもらってはいないけど、歯を食いしばって働いて銀行に預けた自分の時間が、10年後、20年後、30年後には、大きな利子がついて返ってくるのだと、自分で自分に言い聞かせながら毎日朝早くから夜遅くまで働きました。経営者希望のスタッフにはいつもこう言っています。「店を持ちたいなら、ちゃんと時間を貯金しておかないと。休みの日には休んで、出勤時間ギリギリに来て、終わったら帰って・・・・・なんてやってたら、経営者になんかなれるわけないだろう」と。
・これからビジネスで成功したい、独立して起業したいと思っている方は、ぜひ覚えておいてください。原因と条件を混同してはいけません。悪い結果を招いた原因はすべて自分にあるということを。自分以外の要素はすべて条件なのです。悪い結果という状況を好転させるには、原因である自分を変えるしかないのです。「もっと頑張ろう」とか、「もっとこの分野について勉強しよう」と、自分の中の変化についてだけいつも見つめるようにしていけば必ず結果がついてきます。しかし、条件を原因だと思っている限り、本当は自分が変化しなければいけないことに気がつかないのです。「お金がもっとあれば」「もっといい人材が揃っていれば」「もっと景気がよくなれば」と、どんなに念じたところで、すぐによくなるわけではありません。もちろん好条件にこしたことはありませんが、個人の力で条件を変えるのは本当に難しいのです。けれども自分は、変わる気さえあればすぐに変わることができます。人間、性格はなかなか変わりませんが、考え方や意識は、極端にいえば今すぐにでも変えられるのです。
・では、どの時間帯の努力が、もっとも効率よく成功に結び付くのか?私がお勧めするのが、出社前の朝の2時間です。朝9時から会社が始まるのなら、明日から朝7時に出社する生活を、騙されたと思って1週間続けてみてください。その2時間ですることは、その日の仕事の確認と準備です。その日のタスクに優先順位をつけて、タスクをこなすスケジュールを決める。会議があるなら、資料データなどをよく読み込んで、テーマや問題点をしっかり把握し、いつでも発言できる用意をしておく。その日初めて会う人と打ち合わせの予定があるのなら、ネットなどを活用して相手の情報をできる限り調べておく・・・・。そうした作業を、朝一番にするだけで、驚くほど仕事の効率がアップすることに気がつくはずです。効率がアップするということは、その分時間が余るということですから、一日でこなせる仕事量も当然増えてきます。慣れてくれば、これまで2日がかりだった仕事を1日で終わらせることも十分可能です。
・断言しますが、「ビジネスの7割は人脈」です。どんなに天才だとしても、その才能を生かせる機会や場所(を広げていくシステムの構築)がなければ、絶対にビジネスの世界では成功できません。そして、言わずもがなですが、携帯メールやSNSなどでは本当の人脈を作ることなどできないのです。やり甲斐のある仕事がしたい、成功したいと思うなら、地位のある人や、能力のある人に可愛がってもらえることが重要だという話をしました。可愛がってもらうためには、お酒の誘いは絶対に断ってはいけないのです。これは鉄則です。
・私の経験でお話ししますが、年上の方に、「おっコイツなかなか見所があるな」と思われると、その人は、いろんな知り合いを紹介してくれます。紹介してもらった人に気に入ってもらえると、また新しい人を紹介してもらえます。そうして次から次へと、人脈ルートを開拓していくと、自分と波長の合う人を中心としたネットワークがどんどん広がっていくのです。
・目上の人に可愛がってもらうコツは、実は、女性に気に入られるコツと似ています。それは、「聞き役に徹する」ことです。これは、企業のトップなど社会的地位のある人に共通な特徴なのかもしれませんが、自分が見所があると思った人には、その人がうまくいくようにアドバイスをしたくなるのです。自分の経験から学んだ成功のノウハウを、それはもう一生懸命に話し聞かせてくれます。ま、人によっては自慢話メインの人もいますが、それはご愛嬌です。圧倒的にメリットの方が大きいので我慢してください。
