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ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

教育の広場、第269号、マニフェスト素案(5、産業活性化)

2007年03月23日 | 政治関係
教育の広場、第269号、マニフェスト素案(5、産業活性化)

 マニフェスト素案にある産業活性化案には別に問題はないと思い
ます。少し付け足したい事があるだけです。

 それは「産業活性化」と言う程のことでもないのですが、北区や
天竜区の農山村のお年寄り支援です(もちろん若い方や大規模に農
業をしている方でもこの運動の趣旨に賛成して下さるなら拒むもの
ではありません)。

 それは、前にも書きましたが、月10万円以下の収入で生活してい
る人にとっては少しの収入でもありがたいということであり、それ
が生き甲斐になり、よってもって健康生活の維持に役立ち、従って
介護とか医療とかの費用を軽減することにも役立つということなの
です。

 ではどうやってそういう方々の仕事を作るのか。

 皆さんは『暮らしの手帖』の別冊に「誠実な食品」というのがあ
るのをご存じですか。それは2001年版と2006年版との2回出ていま
す。いずれも市立図書館にありますし、2006年版は今でも買えます
( 780円)。

 ここでは文字通り「誠実な食品」を作り扱っている店が紹介され
ています。その一部は磯部晶策氏の提唱する「誠実な食品の理念」
(磯部理念。安全で安心してたべられること、ごまかしのないこと
、味のよいこと、品質に応じた買いやすい価格)を実践している人
達で、これは山形県に多いようです(「さらど協同組合」で検索す
ると一応の事は分かると思います)。

 どの店の物も通信販売で買えます。食べたことのない方には一度
試食してみることをお勧めします。決して高くありません。

 しかし、残念ながら、ここで紹介されている店の中に浜松の店は
1つもありません。近所の知人で立派な農業をしている人もいます
から、浜松にもそういう「誠実な食品」を作っている人はいるので
すが、やはりこういう雑誌に載らないのは寂しいです。

 私の提案したいのは、浜松にこの磯部理念の運動に加わる店を作
る(募集する)ことです。そして、その店にこのお年寄りの作る農
産物を適正な値段で、全量引き取ってもらうのです。

 もちろんそのためには条件があります。その農産物はこの運動の
理念に合致した物であることです。しかし、それは難しい事ではあ
りません。なぜなら、その条件とは、お年寄りがかつて自家用に作
っていた物とほとんど同じだからです。少しマネージャーの指導を
受けて、磯部理念に合致させれば好いだけです。

 しかも、浜松には畑懐さん(これは屋号で「はふう」と読みます
。会社名は浜名農園)のように日本の在来種を扱っている種屋もあ
るのです。

 ではその誠実屋はどこでそれを売るのか、です。

 ネットによる通信販売は当然ですが、基本的にはとぴあ浜松農協
のファーマーズ・マーケットの1画に店を作らせてもらうといいと
思います。そうそう、こういう事は事前にとぴあと話し合って、円
満に進める必要があります。

 市内各地の総合事務所や区役所とか使われなくなった教室とかに
受け付けを作って、予約を受け付けてもいいと思います。

 駅前には大丸が出店してくれるそうですので、そこでも扱っても
らえるとありがたいです。山形市ではしにせ百貨店大沼が応援して
います。応援と言っても、犠牲を払っているわけではありません。
きちんと商業的に成り立っているのです。

 こういう事は結局はリーダーの力量による部分が大きいと思いま
す。ではそれはどうするのか。

 まず、誠実屋自身はやる気のある商店の人がするわけですから、
そちらに任せればいいわけです。

 磯部理念の人々は何か事業組合を作っているようですから、それ
に入れてもらって指導を受ける必要はあります。こちらでも誠実屋
の数は増えていくと考えていますから、みなで定期的に研鑽会を開
いて切磋琢磨するといいでしょう。

 問題は、農山村の現地でお年寄りを指導し、面倒を見るマネージ
ャーです。農産物の集荷なども担う必要があるでしょう。

 これは行政サポーターなどのボランティア的な方の力を借りると
いいと思います。つまり役場も協力する必要があるということです


 この食べ物が市内で広まれば、市民の健康が増進して健康保険財
政の健全化に寄与するでしょう。

 いや、金の問題以上に、美味しくて安全な食べ物を日常的に食べ
られて、市民の生活がそれだけ楽しくなるでしょう。つまり我々の
スローガンである「元気で楽しい浜松」になるのです。

 (私は今後の文章ではこの運動を「誠実な食品運動」と呼ぶこと
にします)


教育の広場、第268号、マニフェスト素案(4・教育日本1)

2007年03月22日 | 政治関係
教育の広場、第268号、マニフェスト素案(4・教育日本1)

