なすがままに

あくせく生きるのはもう沢山、何があってもゆっくり時の流れに身をまかせ、なすがままに生きよう。

ロープ!ロープ!

2005-05-23 22:46:56 | 昭和
プロレスの全盛時代、力道山が活躍していた頃の昭和はまさに日本が戦後の復興を成し遂げようとしていた時代だった。黒タイツの力道山が外人レスラーを空手チョップでリングに追い詰める。戦争でアメリカに負けた日本人にとって力道山はまさに「胸のすくヒーロー」だった。リングに追い詰められた外人レスラーは「ロープ!ロープ!」と言いながら両手をあげる、そこで攻撃を緩めた力道山は外人レスラーから反則技を受ける。テレビの前のみんなは怒り絶頂である。そして、力道山は相手に空手チョップで応戦し敵をマットに沈める。あの当時の日本人の殆どがプロレスに熱中したものだ。プロレスを見て興奮した老人が心臓麻痺で死んだというニュースもよく耳にした。僕は今でも世間話や仕事の交渉の時に自分が不利な立場に置かれると両手を挙げ「ロープ!ロープ!」と言ってしまう癖がある。それを見た相手は爆笑してしまう、そして、交渉事や話題は僕に主導権が移る。今日は仕事を午後からオフにして家の各部屋にダニアースを仕掛けた。2時間後家に帰って部屋を確認したら台所でゴキブリの小さいのが2匹「死んでいた」片付けようとチッシュで掴もうとした瞬間ゴキブリは突然逃げ出したのだ。ゴキブリ君の「ロープ!ロープ!作戦」だった。僕はひるむ事なくゴキブリを捕まえチッシュの中で握りつぶした。「ワン ツー スリー!」ゴキブリ君の負けだった。