・結局私は、30歳で独立するまでの10年間、文字通り寝る間を惜しみ身を粉にして働き続けました。10年間で丸一日休みを取ったのは、10日間。つまり正月元旦だけです。こんなムチャクチャな働き方ができたのは、まだ私が若かったからです。20代だから可能だったのです。「体力がある」「体が元気」「無理が利く」というメリットは、ビジネスパーソンにとって大きな武器です。そもそも、成功する人と成功できない人の間に、能力やビジネスの才覚など、それほど差はないと思います。もし差がつくとしたら、「ビジネスの才能=能力×時間」という、ビジネスの本質が分かっているかどうかです。人の2倍、3倍の仕事量をこなせば、アッという間に学生時代の順位など逆転します。一生懸命に働く姿を見せることで上司の信頼も得られます。上司の信頼を得られれば責任のある仕事を任されます。そこでまた人の2倍3倍働くことで・・・・・。この繰り返しにより、5年もすれば、スタート地点の自分からは想像もできなかったような自分になることができるのです。当然、実績や周囲の信頼もワンセットでついてきます。自分が大きくなると、私がそうであったように目標も大きくなります。
・汗の量は幸せの量と言いましたが、40歳を過ぎてからの汗は冷や汗にしかならない。40歳までに一度は、最低でも3年間、体がボロボロになるまで働くという経験をしてみてはいかがでしょうか?まったく違う人生が待っているはずです。
・私も、キリストに倣って、部下を厳しく叱るときもそこに愛がなければと思っていますが、キリストでも裏切られるのです。いわゆる裏切りを受けたときも、キリストの足元にも及ばない私なんか裏切られても仕方ないなと思うようにしています。これだけでも、随分と気持ちがラクになります。モヤモヤが後を引く期間も短くなります。それから、これも意識の問題なのですが、孤独を「独りぼっち」とネガティブに捉えるのではなく、「ひとりで考える時間」とポジティブ思考になると、ずっとラクですし、その時間を有意義に使えるようになります。
・「どうしたらお金持ちになれますか?」という質問を受けることがよくあります。お金持ちになることを目標としてきたわけではない私にとって、ある意味とても困った質問なのですが、そんな時に私は次のように答えるようにしています。「人に好かれれば、お金は寄ってきますよ。協力者の数は年収に比例します」と。そしてこう続けます。「年収1000万円の人には、協力者が10人。年収1億円の人には協力者が100人、年収10億円の人には協力者が1000人いる。協力者の年収は、少なくとも1000万円以上、理想を言えば、年収1億円以上の協力者が増えていくといいですね。だいたい、そんなイメージです」
・恋愛も同じです。「キミを命懸けで守る!」という本気が相手に伝われば、必ずその女性は、あなたのことを好きになります。なぜなら、命懸けで恋愛している男性など、ほとんどいないからです。純粋な愛に命を懸けられる素晴らしい男性を放っておくほど、世の女性たちの目は節穴ではありません。命を懸けて女性を愛する男性は、ライバルたちに圧倒的な差をつけることができるのです。命懸けの精神は、恋愛シーンでも男性を勝者に導くのです。
・うまくかない時こそ、商売の基本に立ち戻るべきです。私は、サービス業の原点は掃除だと考えています。一般の方だって、自宅に客を招く時は家の中を掃除して、少しでもキレイな状態で訪ねてきた客人をもてなそうと考えます。サービス業を営む店が、ろくに店の掃除をしないで「なんで最近お客さんが増えないのかなぁ」なんて考える方がおかしいのです。常に店をキレイに保ち、お客様を大切にしようという姿勢を表わすことは、どんなサービスを提供するか以前の問題です。掃除のスタートは入口、玄関からです。中からキレイにしていくのではなく、お客様を迎え入れる表からキレイにしていくことが掃除の基本です。それも、自分の店の前だけキレイにするのではなく、「店の前の道の1キロ圏内をキレイにするつもりでやれ」と指示しています。次に重要なのがトイレ掃除です。トイレが汚い店はそれだけで失格です。