  No.1 と言うならば、情報公開 No.1 より「教育日本1」の方が
市民の求めるものだと思います。康友さんももちろんこれを目指し
ていると思いますので、それを前提した上で、これを実現する具体
的な方法を考えましょう。

 まず、日本1とか言うことを考えるには基準が必要です。昨今、
いろいろな「改革」が伝えられています。浜松市はどの改革と方向
を同じくするのか、それを確認することが先決です。その上で、そ
の方向のトップを追い越すことを目指すことになるわけです。

 これを考えるためには、教育改革の根本的な方向は2種類あると
いうことを確認する必要があります。

 1つは、学校(校長や教師)や生徒の間に競争原理を導入してそ
れを梃子に教育の質の向上をはかろうとするものです。東京都の品
川区の改革がその代表例です。品川区ではいち早く「学校選択制」
を導入しました。この流れはどんどん強まっています。浜松市でも
一部はこれが導入さています。

 もう1つは、教師の教える喜びや生徒の学ぶ喜びを原動力にして
、それを刺激し、支えるような施策で結果を出そうとするものです
。これで有名なのが愛知県犬山市です。

 私は犬山市の方向こそが正しい道だと信ずる者です。

 するとまず犬山市に学ばなければならないことになりますが、具
体的には犬山市はどういう事をしているのでしょうか。それは少人
数授業(学級)と副教材作りが目に見えるものです。目に見えない
方法としては「学び合い」もあります(詳しい事を知りたい方は、
犬山市教育委員会のホームページの「教育長の言葉」をご覧になる
ことをお勧めします。瀬見井久教育長が中日新聞に載せたものです
)。

 では、犬山市のこのような教育はどうして実現したのでしょうか
。それは教育長を初めとする教育委員が「やる気と見識と指導力」
のある人だからです。換言すれば、市長が適任者を教育委員に任命
したからです。

 しかるに、康友さんの「素案」を見ますと、「スクールサポータ
ー」とか「民間人校長」とか「教師塾」といった言葉が並んでいま
す。しかし、教育委員の人事については何も書いてありません。

 改めて言うまでもなく、教育行政の具体的施策を考えて実行する
のは教育委員会の仕事であって、市長の仕事ではありません。です
から、本当は、市長候補者は、「やる気と見識と指導力のある教育
委員会を作り、それに全面協力して、浜松の教育を日本1にします
」とだけ言えば好いのだと思います。

 ですから、上の具体的な方策は、その教育委員の人事についての
基準を示すという意味に理解した場合にだけ、肯定できるものだと
思います。

 そこで、浜松市の教育の方向を考える手掛かりとしてこれらの方
策を考えてみましょう。

 まず、民間人校長です。これは悪くはありませんが、限界がある
と思います。危険もあります。どの職場でもそうでしょうが、学校
でも素人がいきなりトップになってうまくやっていける程甘いもの
ではないということです。

 民間人校長で自殺に追い込まれた人もいます。今、評判の東京都
杉並区の藤原和弘さんは民間人ですが、校長に成る前に教科書を作
り、教育委員をしています。

 それに、全部の校長を民間出身者にするほど適任者がいるとは思
えません。そんな事は誰も考えていないでしょう。藤原さんも任期
は5年間です。その後は、どうなるのでしょうか。長期的に続けら
れる事を考えなければ無責任です。

 それに、藤原さんの和田中学校のホームページと杉並区の他の中
学校のホームページとを好く比べてみて下さい。1つの学校だけ改
革すればいいというものではないと思います。

 それよりは犬山市のように「全ての学校を良くする」という方針
の方が正しいと思います。

 次にスクールサポーターです。これも悪くはありませんが、謝礼
はどのくらいを考えているのでしょうか。先に論じました行政サポ
ーターのような形なら、一応は可能でしょう。しかし、長続きする
か、気になるところです。非常勤講師ならワーキングプアを生み出
すことになりますから、賛成できません。

 最後に「教師塾」です。これは康友さんの友達の杉並区長の考え
を採用したのでしょう。入り口にだけ関門を設けて、結果責任は問
わないというのが、生徒についても教師についても日本の学校のや
り方です。これを変えて、結果責任を問うたり、教師になってから
の勉強を応援する方が正しいと思います。


教育の広場、第267号、マニフェスト素案(3、情報公開 No.1 )

2007年03月21日 | 政治関係
教育の広場、第267号、マニフェスト素案(3、情報公開 No.1 )

 康友さんの「素案」のトップに「情報公開 No.1 」というのがあ
ります。もちろん誰も反対しないでしょう。ぜひそうあってほしい
ものです。

 しかし、今は、「裏金」と情報「非」公開で悪名の高い「石ジョ
ンイル」独裁政権でも「情報公開」を口にする時代です。「情報公
開 No.1 」というだけではその保障になりません。

 「情報公開 No.1 」を実現する具体的な方法について案を出しあ
いましょう。

 第1は、基準を定めることです。この4月から病院の情報公開の
基準が実行されるそうです。ですから、市役所と学校などについて
も情報公開すべき事項を決めて、発表し、守らせるようにすること
です。

 学校のホームページの公開事項については既に私見を発表してあ
りますので、それをここに箇条書きにします。

      学校のホームページに載せるべき事項

1、学校の頁
 (1) 校則
 (2) 歴史
 (3) 校歌
 (4) 行事予定
 (5) 時間割
 (6) メールアドレス
 (7) 回答の原則
  (外部からの質問や意見に対する対応の原則)

2、校長の頁
 (1) 写真
 (2) 職歴
 (3) 業績(研究業績、その他の業績。その内容の概要)
 (4) 学校経営方針(根本理念、具体策)か年次教書
   自校の現状をどう捉えているか
   今年度はどういう手を打ってそれをどう変えるか
   前年度の活動報告と結果
 (5) 週間活動報告(職員会議、校長会の報告も含む)
   (これはブログにしてコメントを受け付けること)
 (6) 入学式、卒業式、始業式、終了式での挨拶
 (7) 朝礼での話
 (8) 所感
  (読書や社会的な出来事などに触れての所感)

3、教頭の頁
 (1) 職歴
 (2) 業績(研究業績、その他の業績。その内容の概要)
 (3) 週間活動報告
 (4) 所感

4、教諭の頁(校長と教頭以外の職員全員)
 (1) 職歴
 (2) 業績(研究業績、その他の業績。その内容の概要)
 (3) 現在の研究状況(テーマ、所属研究会等)
 (4) 授業の記録と予定
 (5) 学級通信や教科通信

5、各学級の頁
6、各部活の頁

 なお、頁毎の更新日を必ず入れること。

   説明

現在の学校の情報公開の特徴は「生徒の活動の光の部分だけを報
じて、影の部分を隠す」ということです。又特に「教職員の活動の
実態を公開しない」ということです。換言すれば、全体的真実を隠
すために部分的事実を発表するということです。

 この項目で特に大切な点は、「校長の週間活動報告」です。これ
をすることによって校長自身が自分の活動を反省する機会が得られ
ます。又、これを発表することで、事実上の新聞になります。住民
は知らない事には関心を持ちません。知れば関心を持ちます。

 これは、市役所のホームページについても同じ事が言えると思い
ます。つまり市長はもちろん、その他「長」と名の付く者は(課長
以下はともかく、部長までは)みな、「週間活動報告」をブログで
発表するように義務づけるべきだと思います。

 第2に、市役所の側の体制としては、広報担当者を一元化するこ
とです。聞くところによると、広報公聴課と情報政策課とに分かれ
ていて、広報誌とメルマガは前者の担当で、ホームページは後者の
担当だとか。これでは困ります。

 それにその一元化した広報担当のトップが問題です。実績のある
民間人をトップに据えるとか、「行政サポーター」に任せるとかの
思い切った手を打たないと「情報公開 No.1 」は難しいでしょう。

 第3に、監視するオンブズも整備するべきです。情報公開を監視
する「行政サポーター」グループを作るべきでしょう。

 又、例えば、浜松市立高校の社会科の授業の中にオンブズ講座を
作って必修にするとかも面白いでしょう。日本の社会科教育は現実
離れしすぎていますから、ここから改善していきましょう。


教育の広場、第266号、マニフェスト素案(2、行政サポーター)

2007年03月20日 | 政治関係
教育の広場、第266号、マニフェスト素案(2、行政サポーター)

 康友マニフェストを見ますと、「地域人づくり大学」というのが
あります。なぜ、どういう「大学」なのかは今は問わないとします
。その目的は「行政が行ってきたサービスをNPOや市民が担う」
となっています。

 なぜこれを提唱したのでしょうか。それはやはり通常の職員を使
うと給与が高すぎるからだと思います。「公務員の給与は2割下げ
て初めて民間並になる」という発言が多くの識者からなされていま
す。ですから、職員の給与を民間並にすれば、現在の給与総額でも
今の 1.25 倍の職員を雇える計算になります。

 浜松市役所の職員数が5600人だとしますと、同じ予算で実に7000
人も雇えることになります。しかし、給与引き下げは難しいでしょ
う。そこで、民間委託とか民営化でもない第3の方法として「NP
Oや市民」を考えたのでしょう。