・「人は、最終的には他人のためにしか頑張れない」ということです。他人のために頑張った人が、結果的に、成功者の名簿に名を連ねているというだけの話です。自分のためにしか頑張れない人が成功できない最大の根拠は、人が離れていくということです。「自分だけのため」という浅ましい意識は、遅かれ早かれ必ず周囲に見抜かれてしまうのです。
<目次>
まえがき 「ヘアサロン業界の風雲児」と呼ばれて
序章 上京前夜(~19歳) ヤンキーあがり ~「夢は社長」の原点
1 たとえ「ヤンキー」でも中途半端にやるな
2 「使われる人間」にはなりたくない
3 「要領のいい怠け者」という自覚
4 「成りあがり」から受け取ったメッセージ
5 上京は「目覚まし時計」と「10万円」
第1章 修行時代(20~30歳/年収150~420万円) 歌舞伎町の美容院 ~タコ部屋時代の無休生活
6 自分を最大限にアピールする好機
7 汗の量は幸せの量
8 ”頑張る”の基準は「石の上にも3年」
9 夢と目標の違い
10 エンジンをターボ仕様に変える読書術
11 若い頃は、自分の考えなんか持つな
12 成功者は時間を銀行に預けている
13 情熱を伝えろ
14 自分が「原因」になれ
15 出勤前の朝の2時間が勝負
16 「誘われたら断らない」は鉄則
17 35歳までは「体力勝負」
第2章 独立(31~36歳/年収280~840万円)わずか8席の個人店からのスタート~独立、そして、いきなりの挫折
18 「個人店」の限界
19 辞めていく若いスタッフ
20 ビニール傘を買うくらいならゴミ袋を被る
21 「ギネス記録」張りのチラシ配り
22 自分に懸ける勇気を持て
23 目指すは信長と秀吉と家康を足して3で割った人間
24 女、酒、賭け事におぼれるな
25 コンプレックスをエネルギーに変える
26 「主演 自分」の映画のシナリオを描く
27 人を楽しませる酒を飲め
第3章 挑戦(37~40歳/年収840~1750万円)「無謀」な賭け~「大型店」「FC制」という新しいビジネスモデル
28 「大型店」「フランチャイズ」への挑戦
29 人生を「ミステリーツアー」にしない
30 ○か×かの繰り返しをずっと続ける
31 成功グラフは必ず「右肩波上がり」
32 Cランク人間はすごい”人財”に育つ
33 自分で決められないことは、他人に決めてもらえばいい
34 裏切りに強くなれ
35 言葉を管理しろ
36 年収は協力者の数に比例する
37 上には上がいる、下には下がいる
38 他人より、たった1%脳を多く使えれば成功できる
第4章 飛躍(41~49歳/年収1800~4億円)「フェラーリ」のような”人材”育成~10年で100人の経営者を育てる
39 「航空母艦式」出店戦略
40 フェラーリは戦国武将の鎧と同じ
41 「背水の陣」に自らを追い込む
42 移動距離が人を成功させる
43 働き過ぎでなく、「働かされ過ぎ」だから疲れる
44 五感を磨いた人間だけが、第六感が働くようになる
45 出る杭は引っこ抜く
46 攻撃の中にしか守りはない
47 五分五分以上の勝率なら、全部勝負する
48 留まるな! 変化しろ!
49 常に数字で考える
50 いかに自分を追い詰められるか
第5章 これから(50歳/年収2億円)「100年に一度の不況」を迎えて~サービスの原点は掃除
51 失敗も、組織には大切なケーススタディ
52 サービスの原点は掃除
53 1分の価値を知っているのが超一流
54 仕事を続けられることが、頑張ってきた自分への「ご褒美」
55 人は他人のためにしか頑張れない
面白かった本まとめ(2010年上半期)
<今日の独り言>
またもや大宮の鉄道博物館に6歳の息子と行ってきました。今回は緑の窓口業務を体験です。お客様と駅員の両方を体験し、うまく発券することができました。記念に切符をもらえるのもうれしいですね。想像以上に楽しそうでした^_^)