 では康友さんはこれらのNPOや市民にはどの程度の報酬を払う
つもりなのでしょうか。これが書いてありません。これではマニフ
ェストとして不十分です。世の中はお金で動いているのです。

 埼玉県志木市は行政サポーターなどによる行政改革で知られてい
ます。今や多くの「行政サービス」を行政サポーターがこなしてい
るそうです。これを導入した前の市長は「いずれ職員をなくすこと
も出来る」などと言っていました。それはともかく、その時給は 7
00円です(週2~3日勤務が多いようです。この時給はサポーター
自身が決めたものです)。

 これは何を意味しているでしょうか。「ボランティアをする気は
あるけれど、持ち出しは困る」という人が多いということだと思い
ます。

 私もこの「行政サポーター」は真似るべきだと思います。図書館
の仕事とか、福祉関係とか、「行政サポーター」でカバーできる(
カバーすべき)仕事はかなりあると思います(実際、浜松市の図書
館は休館日が多すぎます)。

 同時に、時給 700円で週に2、3日ということは、「生活のため
の収入源は別にある」ということを意味していると思います。する
と、NPOなどはこれとは違う範疇で考える必要も出てきます。少
なくとも、「NPOや市民」と一括しない方が現実に合っているで
しょう。

 外国のNPOは「仕事として」成り立っているものが多いと聞き
ます。つまり最近有名になってきた「社会的起業」の1種なのです
。しかし、日本のNPOはそこまって行っておらず、収入面で「仕
事」までは行っていないのが現実です。

 行政がワーキングプーアを生み出さないためにも、NPOに代行
してもらうことは慎重であるべきだと思います。

 私は、教育改革は愛知県犬山市のそれが正道だと思う者ですが、
その少人数授業は60人余りの非常勤講師に支えられています。しか
るに、その日給は1万2000円(年収 216万円)です。

 犬山市の教育で賛成できない最大の点がこれです。これではワー
キングプアです。年間を通して拘束しておいてこの年俸は不当で
す。

 というわけで、NPOや非常勤職員は再考するとして、「行政サ
ポーターの導入」が現実的で大いに有効だと思います。

 ついでに、シルバーボランティアについて調査してほしいと思い
ます。道路の草刈りをしているお年寄りの「来年度から仕事が減る
」といった話を又聞きしたからです。独自に調べようとしたのです
が、できませんでした。康友さんはこれを調べて、「合併前の仕事
量と謝礼は保障する」ということを言うべきだと思います。

 それは、少なくないお年寄りが月収10万円以下で生活しているら
しいからです。極端な方では6万数千円の年金だけという人もかな
りいるようです。この人達にとっては月1万円の仕事でも貴重なの
です。

 康友ホームページの「投票の結果」を見ますと、「くらし」に関
心の高いことが分かります。生協も、1割引の日には沢山の客で混
み合います。この現実をしっかりと受け止めるのが本当の市長だと
思います。


教育の広場、第265号、美術行政について

2007年03月19日 | 政治関係
教育の広場、第265号、美術行政について

 浜松市は音楽に比べて美術行政が弱いという不満が関係者から寄
せられているようです。それを意識してでしょう、北脇さんは新美
術館を考えているようです。それは新巨大美術館になるでしょう。
我々はそれに反対するべきでしょうが、代案を出さないと無責任だ
と思います。

 先日の朝日紙によりますと、今や巨大美術館の時代で、その巨大
さを争うような所があるそうです。これに加わりますと、終わりが
ないと思いますし、浜松市では勝ち味はないと思います。

 ではどうするか。

 まず、目的から考えましょう。美術行政の目的は市民の美術鑑賞
や美術力の向上によって市民の文化生活、ひいては生活全般の質の
向上に資することでしょう。

 するとこの目的を達成するのには必ずしも巨大美術館を作らなく
ても好いわけです。

 私案は、インフラとしての光ブロードバンド網の完備と優秀な美
術教師や学芸員の確保です。

 前者について言いますと、NTT東西は2010年までに「光」を
3000万世帯にする予定だと先日読みました。すると、浜松市として
はそれに予算を上乗せして、天竜区や北区の全域が「光」の恩恵に
浴するようにすることです(ADSLすら来ていない所があるらしいが
、それの是正は前提。当分はこれだけでも好い)。

 後者について言いますと、現在も美術教師はいるでしょうし、美
術系の市民サークルもあるようですが、その教師や指導者のレベル
はどうなのでしょうか。又、報酬は適切なのでしょうか(教師の給
与は十分でしょうが、雑務が多すぎると思います)。

 この2つの条件を整えれば、学校での美術の授業の質を高めると
同時に、市民の美術鑑賞や創作の指導も質量共に充実すると思いま
す。

 独自の番組を作れば、ハイビジョン映像を使って、大画面で説明
するようなこともできるでしょう。市民は好きな時に好きなものを
「光」を通して見ることができます。

 もちろん実地指導もしてもらいます。

 市民の美術展覧会もネット上で行う案も考えられます。作品(動
画でも好い)を載せて自分で説明文も付ける。学芸員たちがコメン
トをする。一般の人も感想を書き込む。こういった事の出来るのは
ネットならではだと思います。

 今の浜松市美術館は中途半端ですが、あの公園の中で大きく建て
替えるのは反対です。そのままでこのような活動の1つの中心にす
るのが適当だと思います。

 最後に、これは私としては市全体の活性化策(芝居の街構想、誠
実な食品の街運動)と結び付けて考えているのですが、それはいず
れ又発言します。

  (これも或るブログへのコメントです)

PS・その後、「壁画」ということを考えました。公共の建物の壁
  で、絵を描いても好い所に、ブロの卵とかプロになって日の浅
  い人とかに絵を描いてもらうのです。そういう人達にチャンス
  を与えるのです。


教育の広場、第264号、マニフェスト素案(その1、幹部人事)

2007年03月18日 | 政治関係
教育の広場、第264号、マニフェスト素案(その1、幹部人事)

 マニフェストの素案が康友さんのホームページに発表されていま
す。これについて我々支持者は大いに議論するべきだと思います。

 まず確認したい事は、産業政策としてそこにある「市長自身が市
内外の企業を回る」という項目です。これは康友さんの得意な分野
でもあるからでしょう。具体的な政策だと思います。ぜひ実行して
ほしいと思います。

 さて、これを確認した上でそれ以外の項目について考えていくこ
とにしましょう。

 第1回としては「職員パワーを引き出す」という点を考えたいと
思います。もちろんこの事自体には誰も異存ないと思います。政策
も市役所も「人」で成り立っているのですから。問題はその具体的
な方法です。

 そのためには、なぜこのような事を言う必要があるのかと考えて
みるといいと思います。それはもちろん、現在、職員の潜在的なパ
ワーが十分に引き出されていないと考えられるからです。私もそう
思います。

 では、なぜそれは引き出されていないのでしょうか。北脇市長が
引き出さないからでしょうか。そうとも言えますが、直接的には部
長とかの上司に「引き出す能力」つまりリーダーシップがないから
だと思います。

 市役所のような大きな組織になりますと、トップたる市長が直接
、平の職員を指導するのではありません。部長を通し、課長を通し
て、それは行われるのです。ですから、市長が職員パワーを十分に
引き出していないとするならば、それは幹部人事が間違っているか
らだということになります。

 そして、実際にそうだと思います。例えば、私は引佐町に住んで
いますが、引佐町の住民で総合事務所長の名前(市川さん)を知っ
ている人が何割いるでしょうか。2割以下だと思います。それほど
市川さんの存在感はないのです。

 かつて独立した町だった時は、情けない町長でしたが、それでも
名前くらいは皆知っていました。今は、町のトップの名前さえ知ら
れていないのです。

 教育でも同じです。平の教諭のパワーが引き出されていないのは
、「順送り人事」で校長になった人が「生きた屍」だからであり、
それを指導すべき土屋教育長も「消化試合」をしているからです。
そして、その土屋教育長を北脇市長が支持しているからです。

 すると、康友さんが「職員パワーを引き出す」と言うならば、幹
部人事をどうするかを言わなければ具体的ではないとなります。

 特に重要な幹部は以下の通りだと思います。
 特別職では、教育委員(特に教育長)と監査委員(特に常勤監査
委員)です。
 一般職では、区長、総合事務所長、部長です。

 康友さんはこれらの人事をどうするつもりなのでしょうか。これ
らの人事で、役所の「順送り人事」を追認するならば北脇市政と何
ら変わりないことになります。ぜひ独自の人事をしてほしいと思い
ますが、それは日頃から考えてないと難しいと思います。

 以前、「なぜ北脇市長は変わったのか」に書きましたように、自
分の案がなければ幹部職員の担ぐ神輿に乗るしかないのです。何も
しないという選択肢はないからです。

 又、役所の人事では評価が適切に行われていないと言われていま
す。私もそう思います。いったんその地位についた人でも、仕事ぶ
りを見て、場合によっては交代させるような新しい人事方式を実行
してほしいと思います。

 公募制とか報酬を成果主義にするとか、いろいろあると思います
。これ以上詳しい事は後にして、とにかくこれが重要な問題だと思
います。

 経営コンサルタントをしていた康友さんの事ですから、こういっ
た事は十分に理解していると思います。ぜひ抜かりない準備をして
、市長になってから、あせらずに新しい人事を発表し、新しい評価
方式や給与方式を採用してほしいと思います。

 そのためには人事部長に民間人を抜擢するという手もあるかと思
います。

  (これも或るブログへのコメントです)


教育の広場、第263号、地方政治の3条件

2007年03月17日 | 政治関係
教育の広場、第263号、地方政治の3条件

 この度、Aさんたちが「浜松・日本未来研究会」を立ち上げたそ
うです。立派なお仕事だと思います。この際、地方政治だけでなく
、一般に政治の条件というものを考えてみました。それは3つある
と思います。

 まず、政治は何かの政策を実行するものです。しかるにその政策
立案が事実上官僚に任されています。わが浜松市長の北脇さんを含
めて、首長の多くは自分で政策を考える能力がなく、幹部職員に丸
投げしています。

 職員は自分たちの仕事と予算の確保を第1目標として、「適当な
」政策を提言します。首長はそれを受け入れます。議会も役所とつ
るんでいますから、それを承認します。こうして、市民不在の政策
が実行されていくのです。

 ですから、その政策について自分たちで研究して提言しようとい
う試みは評価するべきだと思います。

 しかし、政策提言はどんなに立派なものでも、それだけで実行さ
れるわけではありません。議会を通らなければならないのです。し
かるに、その議会を構成している議員の大多数が「生きた屍」であ
り、自分の地位を守ることだけに執心しているのです。

 静岡県でも湖西市とか熱海市とか、改革の情熱に燃えた市長が誕
生しましたが、議会対策で手こずっています。

 従って、政治を変えようと思うならば、適材を生み出し、その人
が議員になれるようにしなければならないということになります。
実に松下政経塾はこれをしてきたのです。

 かつて私は論じた事があるのですが、今の日本にもし松下政経塾
がなかったら、国会を初めとする日本の政治風景はどんなに貧しい
ものになっていたことでしょう。

 地方議会に適材が進出しやすくするためには、議会のあり方を変
えることも役立つでしょう。分かりやすく言えば、議会の開催を週
日の夕方以降にするとか、土日にするとかして、サラリーマンが退
職しないで議員を勤められるようにすることが大切です。

 その時には議員の給与も今の半分くらいにし、しかるべき政務調
査費を出すべきだと思います(ヨーロッパではこうなっている国も
あるようです)。

 最後の条件は政策の実行を見守ることになります。つまり、情報
の公開であり、公務員や議員の活動を監視するオンブズ活動の確立
です。

 日本では残念ながら、まだオンブズが十分に認識さておらず、そ
れに携わる人が少なすぎます。しかし、退職者たちが「議員の通信
簿」をつける活動をして、だらけた議会を活性化させ、選挙で2人
の落選者を出したという神奈川県相模原市の例も報告されています


 公務員の活動を監視する様々な活動が展開されるべきです。

 以上のように、政治を改革するには、政策提言、議員適任者の養
成、公務員の監視、の3つが必要ということになります。

 最後に、この3条件の特徴というか性格を考えてみましょう。

 1番目の政策提言は調査研究能力を必要とするだけでなく、創造
力(想像力)も必要でしょう。本当のシンクタンクならお金もかか
るでしょう。

 2番目の議員適任者の養成は最も根本的な対策だと思います。適
任者がいても選挙に出ようという気にならないのが今の日本の状況
です。特に、地方政界ではそうです。そのために議会がなかなかま
ともにならないのです。

 それに、この議員適任者の養成はお金がかかるでしょう。松下政
経塾は松下さんの寄付した株の配当などで賄っているとか聞いてい
ます。

 3番目の行政や議員を監視する活動はかなり即効性があると思い
ますが、徹底的にやるには人手がかかると思います。

 しかし、ネットという手軽な手段が与えられた現代では、市民が
取りつきやすい方法ではあると思います。

 どんな事にも困難は伴うものですが、工夫をしてそれを乗り切り
、多くの市民が自分に合った形でこれらの活動に参加してゆくなら
ば、公正で住みよい社会になっていくと思います。

 現に我々がこのようにネットで議論をしている事自体も、そうい
う活動の1部になっていると思います。

  (これも或るブログへのコメントです)


教育の広場、第261号、20代さんへ

2007年03月11日 | 政治関係
教育の広場、第261号、20代さんへ

 私の質問に答えて下さってありがとうございます。

 解答1について。

 康友さんに出馬を「強く働きかけた」のは何も鈴木修さんだけで
はありません。我々無名の市民も沢山、熱心に働きかけました。で
すから、あなたの挙げている事実は「スズキ色が強すぎる」という
判断の根拠にはならないと思います。物事の判断では関連した事実
の全体を見るということが大切だと思います。

 北脇さんは自民党と公明党に支持を依頼しました。これをどう思
いますか。社会人ならば、依頼した場合と、働きかけられた場合と
では、影響の受け方が大きく違うことは御存知だろうと思います。

 自分の応援する人を組織的だろうと個人的だろうと応援するのは
当然で、それが違法な手段を使っていない限り、どうということも
ないと思います。又、鈴木修さん以外の人達も多数、動いています
から、「スズキ色が強すぎる」ということにはならないと思いま
す。

 解答2について。

 あなたの投票態度は一見したところではもっともらしく見えます
が、好く考えてみると必ずしも当然ではないと思います。

 まず、普遍的な原理として、人を判断するにはその人の言葉によ
るのではなく行動によるべきだ、という原則があります。マニフェ
ストは1つの手掛かりにすぎないと思います。

 しかも、今回の選挙では、一方は現職であり、他方は新人なので
す。この場合は、まず、現職の実績をどう評価するかから出発する
べきだと思います。

 それと関連しますが、あなたは市長や教育長や学校長や役所の課
に質問や意見を送って返事をもらったことはないのですか。こうい
う事をしてみないと、相手の本当の姿は分からないと思います。

 行財政改革推進審議会の委員の方々も、自分たちの意見に対する
市長の対応で市長に愛想を尽かしたのだと思います。

 科学の実験では、実験対象に何らかの働きかけをしてみて、その
反応を観察してデータを集め、それを手掛かりにして対象の形質な
どを考えていきますが、社会的な事柄でも同じだと思います。

 私は浜松市民になってからのこの1年半余りの間に市長、教育長
などに数十回の質問をし、意見を言いました。受け入れられた事も
少しあります。例えば、市のホームページに「教育委員会」という
文字があり、これをクリックすると、該当ホームページが出てきま
す。このようになったのは私の要求によるものです。

 しかし、「市民への約束」に反していかにも役人的な回答でごま
かされた事もあります。例えば、職員の活動を市民の立場から監査
するべき監査委員のトップである常勤監査委員は古橋さんという人
です。この人は元職員です。そこで、「これは八百長ではないか」
と質問したところ、「意見として伺っておきます」という返事でし
た。

 他のことは、私の gooブログ「浜松・静岡・日本」にみな発表し
てありますから、興味があるならそれを見てください。

 あなたの真面目な姿勢を疑うわけではありませんが、主体的に市
政にかかわる態度としては物足りないと思います。このブログでも
自分の「提案」を出してみたらどうですか。

 他人の働きかけを問題にするのではなく、あなた自身がもう少し
能動的に働きかける市民になったらどうですか。われわれ大衆が動
いたら、どんな個人の力よりも大きな影響力を発揮すると思います


 (これは或るブログでの議論です。20代さんが、鈴木康友立
候補予定者の側では、スズキ会長の影が強すぎるという趣旨の発言
をしたことに端を発しました議論です)



教育の広場、第259号、提案5・元気で楽しい浜松を

2007年03月07日 | 政治関係
教育の広場、第259号、提案5・元気で楽しい浜松を

 康友さんの記事の中の最後の方に「元気な浜松」という句があり
ます。先日、当選した北橋北九州市長も「元気な北九州市」と言っ
ていましたし、同じく当選した愛知県知事の神田氏は「元気で活力
ある愛知県」と言っていました。

 この句は当たり前になっているようですが、私はこれに対してあ
えて、「元気で楽しい浜松を」という言葉を我々康友派の標語とし
てを提案したいと思います。

 では、「元気で楽しい浜松」と「元気な浜松」とではどう違うで
しょうか。

 まず第1に、「元気な街」という言葉を「経済力のある街」とい
う意味に取って考えます。すると、元気な経済と楽しい生活のどち
らが本当の目的かという問題が出てきます。やはり楽しい生活の方
が目的だと思います。経済は生活のための手段だと思います。

 これを間違えて、経済を自己目的にしている人もいますが、それ
は我々の目指すものではないと思います。

 第2に、「元気な街」という言葉の中には「楽しい街」という意
味も含まれているという反論もあると思います。しかし、それは部
分的に言えることで、生活の楽しさと経済的な力は、関係はあるが
必ずしも正比例していないと思います。

 これは個人の場合で考えると簡単に分かると思います。

 金持ちだがつまらない人は沢山いると思います。たしかに借金で
首が回らない状態では楽しい生活はできないでしょうから、最低で
も経済的に安定している必要はあるでしょう。ですから、経済は前
提ではあると思います。

 クルマでも、性能のいいクルマと楽しいクルマとは必ずしも一致
しないと思います。故障ばかりしているクルマは楽しくないですが
、「故障さえしなければ楽しい」とも言えないと思います。

 国や県や市にとっての財政の健全性はあらゆる施策の前提ですか
ら、その重要性は個人やクルマの場合とは比較にならないでしょう
が、それでもやはり経済力がありさえすればよいとは言えないと思
います。

 又、楽しい施策で楽しい街にすることで経済が活性化するという
面もあると思います。

 最後に、北脇市政は「つまらない市政」で「つまらない浜松」を
作ってくれたと思います。それに対する対比を鮮明に出す点でも「
元気で楽しい浜松」と言う方が適当ではないかと考えます。

 活発な議論が起きることを願っています。

 (これも或るブログへのコメントです)


教育の広場、第 258号、提案4・ブログ「図書館探検」の創刊を

2007年03月05日 | 政治関係
教育の広場、第 258号、提案4・ブログ「図書館探検」の創刊を

 昨年の10月01日、新〔浜松〕市の図書館がすべて統一されました
。新しい図書館カードが発行され、ホームページも1つになりまし
た。検索や取り寄せも簡単になりました。城北図書館も新築されま
した。

 そして、メルマガも月に1回発行されるようになりました。しか
し、その内容はほとんどが「新しく図書館に入った本などの紹介」
だけです。しかも、名前(書名)の紹介だけです。

 図書館を活用して市民の文化力を高め、子供たちの心を豊かにし
ようと、何かの仕掛けをつくり出そうとしている様子は、残念なが
ら、見られません。

 そこで、ブログ「図書館探検」(仮称)を創刊して、読んだ本を
ネタに話し合いの輪を広げることを提案します。

 心豊かな生活とは議論の沢山ある生活だと思います。今の学校に
ないのはこの「議論」なのです。まず図書館の回りにそれを作りま
しょう。

 康友さんは松下政経塾でさんざん議論をしてきた人ですから、議
論の意義は十分に分かっていると思います。

 私の考えている事は次の通りです。

 01、自分の読んだ本の「面白かった点」をこのブログに投稿する


 ここで大切な点は「読書感想文」ではないということです。読書
感想文も全否定するつもりはありませんが、これを宿題にされるの
で読書が嫌いになったという子供も少なくないという事実を受け止
めるべきです。

 或る本を読んで、友達とか誰かに伝えたいと思った事があったら
、その点だけを書けばよいのです。たったの1句気に入った句があ
ったというのでもいいし、挿絵がきれいだったでもいいし、装丁が
素敵だでもいいのです。

 図書館に本を注文した人が、なぜそれを注文したのかを書いても
いいと思います。

 02、それを読んで、意見なり感想なりを書きたくなった人は「コ
メント」欄に書けば好いと思います。

 03、検索を作る。

「この本について、誰かが何か既に書いてないかな」と思った時
、検索できるようにしなければなりませんが、これはブログの日付
を本の頁数のようにすれば、今のブログでも簡単に作れます。

 「検索」の頁を作って、アイウエオ順に書名を並べ、その1点1
点に投稿の載っている年月日を添えておけば好いのです。そうすれ
ばアーカイブを使って「年月」と「日」の2クリックでそこにたど
り着けます。

 04、新着コメントの頁を作る。

 既にこのブログに何か書かれてある本の頁に新しく誰かがコメン
トを書いたという場合、それを知らせる機能も必要です。これがな
いと、新しいコメントが知られない可能性があります。

 しかし、これも専用の頁を作り、例えば最新の1週間分のコメン
トの一覧表を作れば、簡単に解決すると思います。

 つまり、このブログは、本体たるブログのほかに検索と新着コメ
ントの紹介頁の3カテゴリーになるわけです。

 管理者からの「お知らせ」などを載せる頁も入れれば4カテゴリ
ーになります。

 05、管理者を置く。

イタズラ書きを避けるために有能な管理者が必要だと思います。
投稿もコメントも、この管理者が見た上で掲載するようにするべき
だと思います。

 図書館カード所持者に限ればこれは不必要かもしれませんが、そ
う限る必要もないと思います。ただし、次に述べる表彰の対象者は
市民に限るべきでしょう。

 06、表彰制度

 小学生から高校生までの投稿者に対しては、毎月、優秀な投稿と
優秀なコメントを表彰するようにして、図書券を何枚かあげるとい
う風にした方がいいと思います。

 どれを表彰するべきかについて、皆の意見を「参考にする」制度
を取り入れてもいいと思います。

 いずれにせよ、こういう事はマネージャーの腕次第だと思います


 この提案を皆さんの意見でより良いものにしていって下さい。

 (これも或るブログへのコメントです)